「友禅染を体験」

 先日京都で、友禅染を体験してきました。

 現在の友禅染は、型紙を用いて同じ模様の着物を大量に染め上げる 「型友禅」 と、一品ずつ手描きで染め上げる「手描友禅」 に分けられており、特に、型友禅の発達によって友禅染の着物は誰もが気軽に身に付けることができるようになっているそうです。

 私は初心者から楽しめるハンカチ等に型紙とハケを用いて絵柄を染める型友禅染のコースを体験しました。色は基本的に原色のみ用意されているのですが、段階的に染めていくことにより中間色を出したり、ハケを押す強さを変えることにより立体感を出したりなど、思っていた以上に頭を使い奥深いものでした。

 私はポーチに絵柄を染めたのですがやり始めてみると夢中になってしまい、気がつけば2時間経過してしまうほどでした。子供から大人まで楽しめるようになっていましたが、落ち着いた趣のある場所で日頃と違った体験ができ、かつ昔ながらの文化を学べるせいか、参加者は意外と大人が多かったです。

 また、やり始める前に完成図を想像し、それを達成するための順序を考え、思うようにいかなかったり、新たに思いついたら軌道修正をして進めていく工程は楽しいものでした。

 日頃と違った体験は気持ちをリフレッシュさせてくれるとともに、新たな発見が多くあります。そして、それが日常にも良い刺激をもたらしてくれます。これからも積極的にいろんなことに取り組み、多くの事を吸収したいと思いました。

「性格判断」

 字画の姓名判断、血液型占い、星占いなどの性格判断は一見、根拠が無いように見えても人気があります。

 「性格判断」と一言で言っても「占い」から、統計学に基づく科学的な「分類」まで色々あり、かなり昔から研究されているようです。

 神経質な人はヤセ型が多いなど、体型による性格分類もあり、こちらは統計的にも信憑性があるようです。

 就職試験などで適性検査を受けた経験のある方も多いのではないでしょうか?適材適所のための判断材料の一つとして広く使われています。

 今では、性格を構成されると考えられる要素は5つであるという「ビックファイブ説」が有力だそうです。性格を構成する5つの要素は、下記のうち目立つもの2~3個で表現できるというものです。

(1)開放性 (好奇心・積極性)

(2)誠実性・勤勉性 (まじめ・意思の強さ)

(3)外向性 (社交性・活動性)

(4)協調性 (空気がよめる)

(5)情緒不安定性 (イライラしやすい・落ち込みやすい)

 例えば「まじめで、社交的な人」「積極的で空気の読める人」などです。開放性は小さいと消極的ですが、大きすぎると「おせっかい」となってしまいます。社会生活を心地よく過ごすには適正範囲があり、大きすぎても小さすぎても問題ですね。

 

 性格は本人の努力で変えることができる面もありますが、調査によると幼少の環境・遺伝で大半は決まってしまうということです。

 性格を変えるにはとても大きなエネルギーや動機(運命的な出来事)がいるということですね。色々な性格判断がありますが、自省のヒントとして活用することも大切であると思いました。

「気配り」

 仕事でもプライベートでも、集団生活をするうえで、気配りはとても大切なことだと思います。
 気配りといっても、「あれこれ気をつかうこと」、「手抜かりがないように注意すること」などさまざまな意味があります。

 先日、大手広告代理店に勤める現役営業マンの「気配りは強力な武器である」というコラムを読みました。

その方はコラムの中で、気配りとは「相手に居心地のよさを提供するやさしさ」であるとして、突き詰めると人間関係を気まずくするたったひとつの原因は、その気配りが身に付いていないことであるとまで言っています。
 気配りが身に付いていないと、ひとりよがりな振る舞いをしてしまい周囲に不快感を与え、結果として相手から煙たがられてしまったり、信用を失ってしまう要因になるそうです。

逆に、気配りが身に付いている人は、相手を喜ばせたり、居心地のよさを与えたりすることができ、その結果「あの人と一緒にいたい」とか「あの人を応援したい」と好意や好感を寄せてもらえるそうです。

 さらに自身の失敗の経験を踏まえて、実践的な気配りとしては、ビジネスの場面では、その人の立場に合った正解・不正解というものがあるとも言っています。常識的なマナーとしては正しくても、営業マンとしては不正解ということもあるそうです。

例えば、相手に挨拶をするときに、相手と目が合ったタイミングで挨拶するのは、一般常識としては間違っていません。しかし、営業マンとしては不正解です。相手と目が合ってからでは遅すぎます。挨拶で大切なのは、相手よりも先に自分が挨拶をすることだそうです。

 職種や立場によって違いはあるにせよ、いずれにしても気配りを心がけ、円滑な人間関係を築いていきたいと思いました。

ウナギ価格の高騰

先日、5年振りにお気に入りの鰻屋さんに行ってきました。
近年、ウナギの稚魚であるシラスウナギの不漁が続いており、価格は、1キロあたり248万円と2年前の約3倍、10年前の15倍以上の価格になっています。
価格高騰前の金相場と同程度と考えると、その高価さに驚かされます。
値段はどうなったのだろうと思いながらお店に向かいました。

さて、混雑する時間を外して来店したのですが、人気店だけあって、昔と変わらず行列ができていました。
30分ほど待って入店し、早速メニューを見てみると、値段は昔と比べて1.5倍以上になっていました。
ただ、他店がウナギの量を減らすなか、昔と同じくらいのボリュームを保っています。
味も美味しく、大満足でした。

