「コーチング」

同業の友人から、勉強になったからと勧められ、コーチングのセミナーに参加しました。

コーチングとは、英語でコーチ(coach)の語源である、ハンガリーのコチ地方で製造された馬車が優れていたことに由来しています。かつて、イギリスの学校や家庭では子供に対するしつけにムチを使って叩くことが習慣化していたことから、「指導する」という意味の動詞が派生したものです。

そもそもコーチングとは、相手の話を聴く(相手は、話す)ことにより、相手が考え・頭の中が整理され・気付きがうまれ、さらに自発的行動をおこすように後押しすることです。

そのコーチングで最も重要で基本となるスキルが、「聴く」です。ところが、この「聴く」スキルは、ある程度意識しないと身に付かないものでもあります。
なぜなら、日本語で「きく」といっても、「聞く」・「訊く」・「聴く」と、それぞれ意味合いが異なるからです。
「聞く」は、単純に音が耳に入るという意味です。
また、「訊く」は「尋ねる」といった意味合いを持ち、自分に必要な情報を得るために訊くというものです。
一方、「聴く」は相手の話の内容に心からの関心・興味を示し、意味を深く理解しながら聴くことです。

聴いているというアピールとして、相づちや適格な接続詞も大切で、意外に沈黙も相手に話をする時間を与えるという意味では重要なのだということを学びました。
相手が気持ちよく話せるような、上手な聴き方を仕事でもプライベートでも実践していきたいと思います。

「自動化の弊害」

 最近トイレで用を足した際にふと思ったことがあります。
 ”水洗ボタン”を最近押した記憶がないなぁ、と。

 現代の世の中では、本当に様々なものが自動化され、便利になってきました。エレベーター、エスカレーター等、体力を要する場面で楽をさせてくれるものから、コンピューターによる漢字の自動変換、自動計算機能等、思考を要する場面で楽をさせてくれるものまで、ありとあらゆるものが自動化されていきます。そして今後も、新たな自動化により便利になっていくものが増えていくことでしょう。これらは圧倒的な時間の短縮にも繋がるため、より多くのことが空いた時間にできるようになっていることは紛れもない事実です。

 ただし、自動化によって人間は豊かになっているのかと言われると、疑問符が浮かびます。

 文部科学省により昭和39年から行われている調査によると、食物の変化により現代人の身長、体重は増加しているものの、体力テストの記録は軒並み低下しているようです。
 他にも、自動変換に依存しており漢字が書けなくなってきているといった有名な例から、仕事上でも、考えずに自動で成果物を作成できるため、根本を理解できておらずうまく説明ができない、といった例もあるでしょう。また、よりせっかちになり、待つことができなくなってきているようにも感じます。

 だからといって全てアナログに戻すことは無意味です。そのため、何も出来ない人にならない防止策として、自動化されたものをただ使うのではなく、自動化されるものの前で一度立ち止まり、これは本来人間が何をしなければならなくて、何を便利にしているのかを考えた上でその利便を享受する癖をつけること。これは非常に大切なことではないかという結論に自分の中で至りました。

 何も考えずにいると、水洗ボタンを押すべきトイレに入った際、押さずに出ていくようになってしまうかもしれません。

「金融機関の決算書」

決算書というと皆さん見たことがあるだろう。
では、銀行等の金融機関の決算書はどうだろうか。

金融機関にももちろん決算書はあるのだが、一般事業会社とは様相が異なる。
一般事業会社の損益計算書を見てみると、
売上-売上原価=売上総利益(粗利益)
売上総利益-販売費及び一般管理費=営業利益
営業利益+営業外収益-営業外費用=経常利益
というのが一般的だろう。

金融機関の場合はどうかというと、
経常収益-経常費用=経常利益
と、いたってシンプルである。
経常収益には貸出金利息や手数料収入などの銀行業務の収益が計上される。
また、経常費用には預金利息や人件費、その他の経費などが計上される。

もうお気づきだと思うが、金融機関の損益計算書には一般的に粗利益と呼ばれる売上総利益、営業利益の区分がない。
ディスクロージャー誌を見たことがある方は知っておられると思うが、金融機関では売上総利益に相当する業務粗利益、営業利益に相当する業務純益と呼ばれる独自の指標を用いて管理している。

