「モチベーション管理」

自分または他人のモチベーションを上げるときどのような対策をとられていますか?

私は学生時代に家庭教師を経験しており、生徒のモチベーションをどうしたら高めれるかを試行錯誤していました。
当時教えていた生徒は活発な小学生の子で、1時間の授業中椅子に座り続けているのもままならない状態で宿題はもってのほかという状態でした。
やる気になってほしいと思い、以下の方法を試してみました。

①宿題をやってきたらご褒美としてシールをあげる
②休憩時間をつくる 
③ゲーム形式で教えれるものは教える
④出来た所についてはとことん褒めてあげる

1番効果があったのは④でした。①~③は一時的な効果はあるものの、持続的な効果は薄いように感じました。
この時期ちょうど、私は会計士試験の勉強の中でモチベーションについて学んでおり、①~④の取組みと関連させていました。

学んだ内容はモチベーションに影響を与える要因には衛生要因と動機づけ要因があるというものでした。

衛生要因:それが満たされないと不満足の原因になる要因
     例…賃金、人間関係、作業条件等
動機づけ要因:それを満たすことで満足を積極的に高める要因
       例…仕事の内容・仕事に対する評価、仕事を通じての成長

賃金や作業条件である衛生要因が満たされないと不満にはなるが、たとえ衛生要因ばかりに働きかけてもモチベーションを積極的に高めるものではなく、あくまで動機づけ要因を高めることが必要だということです。

私が取組んだ①~③は組織においては賃金条件や作業条件などの衛生要因に相当するでしょう。確かに一時的な効果はありましたが、やる気を与え続けるだけの効果はありませんでした。
むしろ出来たことに対して評価することの方が効果があったことを強く覚えています。‘自分は出来る’と感じることが次のステップにもつながります。
自分に置き換えてもあてはまりますが、自分の成長を感じることはモチベーションにつながり、より良い効果を生み出します。仕事面でもプライベート面でも自ら課題を見つけ、達成していきたいと思います。
by 石原

「新たな趣味」

 最近、趣味のひとつに「刺繍(ししゅう)」が加わりました。

 きっかけは、友人のお宅に訪問した際、リビングに素敵な壁掛けが飾ってあったからです。聞いてみると、手作りの刺繍ということで、こんな素敵なものが作れるなら私もやってみたいなと思ったのがきっかけです。裁縫は、どちらかといえば苦手なほうですが、興味が先行して、楽しくすすめています。

 ひとくちに「刺繍」といっても種類がいろいろあるようなのですが、私がやっているのは一番簡単なクロスステッチのみの刺繍です。名前のとおり、×(クロス)印の縫い目を並べていくことにより図案を完成させる方法で、難しいステッチを使うこともなく、図案通りにマス目状に針を刺していくことで、完成していきます。
一針一針と刺しているときは、単純に×印の整列でしかないのですが、徐々に進めていくことで図案が完成していくのが楽しいです。色が変わるたびに、糸の端を始末して、次の糸に変更していくのですが、図案のどこから進めていくかによって始末する回数にも影響して、単純作業の中にも工夫が必要になります。
完成後に布の裏を見てみると、自分がどの道筋で縫い進めてきたのかがはっきりと分かります。やみくもに進めていくのではなく、最終的な完成図案を常に思い描きながら作業することで、糸の無駄もなくなり、布の裏にでる糸の始末も少なくて済み、結果として美しいものが出来上がることになります。

 仕事のうえでも、ある業務を進めていくときに、そのことにだけ集中して前に進むことばかり考えてしまうことがあります。しかし、それが全体の仕事のどの部分なのか、全体を完成させるのに手順として間違っていないか、ということを常に念頭に置かなければいけないということを改めて感じました。余分な糸を使うことなく、いかに少ない作業で進めていくかで、完成したときの美しさが違ってくるのです。

 まだ始めたばかりですが、大作ができるようになるまで根気よく続けていきたいと思いました。いろいろなことを忘れて集中できる、私にとっては大切な時間です。

「量をこなす」

 質より量、量より質という言い回しがあります。
ところでその、質より量、という表現には、何か低レベル・低品質なものだが、量で補う、ごまかすといったマイナスのニュアンスを感じます。少なくとも私はそう感じていました。

 最近、本とインターネット記事の全く別の話からですが、同じようなことを表現する言葉に出会いました。それはいずれも、「質は量の上に成り立つ。それも圧倒的な量の上に。」ということです。
 量と質はどちらか一方、というものではなく比例するものなので、選択するものではない、と。

