豊川稲荷参拝

 先日初めて豊川稲荷へ参拝してきました。

 私が住む豊田市からはほど近く、高速道路を使えば一時間もかからず行くことができます。
参拝が目的とはいえ、どちらかというと今話題の門前町での食べ歩きをメインの楽しみにしていたのですが、
想像を遥かに超える立派な建物や敷地内の造りの美しさに花より団子の私でもうっとりするほどでした。
夏の晴れた日でしたので青い空に浮かぶ白い雲と寺院のコントラストが映え、普段絵を描かない人でも
写生がしたくなるような風景です。
さて境内を歩いているとお坊さん達が歩いていたり、写経会のポスターが。
「???」
実は私は豊川稲荷を神社だと思っていたのですが、お寺だったのですね。
完全に勘違いしていて、柏手を打ってしまいました。
今回の事がきっかけで家についてから改めて豊川稲荷の歴史を調べたお陰で、神仏習合の慣習や、
稲荷にも神社系と寺院系があるということが分かりました。
どんなところにも知識を得るチャンスは転がっていますね。
寺院には無料ガイドさんもいらっしゃるようなので、今度チャンスがあればお話しを聞きたいです。

 参拝を終えるとちょうどお昼でしたので、楽しみにしていた食べ歩きです。
豊川市では町おこしとして「いなり寿司選手権」を開催していたり、よくマスコミでも取り上げられているので
古い街並みも活気に溢れていました。
各お店は趣向を凝らし、様々な味や形の「いなり寿司」やアゲを使った料理を食べ歩き用にアレンジして
出していますので、見ているだけでも楽しいです。
お店の人によると「いなり寿司」はそもそも米の不作時に、アゲにオカラをつめて俵型にして、
米俵の代わりにお供えしたのが始まりということで、色々由来を聞きながら美味しく頂きました。

 とくに新たな観光施設を作らなくても、市民が町を盛り上げようと頑張れば、
現状を生かした観光客も楽しめる場所になる良い手本だと感じ、応援したいなと思いました。

by 加藤

キャッシュフロー計算書

「資金繰りが厳しくて…」とこのご時世、いろんな場面で耳にすることがあります。

利益が上がっていても、資金繰りが上手く回らず倒産してしまう「黒字倒産」という言葉まであるように、資金繰りは企業を存続させるために大切なポイントとなってきます。利益がいくら計上されて、資産・負債がどれだけ残っているかということは「決算書」で確認されていると思います。 それと同じように資金がどこに使われて、どれだけ残っているかを表すものに「キャッシュフロー計算書」というものがあります。

「キャッシュフロー計算書」では、本業である「営業活動」、設備投資などの「投資活動」、そして資金の借入・貸付などの「財務活動」の3つの活動に分類し、それぞれの活動ごとに資金の動きを把握します。一般的には「営業活動」で資金を生み出し(+)、「投資活動」「財務活動」で資金を減らしている(-)と、生み出した資金を、投資や過去に調達した資金の返済に充てているということで、将来性・成長性の高い会社だと言われています。

経営者の方や、経理をされている方はどこにお金を使われているかは大体把握されているかとは思いますが、1年間の動きを客観的に見るために「キャッシュフロー計算書」は現状を見つめなおし、改善するための一つの材料になってきます。

規模の小さな話にはなりますが、私個人のお金の動きを大まかにキャッシュフロー計算書で分類してみますと…

営業活動にあたる入出金:毎月のお給料(+)、食費(-)、被服費(-)等
投資活動にあたる入出金:勉強のための本代(-)、研修等に参加する費用(-)等
            ※一般的に株式の売買等もあてはまります
財務活動にあたる入出金:特に無し 
            ※一般的に借入・配当等があてはまります

もちろんお給料の中でやりくりしているので、現状営業活動がプラス、投資活動はマイナスといったところでしょうか。一応成長過程にあてはまりますね(笑)