貸出金利息や手数料収入などの収入から、それらにかかる費用を差し引いたものが業務粗利益、
業務粗利益から人件費やその他の経費を差し引いたものが業務純益である。
金融機関は業務純益を計算することによって、金融機関が本来の業務活動によって得た利益を把握している。

業務純益という項目自体に法的な開示義務はないが、ホームページからディスクロージャー誌を閲覧すれば、多くの場合見ることができると思う。
取引している金融機関やこれから取引しようとしている金融機関が、どれくらい本業で利益を出しているのか、取引を始める際の参考にしてみるのも良いのではないだろうか。

「地ビール」

先日、週末を利用して兵庫の城崎温泉に1泊2日で出掛けてきました。
温泉に入ったり、美味しいご飯を食べたりと、とてもリフレッシュすることができ、その中でも特に、温泉街を散策しながら飲む地ビールは格別に美味しかったです。
 個人的に旅行が好きなので、温泉旅行には年に何度も出掛けるのですが、旅行先では地ビールを飲んで楽しむことがいつからか自分の中で定番となっています。

 そもそも、地ビールとは、1994年の酒税法の改正により、ビールの製造免許を取得する際に必要な年間最低製造数量の基準が、従来の 2,000キロリットルから 60キロリットル へと大幅に引き下げられたことにより、全国各地に誕生した地域密着・小規模醸造のビールのことを言い、「クラフトビール」とも呼ばれ、愛知県内にも犬山市や安城市などに醸造所があります。

 近年ではビール離れが進んでおり、国内ビール大手5社が発表した昨年のビール類の出荷量は10年連続で前年割れとなっている一方で、全国主要地ビールメーカーの昨年1~8月の累計出荷量は前年同期比7.0%増となっています。
 その要因としては、ネット販売の拡大のほか、飲食店・小売店の開拓や地ビ-ルフェスタ等のイベント出店で商品知名度を高めていること等が挙げられます。

 そうは言っても、現状では地ビールの日本国内での業界シェア率は1%に満たない数字ではあり、大手ビール社が大多数を占めています。
 ビール好きな私としては、これから地ビールが業界内でのシェアを拡大していき、ビール離れに歯止めをかけることができるのかを注目していきたいと思います。

いよいよ始まります!

いよいよ来年1月から社会保障・税番号(マイナンバー)制度が始まります!マイナンバーロゴマークはうさぎのマイナちゃんです。
 個人・法人ともに今年の10月以降に番号の指定・通知が開始され、翌年から順次利用開始とのことですので、来年の確定申告からはマイナンバーが必要になる予定です。

 マイナンバーは利用範囲が限定され、下記行政手続きにしか使えませんが、確定申告でご準備いただく資料も、色々なところからの郵送物を集める手間が減るかもしれませんね。
・社会保障分野(年金・労働・福祉医療)
 社会・雇用保険の人事給与業務をはじめ、失業保険、医療保険、生活保護などの手続きに必要です。
 記憶に新しい年金記録問題なども起きないはず!?です。
・税分野
 法人決算申告、法定調書、給与支払い報告書への記載、個人の確定申告への記載など
・災害対策分野
 被災者台帳の作成など

 マイナンバー制度により行政事務が効率化され経費削減効果アップ、各種証明書添付の簡素化など私たちの利便性向上、不当に負担を免れることを防止できるようになり、公平になるそうです。
 金融機関が発行する特定口座年間取引報告書、生命保険の満期、年金の支払調書にも顧客のマイナンバーを記載して税務署に提出されるそうなので・・・すごいですね。

 世界的には、1947年に導入のスウェーデンが最も早く、先進国では普及しており、日本は遅れているようです。
 デメリットは番号一つで管理しているので、これが漏れると個人情報が全て抜き出されるということです。
 
 会社での個人情報管理が一層大切になるのはもちろんですが、施行までのシステムの準備、社内運用、管理体制の整備など、中小企業向けのガイドラインが出ていますので、ゆとりを持って取り組めるといいですね。