 例えば仕事に関して、効率良くこなそう、と考えるのは大事なことです。ただ、「それを考えることや学ぶことは悪くないが、量をこなさないとそもそも効率良くという質はついてこないのだから、お手軽に質を求めるのは間違いではないか」、という内容にすごく共感しました。

 質を最初から求めると、失敗しづらいプレッシャーがあることから、
①最初から極力完璧であると思われるものを求めて時間を費やす
②失敗→反省・試行錯誤を繰り返し、慣れるという過程が少ない
③結局大した質にたどりつけない

 というサイクルに陥りやすいとのことです。

 その本は、読書に関するもの(質のよい読書をするためには?良書に出会うためには?といった内容が書かれていました。)からであったので、それに感化されて、読書量が増えました。
 以前私は、本は最後まで読み切らないと罪悪感を感じるタイプでした。そういう本があると新しい本を買おうかという時に、まだ読み終わっていない本がある…と躊躇していました。今は読みかけになっている本があっても気にしません。読破していなくても読みたいと思った一部分にでも触れたことに重点を置いているからです。
 まずは手にとって読んでみる本を増やそう!という気持ちです。そう考え始めてから本を買うことが楽しく、数冊まとめ買いすることが増えました。

 まずは機会をたくさん作って量をこなす。読書に関しては単純に楽しくもあるのですが、仕事にも活きる考え方であり、今後の知識と経験につながるものを蓄えるべく、質の追求とは別に、量をこなす意識も忘れずにいたいと思います。

by 松浦

中京圏での私鉄

10月から名古屋に住んでいるのですが、不動産屋で今の家を探していた時に、すごく疑問に感じたことがありました。それは、「私鉄沿線はなぜ薦めない?」

今の家を探す時に、主な条件として不動産屋に伝えたことは、
・職場(名古屋駅)まで、鉄道を利用してドアtoドアで30分程度
・駅(地下鉄・名鉄・JR)から10分以内
・自家用車は所有していない
である。

不動産屋を2件回って紹介されたのが、各10件ずつぐらいだろうか。
資料をみて気づいたのだが、名鉄、JR沿線はほとんどない。
なぜなのか、担当者に聞いてみると、
「名古屋の人はJRはほとんど使わないですから…名鉄沿線は生活するには車が必要になりますし…やはり地下鉄が便利ですよ」と、不動産屋2件とも同様の返事が返ってきた。
中京圏=名鉄というイメージだったため、名鉄すらあまり薦められなかったことが意外だった。職業病だろうか…名鉄について興味が湧いたので、私の馴染みのある阪急・京阪神圏と比較してみた。

営業路線キロ    旅客収入   旅客収入/キロ
名鉄  444.2キロ   789億円   1.77億円
阪急  143.6キロ   901億円   6.27億円

名鉄の営業キロ数は、大手私鉄16社の中で、近鉄、東武鉄道に次いで第3位であり、大手私鉄ビッグスリーというところ。しかし、1キロ当たりの旅客収入は1.77億円と大手私鉄の中では15・16位ぐらいと輸送密度が低い。ということは、沿線の人口密度も低いだろうから、車を所有していないと不便という担当者の回答もあながち嘘ではなさそうだ。

中京圏(名鉄沿線)と阪急沿線の人口はというと…
(単位:万人)
名古屋   226    大阪市  266
豊田市   42    神戸市  154
岐阜市   41    京都市  147

やはりそうか。名古屋市は日本第3位の大都市ではあるものの、衛星となる都市が小さいため輸送密度が低いのだ。製造業に例えるなら、名鉄は多品種少量生産、阪急は少品種大量生産といったところかな。

車を所有していない私のことを思って、不動産屋の担当者が地下鉄沿線を薦めてくれたのだろう。ともあれ名古屋の住人になったことだし、岐阜、犬山、豊川など名鉄を利用して行ってみたいと思う。

by 長尾

「芸術の秋」

ここ3年ほどコンサートやリサイタルに年数回出掛けています。

CDは耳で聴く感じですが、コンサートは音の響きが体感でき、非日常的な時間が過ごせるので好きです。開始前のチューニング(音合わせ)が体に響くと、コンサートに来たことを実感し、わくわくします。
人気の指揮者やピアニストはチケットがすぐに売切れ、なかなか手に入らないのですが、企業主宰のチャリティコンサートなどは選曲も耳慣れたものが多く、値段が安く、比較的入手しやすいのでお勧めです。
 名古屋にはコンサートホール(芸術劇場)や名古屋フィルハーモニー交響楽団(愛称:名フィル)があり、音楽鑑賞に恵まれた環境にあると思います。