頭の中で分かっているつもりでも客観的に把握することは、感覚とのズレがないかも確認できるため大切だと思います。
私も出来る限り会計の面からお力添えをしていきたいと思います。

by石原

ターゲットを絞る

先日、研修のため、とある温泉宿に宿泊してきました。
大型の宿泊施設で、会社の慰安旅行が盛んだった時代に建てられたもののようです。
宴会場が多数あり、団体客をターゲットにしていたことがうかがえます。
時代とはミスマッチな宿となってしまった現在、どのような経営をしているか気になりました。

さて、夕方になると夕食が気になりました。
個人的には、温泉宿の楽しみは9割以上料理が占めていて、宿の選択では最も重視するポイントです。
今回は自分で選んだところではなく、全く情報がないまま行ったので期待と不安が入り混じっていました。
が、早めに宴会場についてみると、すでにほとんどの料理がセット済みでした。
出来立てのものはほとんどなく、残念ながら食事に対する期待はなくなりました・・・。

食事を終えて、この宿のインターネットでの口コミはどうなっているのかが気になりました。
比較的繁盛している様子だったのですが、食事のことがあるので、評価が低いのではないかと思って調べてみると・・・
これが意外にも高い評価が多くて驚きました。
リーズナブルな料金や、大型のテーマパークに近いこと、また接客が親切でよいといったものが中心でした。
なかには、食事の不満や施設の古さなどを理由に批判的なものもありましたが、ある旅行会社の評価でも総合80点となっているところをみると合格点の宿のようです。

宿泊料金を見てもかなり安い部類のようで、部屋のアメニティー等の備品を極力なくして、コスト削減を徹底している印象です。
子供連れが多いことから、近くにテーマパークがあり、その客をリーズナブルな宿泊料金で取り込めているようです。
残念ながら、この宿のターゲットから私は外れていたということでしょうが、顧客層を絞ることによって、時代に合わなくなった施設の生き残り策として、比較的成功しているのではないかと感じました。

by 加古宗利

便利すぎ!?

インターネットで日用品など買い物をすることが日常的になりました。
個人的には週1~2回は利用しており、実際に見定めたいものがあるときだけお店にいくので効率的です。
最近では午前中に注文すると夕方届くということも珍しくなく、ネットスーパーは約3~4時間で届きます。急いでなくても早く届くので申し訳ない(?)くらいです。
早いだけでなく、配送料無料も多く、便利さに日々感謝です。
 
 お店に出向かないので時間も節約でき、衝動買いするリスクもなく、必要な物が買えるので配送料くらい払ってもいいのでは・・・と個人的には思うのですが、それにしてもどうしてこんなに早いのか、不思議に思いませんか?
調べたところ、本で有名なアマゾン(ネット小売店)では商品をバーコード管理し、ロボットが商品の保管、ピックアップ、集出荷を管理しているそうです。
 利用者拡大や長期的な成功のため、短期的な利益は気にしない、との企業哲学だそうです。もちろん、短期的には損失が出るため、アナリストの批判的な意見もありますが、実際サービスを受けている立場からすると、すばらしい企業哲学だと思っています。
 
日本の小売店もネット通販の物流整備を急ピッチで進めているようで、大型物流施設・倉庫賃貸料も半年で5%上昇しているようです。付随して、フルフィルメント(商品の発注から決済、ピッキング、配送までのトータル業務)代行事業は、伸び盛りの成長市場になっています。物流専業者のみならず、自社インフラの有効活用を狙うカタログ通販やIT企業が参入し、異業種間で荷主を奪い合っている状況で、利益に結びつくのは少し先のようです。ネットスーパーも顧客の囲込優先で、利益が出るのはまだまだ先のようです。

顧客の過剰な(?)利便性や、インフラ整備優先で、従業員の給与などコスト削減では企業努力とはいえ、少し寂しい気がします。宅配ピザが少し割高なのが当たり前のように、もう少しサービスに対する対価を払う仕組みがあってもいいのではと思います。 

by 古橋

脳を支配しよう!

