世界の料理

 私は食べることが好きなのですが、外食しても一度おいしいと思うと同じものばかり注文してしまい、気分が乗ったとき以外は違うものを食べてみようという冒険をあまりしませんでした。

 昨年の夏に事務所のメンバーで韓国へ旅行に行ったとき、苦手だと思っていたサムゲタンを食べてとてもおいしかったことが今でも忘れられません。
 それから、私の食に対する考えが変わり、1時間もかけて新しいお店を開拓したり、いつもの店でも頼んだことがないようなメニューを注文するなど冒険をすることが多くなりました。

 そんなときテレビで世界各国の料理を東京で何カ国食べられるかという番組を放送していました。世界193カ国のうちなんと8割程の料理が東京で食べられるそうです。
 世界の料理の中には私が苦手で食べられないものもたくさんあると思います。逆にそれも話題の一つとしておもしろそうだと開拓意欲にさらに火がつきました。

 世界には私が知らない国がたくさんありますし、一生のうちに行けない国の方が多いと思います。日本にいても各国の料理が食べられるというメリットを利用して、食を通じて世界のことを少しでも知ることができればおもしろいと思いました。
 これをきっかけに「世界の料理帳」のようなものを作ってみようかと考えていますので、情報が集まりましたらブログでお知らせできればと思います。

by 村上

楽しいお金のつかいかた

 私たちはほぼ毎日、お金を出して何かを買っています。コンビニでペットボトル飲料を買い、昼食を買い、夕食の材料を買い、更には本や洋服、その他さまざ まなものをお金を出して購入しています。ほとんど意識することもないくらいあたりまえの日常として、日々、何かを購入しているのではないでしょうか。

 お金で何かを手に入れるときには、「それによって手に入れられるもの(商品)とその値段(対価)」をまず第一に考えます。時にはその安さにだけ注目することもあるでしょう。
 この事自体は当然のことですが、その側面だけを見ていると、見落としてしまうこともあるのではないかと思っています。
 つまり、何かを買うとき、自分は商品とひきかえにお金を失っているわけですが、逆からとらえれば「どこかにお金が渡っている」ということにもなります。
 コンビニで買った飲料のお金は、コンビニエンスストア、運送業者、生産メーカ、さらには生産メーカの工場機械製造業者、原材料を扱う業者、生産業者など などに「渡って」います。そしてその人々はそのお金を使ってさらに生産を行ったり、他のものを購入したりしている訳です。

 安ければ安い方がよいから、といって、そのお金がどこに渡っているのかを考えずに行う買い物は、一見「AよりBの方が安いからAを選んだ」というよう に、買い手の側に主導権や選択権があるように見えます。
 しかし、その価格を決めているのは誰でしょうか?もし、その商品を扱うすべての企業が協調して価格 を変えたらどうなるでしょう?
 こうした極端な状況は考えにくいですが、より小さな単位や範囲で、買い手は企業の価格決定に“振り回されて”います。(そしてもちろん、企業は企業で安 さを求める消費者に振り回されている面があるでしょう)
 このような買い物は、結局はお互いにとって自由の少ない「お金のつかいかた」ではないでしょうか。
 逆に、手放すお金を使って「よりよいものを作って欲しい、よりよくなってほしい」という期待も含めて行う「購買活動」には、購入する側の意思や期待が込 められており、購入する側が主導権を持つ「お金のつかいかた」であると思います。

 何をどれだけ安く買えるか?だけにこだわったり、ただ自分を満足させるためだけに使うお金と、相手に対して期待をこめて送り出すお金には大きな違いがあ ると感じています。
 「楽しい」お金のつかいかた、と挙げましたが、私の考える楽しいお金のつかいかたとは、それによって何が手に入るのかだけではなく、手放したお金が経済 の中でどのように動いて欲しいかという期待をこめて行う積極的な購買活動であると思っています。
(自分の体験ですが、新古書店(比較的近年に出版された本(新古本)を売買する古書店)では書籍を買わず、新刊で手に入れられる可能性のあるものは新刊で手に入れて、書店、出版社や著者にお金が渡るように する、などがその一例です)

 「ものを買うこと」は、それ自体が経済に大きな影響を与える活動ではないでしょうか。
こういったことは、日々の少額の買い物ではほとんど考えることもありませんが、手放している=どこかに渡っている金額の総額を考えれば、なかなか馬鹿には できない額になっているでしょう。
 それを許さない家計の状況になることも多々ありますが、なるべくなら、いつも「楽しく」お金を使っていきたいと考えています。

by 安藤

いくら売ったら儲かるのか

経営者の方々が、経営判断をする上で必要となる情報は様々ですが、なかでも必須の指標といえるものに損益分岐点があります。
これは、文字通り利益と損失の境目となる売上金額という意味です。
多くの会社において、売上目標を掲げて日々営業されているかと思いますが、赤字にならない最低売上金額を即答できる方は意外と少ないのではないかと思います。

