「石田会計事務所OB会が開かれました」

11月の土曜日に、石田会計のOB会がありました。このOB会は、石田会計に在籍したことのある方々をお招きして年に1度開催されており、今年で4 回目になります。入所1年目の私にとっては初めての参加でした。

入所して間もなくの頃、このOB会の存在を知った時は驚きました。独立やステップアップのための転職、また出産育児等、様々な理由で退職するスタッフがいるのは当然のことですが、そういう退職者全員にお声掛けして会食するというのは、会計事務所だけでなく一般の企業でもあまり聞かないことではないでしょうか。こういうことを発案できる石田の常識にとらわれない発想力はすごいと思います。

会の開催にあたっては、ずいぶん前から昼休み等を利用して準備が進められました。小さいお子さんを連れて来られる方のため飽きぬよう駄菓子を沢山用意する等、ベテランスタッフのきめ細かい心配りもあり、とても和やかで楽しい会となりました。参加者全員で大きなテーブルを囲み、初めてお会いするOBの方々のお話を聞けたり、現スタッフと仕事を離れてざっくばらんに話すことができたりと、有意義なひとときでした。特にOBの方々がそれぞれの場所でご活躍されているお話には刺激を受けました。

初めて参加してみて、このような会を開けるということは、石田会計の人間関係の良好さが表れているように感じました。また次回も楽しい会ができるよう、石田会計の一員として努めていきたいです。

「会計監査を受ける立場に立ってみると」

 担当させて頂いているお客様で、大手監査法人からの会計監査を受ける機会がありました。
 どの企業も税務調査を受ける機会はあると思いますが、会計監査は基本的に上場企業を対象としているため、多くの方には縁遠いものかもしれません。上場企業の株式は市場流通性が高く、企業の業績を判断材料に投資意思決定を行うため、決算書の客観的信頼度を高める必要があるからです。
 今回は、上場企業である親会社の決算書に連結される、子会社の会計処理が適切に行われているかどうかを、親会社の監査人が直々に子会社にやってきてチェックをするといったものでした。
 
 監査内容は、まず業界を取り巻く環境や規制、競合他社の動向や、今後の経営展開等、マクロ的なヒアリングから始まり、決裁・承認方法、支払から記帳方法等のミクロ的なヒアリング、及び検証の順に進められました。
 マクロ部分に関しては社長、役員クラスの方に応答頂いたのですが、ミクロ部分は私がメインで対応することとなりました。

 私は会計士という立場で経理に携わっているため、指摘される程の大きな処理誤りは無いだろうとは思っておりましたし、監査法人で3年間監査をする側の経験があるので、どのような点がチェックされるかもある程度想定はできていたものの、監査されるというのはあまり気持ちのいいものではありませんでした。
 結果としては、修正を必要とするような誤りは無く、一部業務フローの見直し程度の指摘に留まりました。

 税務調査も同じだと思いますが、終わってみて一番思うのは、監査を受ける側も不安ですが、歓迎されない所へ行き一定の成果・指摘事項を挙げなければならない監査側も辛い仕事だな、ということです。監査側だけでなく被監査側も経験したことで、内部の好意的でない気持ち、警戒心を肌で感じることができました。
 お互い気持ちのいい仕事ではない分、双方納得できる落とし所を探れるのが最も重要だと思うので、そういった駆け引きの力を磨いていきたいと思います。

「資料作り」

 最近、お客様の会社清算について最善の方法をシミュレーションするという業務にあたっております。まだ検討段階ではありますが、不動産等の売買が絡むこともあり、納税額が大きくなる可能性があるので、細心の注意を払いながら検討を進めております。

 このような重要案件については、私自身がシミュレーションした結果等を、代表である石田ないしは長尾への報告・承認の後、お客様にもご報告をして計画を進めていくことになります。その際には、資料をもとに報告を進めていくことが多いので、今回の資料作りについても、お客様に選択肢を持ってもらうためいくつかの方法を提示したり、文章だけではなく図や表を盛り込むこと等で、出来るだけ分かりやすくまとめることを意識しました。

 ただ、このような資料を用いた報告をする場合に、私自身の性格もあってか、資料に多くの情報を詰め込みすぎてしまい、かえって分かりづらくなってしまうことがしばしばあるように思います。
 今回の石田との打合せの際にも、報告前は必要だと感じていた情報が、文章での記載が長くなりすぎてしまい簡潔さを欠くため、最終的には不必要との結論に至った情報が少なからずありました。

 確かに、税務に詳しい方には、多くの情報を詰め込んだ方がより理解をしてもらえるかもしれませんが、そうでない方にとっては、情報量が多すぎて読むことさえも苦痛に感じてしまうかもしれません。
 そのため、資料を作成する際には、その状況に応じて、報告を受ける側にとってどのような記載をすればより理解がしやすいのかを常に意識し、自分本位ではなく相手のことを考えた端的で分かりやすい資料作りを心掛けていきたいと思います。

『いよいよストレスチェックが始まります!』

制定まで熱い議論が多かった「ストレスチェック」が12月から義務化されます。
概要は・・・
①労働者の心理的負担を把握するため、医師等による検査(ストレスチェック)を受ける機会を“希望”する労働者に提供すること。
 
