「グリーンのあるオフィス」

 先日、岐阜県可児市にある花フェスタ記念公園(バラ園)に行ってきました。
 バラは春に咲くイメージが強いと思いますが、春にしか咲かない「一季咲き」のものと、春から霜がおりるころまで繰り返し咲く「四季咲き」のものがあります。
 秋のバラを見に行くのは初めてで、春に比べてボリュームは劣りましたが、秋のバラは色鮮やかで香り豊かということで、春に咲いていたバラの色を思い出しながら、一つ一つをじっくりと見て楽しむことができました。

 園内にはバラだけでなく、一年を通して多種多様な植物を展示している大温室やターシャの庭、栗きんとんなど季節の和菓子をいただける茶室もあります。
 私は中でも「ターシャの庭」が好きです。ターシャはアメリカの絵本作家でガーデナーでもありますが、50代半ばからは自給自足の生活を続けながら、広大な庭で四季折々の花を育てました。そんなターシャの庭を再現したものです。新緑の緑もいいですが、秋のゴールドに見える色合いもまた良かったです。

 私自身も植物は好きで色々育てていますが、社内にもたくさんの観葉植物があります。ふと気付くと、私が入社したころよりも鉢の数が増え、成長して大きくなっています。代表の石田が挿し木で増やしたり、社員が水差しで増やしています。
 植物の成長を感じながら自分の成長を照らし合わせたり、仕事の合間に目をやると気分も癒されたりします。

 今までの職場と比較しても社内は植物や絵画、季節の飾りが多いと感じますが、社内で働く社員にとっても、ご来社頂くお客様にとっても居心地の良い空間でありたいと思いました。

「最近のオレオレ詐欺?!」

 私は日頃、LINEというアプリを使って連絡を取り合っています。LINEはスマートフォンやパソコンに対応したコミュニケーションツールで、チャットや通話が無料で楽しめます。

 ある日、早朝に「LINEストアにログインしました。心当たりがない場合はアカウント情報を変更してください。」というメッセージが届きました。
 私はログインした覚えがなく、不信に思って調べてみると、どうやらLINE乗っ取り詐欺に遭いそうになっていることが分かりました。
 他のインターネットサービスから流出したのか、第三者が私のIDとパスワードを知り、不正ログインしたようです。
 ID(メールアドレス)とパスワードは、機種変更時にLINEの引継ぎを行ったり、PC版のLINEを利用するときに設定する仕組みになっていますが、私はヤフーメールや楽天などでも同じIDとパスワードを使用していました。

 すぐにパスワードとPINコード(LINE引継時に必要)を変更し、他端末からのログイン許可もオフにしました。楽天などのパスワードも変更して、特に覚えのない高額な購入履歴なども無かったためとりあえず一安心しました。
 しばらくして「他の端末でLINEへのログインが失敗しました。」とメッセージが届きました・・。

 犯人はまずPC版LINEやウェブストアに不正ログインを試みて、成功したらスマートフォンで機種変更時に行う手順でLINEの引継ぎを行い、登録されている「友だち」に電子マネーの購入を持ちかけて騙し取るようです。

 最近では新たな手口での被害も報告されているようですが、パスワードをこまめに変更したり推測されにくいものにする、使いまわさない、という基本的な対策が大切だと改めて実感しました。
 また、インターネット上での様々なサービスはとても便利で、慣れると抵抗無く気軽に利用してしまいがちですが、セキュリティの重要性を再認識した出来事でした。

「外国の軽減税率」

 2015年10月に予定されていた消費税率10%への引き上げですが、1年半延期となり、2017年4月とすることが確定しました。

 消費税率の引き上げについては、生活への影響を抑えるために以前から軽減税率の導入が検討されています。軽減税率とは、生活必需品などに対して標準税率より低く設定される税率を言います。実際に日本で導入されるかは不明ですが、既に導入している国を参考に見てみると、食料品の中でもユニークな分類が見られました。