例えば、ある八百屋さんの損益計算書のうち、売上合計が1,000万円、費用合計が1,100万円で利益が▲100万円であるとします。
費用合計のうち、変動費である仕入(=売上原価)が600万円とすると、それ以外の費用(人件費や家賃などの固定費)は500万円ということになります。
この場合の計算方法は以下の通りです。
・売上合計:1,000万円
・費用合計:1,100万円
・変動費:600万円
・限界利益率:1-(600万円÷1,000万円)=0.4
・固定費:500万円
・損益分岐点:500万円÷0.4=1,250万円

この八百屋さんの場合、1,250万円まで売上を増やせればトントンで、それ以上に売上を増やせれば利益が見込まれることになります。
また、利益目標が200万円の場合の分岐点の計算方法は、固定費に利益額をプラスした金額で行いますので、1,750万円(=700万円÷0.4)と計算できます。

そこで、損益計算書を元にして、以下の手順により会社の損益分岐点を計算してみてはいかがでしょうか。
①売上合計を計算する。
②費用合計を計算する。
③費用合計のうち、売上の増加に比例して増加する費用(変動費※)をピックアップして、合計する。
④限界利益率(一般に小売業や卸売業では、粗利率と同義語となります)を求める。
 1-(③÷①)
⑤固定費を求める。
 ②-③
⑥損益分岐点を求める。
 ⑤÷④
 ※固定費と変動費の判断は非常に難しいため、明らかに変動費といえるもの以外は固定費にされるとよいと思います。

御社での計算結果はいかがだったでしょうか。
もちろん、この結果は絶対的なものではありませんが、全体像を把握する上で重宝します。
そして、会社全体の金額を把握した後は、決算期ごとに計算して比較したり、事業部別や部門別、社員別へと掘り下げていくことにより、より具体的な売上目標を計算することができます。
ぜひ、ご活用いただきたく思います。

ただし、上記は利益計算上のものであるため、損益分岐点以上の売上を確保していれば必ずしも資金繰りに困らないというわけではありません。
そこで次回は、資金繰りを考慮した場合の分岐点について書いてみたいと思います。

by 加古宗利

バリューエンジニアリング

 先日たまたまつけたテレビ番組で興味深い企画を放送していました。
ある番組内で「改善士」という肩書きの横田尚哉さんを追うというものだったのですが、寝る前に少しだけテレビを見るはずがつい見入ってしまうほど、横田さんの話は目から鱗でしたので、私の自身の心に留めておくためにもここで紹介したいと思います。

 横田さんは建設コンサル会社の社員でバリューエンジニアリング(VE)という技術でコンサルティングを行ったり、またこの技術の講演等をして普及活動をされたりしています。VEはファンクショナルアプローチ法という手法を使う問題解決を助ける管理技術で、

全ての形には役割がある
全ての動きには働きがある
全ての行いには意図がある

といったふうに一度ファンクション(機能、効用、意図)に置き換えてから問題解決を試みるものです。

身の回りで言えば
・ホワイトボードのマーカーのお尻が丸くなっているのは縦置きにするとペン先が乾いてしまうからというよう  に、物の形には意味がある。
・割り箸の箸袋は箸先を清潔に保つだけだったらもっと小さくても良いのではないか?しかし駅弁の割り箸は落下 を防がなければならないので箸全体を包む必要がでてくるな。
 こんなふうに考えていくと改善や工夫はいくらでも転がっているそうです。

 大学に招かれ特別授業を行う際、横田さんは学生に課題を与えていました。
「〇〇は〇〇を〇〇するモノ」
身の回りのものを機能や役割で考える訓練です。
例えばメガネは視力を補うためのモノというように、身の回りのものを機能や役割で考えるくせをつけることで「これはいらないかもしれない」「形を変えてもいいかもしれない」といった改善策を導き出せるのです。

 横田さんはVEを使って公共事業の見直しなどを行っているのですが、建設業でのみ使える技術ではなく全てのサービスや製品に対して応用できるようです。
ひょっとしたら建設業や製造業の方には既に一般的な考え方なのかもしれませんが私にとってはとても新鮮な話で日常生活でも活かせそうでしたので頭の片隅に置いておきたいと思います。

by 加藤

単純なことが改善の一歩に

平日の朝、出勤前の忙しい時間をみなさんはどのように過ごしていますか。

 わたしは毎日決まったテレビ番組をつけながら、このコーナーが始まるまでに朝食を食べ終えるとか、このコーナーが終わるまでに食器を洗い終えるなど、朝起きてから家を出るまでのすべての行動を、番組内のコーナーを時計代わりに行なっています。おかげで、朝のぼーっとしてしまいがちなときも、これなら行動にメリハリがついて何とかその時間内に終わらせることができます。そして最後の、このコーナーが始まったら家を出るという目標通りにいつも決まった時間に出発することができます。

