「モチベーションの維持」

先日、高校時代の友人の結婚式・二次会に出席してきました。
出席した友人の大半は今でも頻繁に会ったりしていますが、県外で就職して数年ぶりに再会する友人も居たので、高校時代の思い出話やお互いの近況報告で盛り上がりました。
今ではそれぞれ違う環境ですが、みんな昔から全く変わらず、とても楽しい集まりとなりました。

また、その場で改めて感じたのが、この一年くらいで結婚した友人が増え、さらには既に赤ちゃんがいる友人もかなり増えてきたことです。
そのような友人と話していると「大変だけど、より仕事を頑張ろうと思える」とのことで、家庭を支えていくことが仕事に対する大きなモチベーションになっているようでした。
このモチベーションは今の自分には無いもので、確かにかなり大事なものだなと感じました。
 
仕事のみならず、モチベーションを保つことはとても大切なことだと思いますし、そのモチベーションによって成果が変わってくるのは間違いないことです。
また、モチベーションにも種類があり、
①内発的なもの(目標を達成する喜び、自信の強化等)
②外発的なもの(地位や評価など外発的な誘因によってやる気を出すこと)
 のいずれも満たすことが大切であり、友人のように家庭を支えるということも②に当てはまるもので、モチベーションを保つ上で大きな役割を果たしているようです。
 
自分の場合はまだ独身のため、家庭のために頑張るというモチベーションを得ることは難しいかもしれませんが、多くの方に評価してもらえるように頑張ることなどから②を満たすことはできるはずです。
このように、多方面からモチベーションを構築していき、どんな事にもやる気がある状態を極力維持できるように日々努めていきたいと思います。

「デザイン家電、なぜ日本は作れない?」

 ビジネス誌の表紙を眺めていると「デザイン家電、なぜ日本は作れない?」というフレーズに目が止まりました。家電を選ぶときは機能を重要視するため、候補に入っていたデザイン家電も比較検討した結果、結局選ばないことが多々あります。

 雑誌では、日本でデザインより機能が重視された理由として、下記4つの項目が挙げられていました。

  1.機能重視で売れた過去の成功体験を捨てられない
  2.見た目より中身の生真面目な文化
  3.デザイン部門の地位の低さ
  4.強くなり過ぎた家電量販店の存在

 性能や機能優先でデザインをすると、どうしても美観的には邪魔な要素やコストが増えてしまい結局機能のみ追求しがちになったり、家電量販店にも、デザイン家電は既に海外メーカーの売れ筋商品があるため、日本メーカーには機能重視の製品が求められることが多いようです。またデザイン部門より企画や営業部門が優位という日本企業の社内構造上、デザインが軽視される傾向にあります。

 実際日常的に使用している携帯やオーブンレンジなどを想像すると、使いこなせていない機能やそれほど必要性のない機能もたくさんある気がします。多くの機能に捉われず、限られた機能のうち自分が優先したいものが他より勝っているか、それほど劣っていないものに着目するとデザイン家電の選択肢も広がるかもしれません。

 デザイン家電は日常に使う楽しさを与えてくれます。日本メーカーの優れた機能をシンプルに残しつつ、デザインを付加価値とした家電が多く出回ると良いなと思いました。

「何をしないか」を決める

「最も重要な決定とは、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ」
これはスティーブ・ジョブズ氏の言葉で、私がここ数年気に入って、実践努力をしている言葉です。
 この言葉に出会う前までは、何かと「できる人がしている習慣」を自分も社会人として習得しなければいけない!と思っていた時期があり、本を読んだりもしました。
 成功者の体験談は説得力があるので、少しでも取り入れよう!と初めは心がけていても、なかなかまねできるものでもない、と経験上痛感していた時に出会った言葉です。

 理想的な状態から「やらないこと」を一つ一つ決めていくことで、自分の性格や得意分野に合った成功法則を作り出せるというものです。
 
  一見、「○○しない」というと否定的に聞こえますが、「○○したほうが良い」が増え過ぎると、あれもこれもときりがなく、中途半端になり、できない自分がストレスになります。
 実際、「これだけはアウト!」という小さな決まりを作った方が、「アウト以外は大丈夫」と寛容になりストレスが減った気がします。
 
 ビジネス月刊誌も毎月数冊届きますが、以前は時間があるときに読もうと思い、読まずにためてしまうことが多々あり、そんな自分自身がストレスでした。
 「目次はすぐに目を通さないとアウト!」と決めてからは、読まずにためる罪悪感から開放されました。中身を全部読む!と決めると、まとまった時間が必要ですが、目次に目を通すことで内容の把握と、興味ある記事に早く出会うことができます。
  
 アウトラインの調整を上手くしながら、自分を律する手段として公私共に今後も続けていきたいと思います。

「次世代自動車」

街を歩いているときなどに電気自動車を見るととても珍しく感じる。
三菱自動車からi-MIEV、日産自動車からリーフが発売された当初は、これからは電気自動車の時代だとニュースを賑わしていたが、電気自動車はどのくらい普及しているのだろうか。