 例えばフランスでは、マーガリンは標準税率、バターは軽減税率です。
 一見、バターのほうが高価なので贅沢品として税率が高いのではないかと思いますが、マーガリンは企業によって生産されるのに対し、バターは酪農家が生産しているため、国内畜産業を保護する観点から軽減税率を適用しているようです。

 またカナダでは、ドーナツなどのお菓子を買うとき、5個であれば標準税率、6個であれば軽減税率です。
 その理由は、その場ですぐに食べるという「外食」に該当するかどうかを販売個数で判断して異なる税率を設定しているようです。
 
 最後にイギリスでは、ファーストフード店で買う温かいハンバーガーは標準税率、スーパーで買うひんやりとしたお惣菜は軽減税率が適用されます。
 同じお持ち帰り商品でなぜ税率が異なるのか不思議ですが、違いは温度にありました。注文に応じて温めた商品や保温機などで温め続けている商品には標準税率を設定しています。

 食料品だけでなく、様々な品目に対して軽減税率を設定していますが、こうして見てみると各国の特徴が出ていておもしろいと思います。
 生活への影響を配慮するだけでなく、国内産業を保護する目的など、国により様々な配慮があるのだと感じました。

「採用活動を通して」

  当法人では、税理士法人化による組織体制の見直しや、急な仕事でも充分対応できるよう少し大目のスタッフ数を維持する人事方針で採用活動を行っています。

  面接では実際に働いている従業員と話しをする時間がもうけられていますが、私も求人応募者とお話しする機会がありました。応募者は転職活動をしている中で、どの会社も経営方針や雰囲気が全く違うと驚きを感じているようでした。
  私自身、他の税理士法人での経験がありましたので、応募者の視点から分かりやすく弊社の特徴や強み、メリットなどを伝えようと思いました。

  そして、主に次のような特徴が思い浮かびました。
  トップとの距離が近く、いつでもすぐに相談ができる。そして、その場で判断・決裁がされるため、お客様の要望や相談に対してスピーディーに対応できる。
  法人税、資産税など税目毎に担当が分かれているのではなく、一人の担当者が全ての税目を担当し、全体を把握しているため、お客様に対して総合的なサポートや提案ができる。
また、担当者もそれに応えるために幅広い知識を習得し、各税目の関連性とそれぞれのお客様の事情に沿った最良の提案ができるよう試行錯誤していく中で実力をつけることができる。
  各人の希望する働き方を尊重してもらえ、一人一人異なった勤務体系でも働くことができる。

  長年勤めて感じることもあると思いますが、他社と比較した違いは入社後が一番感じやすく、段々と現状が当たり前になっていくと思います。今回応募者と話しをする中で、入社後感じていた違いを思い出し、さらに弊社の特徴や強みはなんだろうと改めて考える良い機会となりました。
  また、応募者の疑問などに対して率直に答えることで弊社をより具体的にイメージしてもらい、応募者にとっても良い職場に就職できるような判断材料になると良いと思いました。

「バレンタイン商戦」

 日本で一番チョコレートを販売する百貨店はJR名古屋高島屋だという記事を読み、東京でも大阪でもないことに驚きました。バレンタイン売上高日本一をうたうようになったのは2010年に入ってからで、2014年は55万人を集客し13億円を売り上げたそうです。

 名古屋高島屋が開催している「アムール・デュ・ショコラ」では、数量限定で整理券がないと買えない商品や有名パティシエによる実演、ソフトクリームなどその場で食べられる商品の販売もあり何度行っても楽しめるイベントになっています。またこの時期ここでしか買えない商品もあり、男性が普通にチョコレートを買っている姿も見られます。賞味期限がバレンタイン前のものも多く、最近では友達用や自分用といったニーズも高まっているようです。
 そういう私もチョコレートが大好きで、今年は産地別のカカオが楽しめるチョコレートを買いました。食べ比べると、品種ごとの違いがシンプルに味わえ、好みのカカオもいくつか見つかりました。