先日、ある本を読んでいたら、『脳に支配されるのではなく、脳を支配しよう。』というフレーズがありました。

内容としては、たとえば大きな仕事を与えられたときなどに、「これは自分には出来ないかもしれない。」とか「その期限までには、到底無理だろう。」という思いに、そのまま飲み込まれるのではなく、「出来そうだ。」とか「何とかやりくりすれば可能だろう。」という考えに、自分から持っていくことで結果は変えられるというものです。
初めに、無理だと思ったことは、その結論に向かって進んでしまうので、結果的に出来ることも出来なくなってしまうそうです。

確かに、出来ないかもしれないという気持ちからスタートすると、すべての判断基準がそちらへ向いてしまい、「やっぱり・・・。」という結果になることは容易に想像がつきます。自分の脳を支配して、気持ちのコントロールが出来るようになると、いつもとは違った結論が見えてくるのかもしれません。

ところで、かなり前になりますが、お寺の座禅会に参加したことがあります。
日の出前の静かな本堂で、一列に並んで、壁側を向いて座禅を組みます。手は、左手のひらに右手の甲を重ね、両方の親指がつくかつかないかの状態にします。目線は1メートル先の床を見ます。これが基本の姿勢です。
あとは、無心になるだけですが、この無心というのが、やろうと思ってできるものではありません。蝉の声が聞こえても、足がしびれてもじっと耐えます。頭の中を空っぽにするようにと言われても、何も考えないようにしようと・・・考えてしまい、自分をコントロールすることは難しいなと感じたことを思い出しました。

 脳を支配するというのは、そんなに容易ではなさそうです。が、そう思ってしまっている私は、すでに脳に支配されてしまっているのかもしれません・・・。
 脳に支配される(その時々の気持ちにとらわれる)のではなく、脳を支配する(より良い結論にたどり着けるよう、気持ちをコントロールする)ということを意識して、物事に対処していきたいと思いました。

by 板谷

どこに時間を投資するか

 夏を盛り上げてくれたオリンピックや甲子園が終わってしまいました。
 メダルや優勝以前に、出場権を得るステージに辿り着くまででさえ、どれだけの努力と工夫があるのか想像もつきません。順位に関わらず、すべての出場選手に“素晴らしかったです。お疲れ様でした”と伝えたい気持ちです。

 ところで、甲子園初出場の三重県・松坂高校の監督は、進学校であるその高校を出場に導いたことで注目を浴びていました。私立の強豪校が圧倒的有利と思われる中、ユニークな指導方法により、練習時間が限られる進学校を出場に導いた実績が以前もあるとのことです。
 その指導方法の根本となる考え方は、「明らかに先を走っている強豪校に追いつき追い抜くにはどうしたらいいのか。ゴールから逆算して行動しよう。」、というものです。一見直接的な効果が分かりにくいのですが、“テニスボールをいくつも積み上げる”、“打席に入る前にバットの文字を見つめる”、ということを、集中力を磨くための練習として行わせるのだそうです。「集中力を磨く→短時間でも効率的な練習がこなせる」、という効果があり、日々長時間の練習が必要なわけではない、ということを証明しています。

 私は、壁が目の前にある時にそれに対してどう取り組むか?というと、正面突破を試みてしまう傾向があります。いわゆる頑張ればなんとかなるだろうという根性論で、甲子園を目指す球児だとしたらきっと朝から晩まで練習してしまうのだろうと思います。

 もちろん目標によって、正攻法で取り組むことが正解な場面もあるでしょうし、人によってはそういった時期が必要なこともあるかもしれません。ただ、いつまでも同じ方法ではなく、時と場合、自分の成長度合いに合わせて取り組み方を変えられるように、なるべく多くの選択肢と柔軟さを持っていたいものだと、こういった成功事例を見ると考えさせられます。

 仕事上は、お客様の依頼や期待に応えるといった面で日々ゴールがあります。時間は有限です。効率がよくなる仕組み作りや、分担作業のために資料を整える時間など、より良い成果のために、時間の投資のしどころを考えるべきだな…と思いました。

by 松浦