電気自動車の国内販売台数(一般社団法人次世代自動車振興センター統計より)を見てみると、
2006年:15台
2007年:62台
2008年:46台
2009年:1,628台
2010年:7,132台
2011年:13,256台
2012年:16,554台
と徐々にではあるが販売台数を増やしている。
(参考:2012年の国内の新車販売台数は約530万台)。

ハイブリッド自動車のプリウスはどうだったかというと、
1998年:1.8万台(1997年12月初代発売)
1999年:1.5万台
2000年:1.3万台
2001年:1.1万台
2002年:0.7万台
2003年:2万台(2003年9月2代目発売)
2004年:6万台
と、発売から数年間の販売台数は伸び悩んでいたようだが、その後は2009年に20万台を突破し順調に販売台数を伸ばしていった。

電気自動車の航続距離は、日産自動車のリーフで228kmとなっているが、エアコンの使用状況や上り坂など道路状況により実質的には200kmないだろう。
この航続距離とガソリン車よりも価格が高いことなどを考えると、個人的には現時点で購入する気にはなれない。
ただし、技術の進歩によって航続距離は伸びていくだろうし、価格もガソリン車並になれば選択肢のひとつになるかもしれない。

また、トヨタ自動車などは次世代エコカーと言われる燃料電池自動車の開発を進めているが、普及させるまでにはまだまだハードルが高いようだ。
今後どんな自動車が普及するか楽しみだ。普及する自動車によって自動車業界の勢力図も大きく変わるだろう。
信じている。日本の自動車メーカーが、次世代自動車で世界をリードしている姿を。

「選択の難しさ」

 先日、ダン・アリエリー著「予想どおりに不合理 行動経済学が明かすあなたがそれを選ぶわけ」(早川書房)という行動経済学に関する本を読んでみました。
著者は、人の購買活動における価格認識について、アンカー(おとり)の影響を受けていることを紹介しています。具体的には、ある雑誌の購読者募集広告を紹介し、①ウェブ版の購読には59ドル、②印刷版の購読には125ドル、③ウェブ版及び印刷版の購読には125ドルの価格を設定した場合、大半の人が③を選択し、残りの人は①を選択したというものです。

 ここでのポイントは②です。②があるために③がより魅力的に映り、選択者としては③が最もお得であると感じてしまうもので、出版社は一見してメリットの無い②を敢えて設定することで消費者に③を選択させようとしているのです(①と③のみとした場合、③を選択した人は極端に減ったそうです)。つまり、ここでは②がアンカーとしての役割を果たしているといえます。

 人はものごとを絶対的な基準ではなく、相対的な優劣で決めるため、購買活動においても選択肢のなかでの相対的比較によってお得か否か(つまり購入するか否か)を決めるそうです。そのため、②と比較して明らかに③にお得感があるため③を選択するのですが、比較対象である②がなくなってしまうと、とたんに③の魅力が減退し、③より価格が低い①を選択する人が多くなるのです。つまり、人の購買活動における意思決定は不合理なのです。

 他にも著書のなかでは人の意思決定がいかに不合理なものであるのかを具体的な事例を挙げて紹介されており、とても興味深く読むことができました。
この本を読むことで私自身もいかに不合理な選択を繰り返していたのかを思い知らされました。表面的な価格に踊らされることなく、私自身が納得できる判断基準の下に選択をしていきたいと思います。

「モノの言い方」

誰かに何かを伝えようとするとき、言い方ひとつで相手に与える印象ががらりと変わります。同じように伝えているつもりでも、相手にすんなり受け入れてもらえる時と、逆にかたくなに否定されてしまう時があると感じたことはありませんか?

最近よく「モノの言い方」についての書籍を目にする機会が多く気になって、読んでみました。その中で、「大人のモノの言い方」の極意は「気配り」と「相手に恥をかかせないこと」だそうです。
例えば仕事中に声を掛けるとき、突然声を掛けることは、おそらく乱暴で唐突な印象を与えます。しかし「少しお時間よろしいですか」と一言添えることでかなり印象が変わります。そのような言葉を「マジックフレーズ」と呼んでいます。話しかけるとき冒頭に入れるとすんなりと本題に入れます。相手の立場や気持ちを考えて大人の気配りをすれば必ず聞く姿勢になってもらえます。
また同時に相手に恥をかかせないことも重要です。人間の根本にある自尊感情を守るように意識して話すことで相手の気分を害することも無くなります。

私は、今まで人と話すとき心掛けていたことがあります。それは文章の終わりを否定ではなく肯定で締めくくることです。例えば「美味しいけど辛かったね」と言うよりも「辛いけど美味しかったね」と表現したほうが柔らかい印象を与え、心地よいと思うからです。これからは、言葉の選び方にも気を配り、大人のモノの言い方が出来るように心掛けていきたいと思いました。