 これだけ賑わっている名古屋のバレンタインですが、全国的にみてチョコレート好きなわけではないようです。総務省の家計調査によると、2014年2月の1世帯あたりのチョコレートへの支出は、名古屋市で1,383円。全国平均は60円上回るものの、京都市1,581円や大阪市1,439円を下回っています。

 東京などでは様々な洋菓子店があって消費者の買う場所が分散するのに対し、名古屋ではこうした商品が一堂にそろうケースは百貨店の催事が多く、消費者の買う場所が集中するというのが一つの要因のようです。また冠婚葬祭などのイベントごとにはお金を惜しまない文化が名古屋圏には根付いていることがバレンタイン売上高日本一に繋がっているのかもしれません。

新年の抱負

 今年は税務以外の周辺知識も習得して、業務の幅を広げたいと思います。

 お客様の声にしっかり耳を傾けて、それらの知識が異なる視点からの提案や一歩先を行く提案に繋がるように努めたいと思います。

 また知識だけでなく、体力もつけたいと思います。体力は何かを取り組むときのエネルギーになり、色々なことに力を注ぐためにはまず体力が必要だと思います。楽しんで継続できる運動を心掛け、体からリフレッシュする時間も作りたいと思います。

「睡眠習慣」

 睡眠時間が短くても生活できる人は、一定時間の睡眠時間が必要な人に比べて色々なことができそうで、後者に該当する私はうらやましいと思っていました。しかし適正な睡眠時間は遺伝(体質)や環境(ライフスタイル)のバランスで決まっていて、健康生活を送るために体が最低限必要としている睡眠時間の個人差は2時間程度という説があります。実際には睡眠時間は3~10時間と7時間もの差が見られますが、残り時間の個人差は眠くても寝ない人が多数いるため、これほどの開きがみられるのです。
 また、平日の睡眠時間が少なくても、大部分の人は週末に寝だめをして何とかやり繰りできていると思っているのが現状のようです。体と心の声を無視して眠気に勝ち続けても、注意力やパフォーマンスは大きく低下し、心筋梗塞などその代償は知らず知らずのうちに大きくなります。

 1日3時間しか寝なかったと言い伝えられているナポレオンも、馬に乗って移動している最中などに昼寝の習慣があって、1日でみると6~8時間ほど眠っていたと言います。短い睡眠をこまめに取る人は、一般的に外交的で活発な性格の人が多く、現実的な仕事に向いているようです。

 逆にアインシュタインの睡眠時間は1日10時間で、寝室に鍵をかけ自分の睡眠を誰にも邪魔させなかったそうです。まとまった睡眠を必要とする人は、創造的な仕事に向いていると言われています。

 単純に睡眠時間の長さに捉われず、自分に合った睡眠時間や上手な睡眠のとり方を色々試して見つけてみたいと思いました。

「美濃和紙あかりアート展」

 先日、岐阜県美濃市で開催される美濃和紙あかりアート展に行ってきました。美濃和紙を使用した照明が、「うだつの上がる町並み」に並べられ、夜はライトアップされます。長良川や板取川が流れる美濃市は、良質で冷たい水や和紙の原料である楮(こうぞ)が豊富で和紙の生産地として栄えてきました。奈良時代の戸籍用紙に使用されたのが始まりのようです。

 照明は全国公募したもので、一般部門と小中学生部門があり、全部で450点ほど並んでいました。和紙というと柔らかくて暖かい光を想像しますが、丸くて硬い石の質感や、鋭利なクリスタルの角を表現していたものもありました。また、和紙の折りや重なりが、立体感や複雑な陰影をつくり出していました。一般部門では、なぜこのように見えるのか、どのような構造になっているのかなど、興味深く考えさせられる作品がたくさんありました。