 先日、近所の文化小劇場で入場無料のピアノリサイタルがあり家族で行ってきました。
数年前、芸術劇場でピアノリサイタルに行ったことがあるのですが、リサイタルは小ホールがいいと実感しました。単純に狭いので響きがいいと思っていたのですが、精密な音響設計があることがわかりました。 

ホールには大きく分けてシューボックス型(正面舞台の四角いホール)とワインヤード型(アリーナ型で舞台が中央にある円いホールで客席がブドウ畑のように広がっている様子から名づけられた)の2種類があります。
 シューボックス型は音響性能がいいというメリットがあり、小・中規模の演奏に適しでいるそうです。どうしても壁側の音響が悪くなるので席選びは大切ですが、その分お値打です。
一方ワインヤード型は大型のオーケストラに適し、どの席も音響がいいそうですが、そもそも音響設計が難しく、高コストのため基本シューボックス型が多いようです。

曲目はもちろん、天気、お客さんの入り具合で残響が変るので、ホールの特性を生かした演奏ができるオーケストラが一流だそうです。
いつか自分で残響の比較や批評ができるほど色々なホールに聴きにいけるようになりたいものです(笑)

好きこそものの上手なれ

私事ですが、10月に二人目の子供が生まれました。
おかげさまで順調に育っており、日々成長を見守るのを楽しみにしています。
今回お世話になった産婦人科は自宅近くの産院で、一人目の時もお世話になったところでした。

同じところを選んだ理由は、新しい施設できれいということもあるのですが、従業員の方が楽しそうに仕事をされているのが好印象だったことです。
聞くところによると、看護師や助産師の意見がすぐ取り入れられるとのこと。
「うちは○○なので、いいですよ」といった感じの前向きな説明が多く、やりがいを持って従業員が働いていると感じました。
産院自体とても人気があるようで、遠くのエリアからも希望者がやってくるようです。
私も気が付いたらリピーターになっていました。

石田会計でもスタッフの意見は、とても採用されやすいです。
基本採用、即実行といったところでしょうか。
意見が通りやすいということは、産院と同様、やりがいや楽しさにもつながっていると感じます。
個人的には、「仕事を楽しむ」をモットーとしているのですが、意見の通りやすさは、楽しむためには不可欠ですね。
それが健康面においても良い影響を与えているのか、健康診断では高血圧だったのが正常値まで下がりました(笑)。

「好きこそものの上手なれ」と言われますが、楽しんで仕事をしている方がそのレベルも高まると思っています。
また、仕事をお願いするなら、楽しそうに仕事をしている人に頼みたいとも思いますので、「楽しむ」は営業面でも効果的だと思います。
会計事務所は12月から半年ほど繁忙期に入りますが、提案を受け入れてもらえる環境に感謝しながら、「忙しさ」を楽しく過ごしていきたいと思います。

by 加古宗利

災害備蓄品の購入費用

 石田会計事務所では昨年の震災をきっかけにヘルメットを複数購入し、いざという時にすぐ使用できる場所に設置しています。
また帰宅困難者のために寝袋や備蓄食料も購入しました。

 防災意識が高まる中で、こういった「災害用備蓄品」を会社で準備するところも増えてきているのではないでしょうか?
今回は災害用備蓄品の税務上の取り扱いについて簡単にご説明します。

 まずは防災グッズについてですが、ヘルメット等の防災用品は一つで10万円未満ならば事業の用に供したときにその全額を損金とすることができます。
損金とは税務上の言葉で費用になるということです。
中小企業(資本金額一億円以下)については30万円未満ならば特例にて損金になりますので、ほとんどの物が該当しそうです。

 この「事業の用に供した時」がいつになるかという点ですが、備蓄すること自体が事業の用に供したことと考えられますので備蓄時でOKということです。
消耗品は基本は「使用した年度」に使用した分が損金になり、残りは資産計上(損金にならない)することになっているので、このあたりが災害備蓄品のポイントになってきます。

 また、備蓄食料についても備蓄時に事業供用があったものとして、その時に損金に算入して差し支えないと国税庁でも回答を出しています。

 もっとも、「災害用」という名目で、度を越えた量を購入したり、備蓄品とは関係ない物品などであれば、一時の損金として認められないケースもありますので、ご注意ください。

 災害グッズをそろえることも、もちろん大切ですが、備蓄品設置に加え石田会計では
一箇所にメールをするとスタッフ全員の携帯電話に転送される災害時の緊急連絡用のメーリングリストも作成しています。
 
 また私自身の対策として公共交通機関の不通時に徒歩で帰宅できるよう、長距離でも歩きやすいスニーカーを机の下に置いています。
新しい年を迎える前に皆さんの職場でも今一度、災害時の備えを見直してみてはいかがでしょうか?