 ところで最近は、「時短生活」という言葉をよく耳にします。時間がかかりすぎて困っていることや時間を短縮したいことを、驚くアイデアで解決するというものなのですが、朝の行動はただでさえ時間に追われており、どんなアイデアがあってもこれ以上時間を短縮するなんて無理だとあきらめていました。
ところが、ある日いつものように番組のコーナー通りに行動を進めていたにもかかわらず、家を出るときに時計を見ると、いつもより10分以上早いことに気がつきました。他の番組との都合上、コーナーの開始時間が繰り上がっていたようなのですが、気がつかないうちに時間短縮できていたことに驚くとともに、何をしても無理だと思っていたことが実はそうではなかったことに気付かされ、反省しました。そして、その10分でいつもできないことが一つできたため得をした気分になり、とても気分良く家を出ることができました。

 何かを改善しようとするときに、画期的なアイデアを思いつくことは大事ですが、そんなに簡単にできるものではありません。そんなときに、いつもしている単純なことや基本的なことを見直すだけで、実はそれが大きな変化につながるのだと、毎日の些細な行動から実感しました。わたしの朝の時間軸になっていたテレビが、実は手助けではなく逆の効果を生んでいたようです。
今回のことで、やればできるのだということが分かったため、最近はそこを上手く利用して、少しでも時間を繰り上げて終わらせることができるように努力しています。そして、いつもより一つでも余計に何かできないかと考えることで、少しですが目覚めも良くなったような気がします。

by 板谷

「幸運習慣」

「低カロリー」「UVカット」「お得」などキャッチフレーズに自分の気になるキーワードのような言葉が入っていると、ついつい買ってしまったり、類似品の差別化要素になっている私ですが、
最近は、無意識に「幸せ」に結構反応しています。
 そんな中、「幸運習慣」という見出しの言葉に惹かれ、読んだ記事が素敵だったので取り入れようと努力中です。
「運」というと、他力本願の印象が強く、「習慣」というと、歯磨き、入浴、新聞を読むなど毎日の「動作・行動」を思い浮かべますが、思考にも「習慣」があり、幸運な習慣を身に着けると、運を引き寄せることができるいう、私にとって新鮮な内容でした。本の出版だけでなく、セミナーなども開催されているほどの人気だそうです。
①「話し方」の習慣
自信のある声と言葉と顔つきと態度を、相手にはっきり伝えられることが大切で、仕事は話し方が素敵な人に集中する。
②「人づき合い」の習慣 
感じがいい=また会いたいと思う人の自分が「いいな」と思う要素を取り入れる。
感じがいいというのは、その人の言葉や話し方や、顔つきや、態度や、行為や、醸しだされている雰囲気が、優しく、あたたかく、受け入れやすい人であり、運もチャンスも成功も、自然に寄ってくる。
③「行動」の習慣
行動から幸運を叶える秘訣は、いつでも、気乗りしないことは無理にしないということ。そして、気になることや、わくわくすることや心が嬉しくなりそうなことに関わっていくこと。
④「夢への心構え」の習慣
1)夢は具体的に「目標」にする。
2)夢には、「期日」を設定する。
3)1、2を踏まえて「行動」する。
⑤「お金を築く」ための習慣
もし、「お金持ちになりたい!」と思うなら、自分はいったい、どのくらいのお金持ちになりたいのか、その規模を明確にする。
 そしてその夢を達成したときに、
  1、どのような暮らしをしているか。
  2、どのようにふるまっているのか。
  3、そのためにはいくら必要なのか。
 この3つのポイントを、具体的にイメージしておくこと。

 どれも納得できるものですが、残念ながら自分は習慣になっているものがほとんどないので、これから少しずつ幸運習慣を身につけれるように心がけていきたいと思います。

by 古橋

「春の交通安全目標」

エコブームにのって、プライベートは元より通勤通学にも自転車を使う人が増えてきているようです。また、通勤通学経路のうち一部分でも、徒歩で!と心がけている方もいらっしゃるかもしれません。私の場合、地元の駅までは快適に自転車を利用しています。

ところで、以前から自転車に乗る人や歩行者のマナーで気になっていることがあります。車の通行量が多くない、いわゆる生活道路の話なのですが、道路の後方を確認せず、スッと横切る人が意外と多いのです。歩行者(又は自動車よりは自転車)優先の意識からなのかもしれませんが、生活道路とは言えやはり車も来ますし、他の自転車も走っています。例えばちょっとでも後ろを振り向く動作が見られれば後方の者は注意もできますが、突然横切られてしまったら、車の運転手も追い抜こうとしていた自転車の人もビックリすることでしょう。

私自身は、バイクの免許を持っていることもあり、自転車に乗るときでも徒歩の際でも振り向いての目視確認がかなり習慣づいているため、危険な思いをしたことはあまりありません。ただ、まれにぼーっとして後方確認を怠った時に限って“しまった!”と思うようなヒヤリとしたことも確かにあります。何気なく横切ってしまうこともあるかと思いますが、今まで特に意識していなかった方には安全のために是非お勧めします。

春は新年度ということもあり、道に不慣れな新入学生や新入社員が多くなります。また、ハイブリッドカーは低速走行中の音が静かすぎ、自転車に乗る人や歩行者に危険だという話題も出ているようです。
どのような立場になるときでも事故など起こらないよう、起こさせないよう、それぞれが気をつけたいものですね。

by 松浦