 小中学生部門は点灯するとカラフルなものが多く、動物や人、モノなど、想像した形というよりは実際に目にしたり触れたものが多いように感じました。柔道をしている様子を表現した照明は大会への思いが伝わり、絵本から飛び出したような列車の作品は、春の花や陽気、はずむようなリズムが感じられます。分かりやすくて見てすぐに思いが伝わるような作品が多く、一般部門とはまた違った楽しさがありました。

 日没前は作品自体がよく観察でき、点灯後と全く見え方が違うため、両方見るのがオススメです。町並みでは他にも、臨時売店や街角コンサートなど様々なイベントが開催されたり和紙の小物を扱うお店やカフェもあるので、休憩したり有意義に時間を過ごすことができます。毎年10月のイベントですが、関市では刃物まつりが開催されますので、日中は刃物まつり、午後はあかりアート展に是非お出かけになってみてください。

「デザイン家電、なぜ日本は作れない?」

 ビジネス誌の表紙を眺めていると「デザイン家電、なぜ日本は作れない?」というフレーズに目が止まりました。家電を選ぶときは機能を重要視するため、候補に入っていたデザイン家電も比較検討した結果、結局選ばないことが多々あります。

 雑誌では、日本でデザインより機能が重視された理由として、下記4つの項目が挙げられていました。

  1.機能重視で売れた過去の成功体験を捨てられない
  2.見た目より中身の生真面目な文化
  3.デザイン部門の地位の低さ
  4.強くなり過ぎた家電量販店の存在

 性能や機能優先でデザインをすると、どうしても美観的には邪魔な要素やコストが増えてしまい結局機能のみ追求しがちになったり、家電量販店にも、デザイン家電は既に海外メーカーの売れ筋商品があるため、日本メーカーには機能重視の製品が求められることが多いようです。またデザイン部門より企画や営業部門が優位という日本企業の社内構造上、デザインが軽視される傾向にあります。

 実際日常的に使用している携帯やオーブンレンジなどを想像すると、使いこなせていない機能やそれほど必要性のない機能もたくさんある気がします。多くの機能に捉われず、限られた機能のうち自分が優先したいものが他より勝っているか、それほど劣っていないものに着目するとデザイン家電の選択肢も広がるかもしれません。

 デザイン家電は日常に使う楽しさを与えてくれます。日本メーカーの優れた機能をシンプルに残しつつ、デザインを付加価値とした家電が多く出回ると良いなと思いました。

「挑戦し続けることの大切さ」

 先日、愛知県美術館で開催していたシャガール展に行ってきました。誰しも一度は聞いたことがある画家の名前だと思いますが、私も同じようにシャガールに詳しいわけではなく、何となく絵のモチーフと色彩が気になって訪れました。

 入り口からはパリ・オペラ座の天井画の下絵が何枚も並んでいました。さすがに実物を見ることはできないので、たくさんの下絵が展示してあるのだと最初は思いましたが、思いつくままに感覚的に描いているイメージとは違い、試行錯誤しながらモチーフや色彩を入念にチェックしているのがうかがえました。

 続いて舞台美術や衣装、彫刻、ステンドグラス、タピスリー(織物)など媒体の異なる作品が展示されていました。特にタピスリーは、絵の具のように色が完全に混ざり合うことはなく緻密に描くことはできませんが、生地の厚みや質感、凸凹などが独特で、何より少し遠くから見てもとても迫力があって絵とはまた違った良さがありました。キャンバスに描かれた絵もありましたが、並んで展示されていなかったら同じ絵だと気付かないほど色彩や情感が異なるものもあって多彩な表現力に驚きました。

 最後に唯一シャガールの制作風景の撮影を許されていたイジスによる写真が展示されていました。シャガールの作品のスケールの大きさに圧倒され、完成までに何枚も描かれた下絵や色々な媒体に挑戦してきた作品などを思い起こしました。

 今回シャガールの作品を見ていて一番強く感じたのは、晩年まで衰えない旺盛な探究心と制作意欲でした。常に挑戦し続けるエネルギーの強さがひしひしと伝わり、その大切さを改めて感じました。