②事業者は、検査結果が高ストレスと通知された労働者の“希望”に応じて医師による面接指導を実施すること。

③その結果、医師の意見を聴いた上で、必要に応じ作業の転換、労働時間短縮などの措置を講じること。この際、労働者に不利益な取扱いを禁じています。
※従業員数50人未満の事業場は当分の間努力義務、実施の場合は一定要件のもと費用の助成あり。

 健康診断のように「全員」ではなく「希望者」になりました。
 本人の同意なく企業が結果を知ることはできません。結果が把握できない労働者がメンタル不調になった場合も今まで通り、企業の安全配慮義務責任は変わりません。
 意図的に回答操作できるので、実施の意味があるのか?との議論もかなりあり、お蔵入りになりかけたストレスチェックが施行される事実に、大変な意義を感じます! 
 
 第一はうつ、自殺者の予防ですが、自身のストレス状態を知ることでセルフケアに役立つ、病気なら治療の機会に結びつく、職場が高ストレス状態なら、職場単位の改善につなげるなど色々あります。
  
 仕事柄、メンタルヘルスの勉強や、研修に参加していますが、事例や判例などはとても深刻です。
 関心がないことはある意味「幸せ」かもしれませんが、大切なことだと思いますので、以前社内スタッフ研修でも取上げました。
 厚生労働省のHPに「5分でできる職場のストレスセルフチェック」がありますので実施義務はない会社も、どんなものか?知るにはオススメです。(※これをもって法に基づくチェックをしたことにはなりません) 

 ストレスチェックをきっかけとして、自分と周囲を大切にする価値観が浸透していくといいなと思っています。

「財産承継のいろいろ」

 最近よく耳にするようになった「家族信託」についての研修会に参加しました。
信託といっても、いわゆる信託銀行などとは違い、家族内での契約によって自分の生存中から死亡時、そして死亡後までの財産の管理・承継について決めておくことができるというものです。例えば、父親が持っている不動産を子供を受託者として契約を結んでおくことで、認知症等になって十分な管理ができなくなった場合にも、父親に代わって子供がその不動産を運用・処分することができます。現在の後見制度では、不動産を守ることはできても運用・処分まではできませんので、人によっては使い勝手が良い制度といえるかもしれません。また遺言などの場合は相続人の指定までですが、信託の場合には二次相続発生以降の代々にわたる承継者まで指定することもできます。

 さらに近頃は、飼い主が自分の死後に備えて、ペットの飼育を任せられる人を定め、そのために残した財産を管理する「ペット信託」という手法もあるようです。
自分の財産の承継方法を自分自身で決めることができるというのが、現在の流行りなのかもしれません。

 相続対策などというと、どうしても暗いイメージが付きまとい、先延ばしにしがちですが、自分の財産の使い道を決めておくことで争族対策の一助になると思います。また生前贈与・遺言・死因贈与・信託など、財産の承継方法は様々です。そして、各人の状況にあわせて、これらの中から一つないしは二つ以上の方法を組み合わせて設計していくことで、より理想に近い承継が可能になります。

 まずは、自分自身が自分の財産をどのように使いたいのかを考えるところから始めてみてください。また納税額が大きくなる場合には財産の自由が利かなくなってしまいますので、そのような場合には節税対策は大きな意味を持ちます。財産を動かすことで思わぬ税金が発生することもありますので、その際は、ご相談いただければと思います。

よろしくお願いします

 はじめまして。古河と申します。
 今年5月からアルバイトとして勤務していましたが、8月からは短時間勤務の正社員扱いとさせてもらっています。

 私は高校の授業で女性の生き方、働き方を学んだ時、仕事と家庭の両立は何と難しく、しかしそうできたらいいなと感じた覚えがあります。大学卒業後、一旦は銀行に就職したものの、改めて公認会計士の資格を取ろうと思い立ったのも、資格があれば長く働いていきやすいのではないかと考えたからです。
 合格してからは監査法人に勤めていました。監査法人では、一部上場企業から金融機関、学校法人、地方自治体等様々な監査を経験しつつ、随時なされる基準の改正に追いつくため勉強の毎日でした。

 その後、夫の海外赴任に帯同するため退職することになり、それからは子育て中心の生活を送っていました。そして気がついた時には再就職のきっかけを得ぬまま長い月日が経っており、資格があるとはいえ、就職活動を始めるには大変な心理的ハードルがありました。そこでまずは目を瞑ってハードルを飛び超えるようなつもりで就職活動を始めてみるうちに、徐々に仕事をするイメージが持てるようになってきました。そして縁あって石田会計事務所に出会い、社会人としての再スタートを切ることができました。

 今は日々、働く喜びを感じています。仕事があり社会で役に立てると感じられることが、こんなに心の充足をもたらすものとは、かつては気づいていませんでした。このような心境になれたのも、所長をはじめ石田会計事務所のメンバーに温かく受け入れてもらえたからだと思い、感謝の気持ちで一杯です。このフレッシュな気持ちを忘れずに、精進していきたいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。