ニホンウナギは、今年に入って環境省により絶滅危惧種に指定されました。
国際自然保護連合でも絶滅危惧種に載せるかどうかの検討を始めたとのこと。
また、完全養殖化は技術的には成功しているのですが、実用化にはまだ時間がかかるようです。
このままでは、ウナギが食べられない日が来るかもしれません。
そこで、愛知県はシラスウナギの漁期を短縮し、宮崎県と鹿児島県では一定の大きさ以下のウナギの捕獲を禁止するなどの取り組みを始めています。

会計時には高級料理だなあという気分になったものの、元々、良心的な価格設定のお店だったので、この値段でも経営的には厳しいのではないかと思います。
老舗の鰻屋が相次いで閉店するなか、今後もおいしい鰻料理をつくり続けてほしいと思います。

by 加古宗利

「“好き”であることの強み」

 最近思い立って実力試しにTOEICという英語の試験を受け、860点という結果をもらいました。(TOEIC[トーイック]とは、英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストの略称で、満点は990点。上記の点だと、Non-Native として十分なコミュニケーションができるレベルと言われるらしいです。自覚している実力と乖離がありますが…。)
 大企業では昇格試験でTOEIC○○点以上のように、指標として使用しているところもあり、悪くない点数だとは思っています。

 ただこのテストはReadingとListeningから試験内容が構成されているので、コミュニケーションに大事なSpeakingが欠けています。なので必ずしも、点数が高い=英語がペラペラ、というわけではありません。残念ながら私も英語での会話は苦手です。

 さて、何の話をしたいかというと、英語を継続的に勉強していない私がなぜ高得点をとれるのか、という点でやはり“好き”という事実は大きいのだなと改めて思ったからです。
 私は、洋楽・洋画が好きです。学生時代に英語を頑張って勉強した下地はあるものの、それ以降は好きな音楽や映画を英語で楽しむ、といった事しかしていません。
 なのにまだ良い点を取れるのは、楽しんでする事は勉強という意識もなく苦にならず、吸収もよく、忘れる事も少ないからでしょうか。好きこそものの上手なれとは本当によく言ったものだと思います。

 “好き”という動機があると、苦労をせずに大きな力を生む事ができます。誰しも楽しい事には熱中して時間を忘れますよね。“好き”という力をうまく利用すれば、勉強や仕事・遊びでもなんでも、より楽しみながら成長するエネルギーになると思います。
  “好き”“楽しい”というような、わくわくする気持ちをずっと大事にしたいです。

田んぼアート

 お盆休みに帰省した際、埼玉県行田市の田んぼアートを見てきました。

 田んぼアート(たんぼアート)は、田んぼをキャンバスに見立て色の異なる稲を使って、巨大な絵を作り出すプロジェクトです。
このような取り組みが、町おこしや稲作の理解や教育の一環として、各地で行われているということはテレビのニュースや新聞などで見聞きしていましたが、実際に見るのは今回が初めてでした。

 行田市の田んぼアートは敷地面積2.8ヘクタールと広大で、地上から見ても何が書いてあるのかは分かりません。
様々な色の稲がまだらに植えられているなあという印象です。
古代米の紫、黄、緑、赤などの色とりどりの葉や穂を使って描いているそうです。
 近くの「古代蓮の里」という公園の展望タワーに上って見ると綺麗に絵柄が見えるよう設計されています。
平成20年から毎年の取り組みのようですが、年々図柄が凝ってきていて、今年は「古代蓮(はす)の精」というテーマで蓮の花の上に天女のような精が立っている素敵な絵でした。
上からの眺めはしばらく見とれてしまうほどの迫力と美しさで、田んぼアートが海外からも注目されているのも分かります。

 今回、行田市は世界最大の田んぼモザイク画としてギネス世界記録に挑戦したのですが、暑さが原因で一部イネの生育が悪いため、残念ながら認定されなかったそうです。
異常とも言える近年の暑さがこんな所にも影響を及ぼしていたとは、驚くとともに今後の農業への影響も心配です。
美しい日本の田園風景がいつまでも残せるよう温暖化にストップがかかることを願うばかりです。

 ちなみに愛知県でも名古屋市や安城市で田んぼアートが行われているようなので、機会があれば見てみたいと思っています。

内部統制の視点で観る「半沢直樹」

私は普段ドラマを見ることはほとんどないのだが、今回「半沢直樹」というドラマを見ている。
銀行員の話ということで興味があったのだ。

ドラマの前半では、東京中央銀行大阪西支店の支店長が、西大阪スチールへ5億円の融資を実行する見返りに5千万円のリベートをもらうという話があった。
これは、会計監査の世界では従業員不正と呼ばれるものだが、銀行でなぜこんなことが起きるのかと思われた方もいるのではないだろうか。
それは内部統制が有効に機能しなかったということだろう。

内部統制とは、簡単に言うと、業務の有効性及び効率性を高めることや、財務報告の信頼性を確保することなどのために、組織を整備・運用することである。
都市銀行では内部統制の整備・運用が義務付けられており、さらに公認会計士による内部統制監査も義務付けられているため、不正が頻繁に起こっているわけではない。

たしかに、内部統制を整備・運用することにより、不正が発生する可能性は相当程度低減できる。
ただ、複数の担当者による共謀や、経営者による内部統制の無視など内部統制には限界があるため、不正の発生可能性をゼロにすることはできないのである。

このドラマのケースで考えてみると、支店長が、株で大きな損失を出し穴埋めをしなくてはいけない状況になったこと(動機)と、支店では支店長が最大の権限者であり、支店長がその立場を利用して適正な融資審査ができないように急がせたこと(機会)が不正の要因だと考えられる。

動機は、コンプライアンス研修等を実施して従業員のコンプライアンス意識を高めて抑える、機会は、内部統制を適切に整備・運用して抑える、などにより不正が発生する可能性を低減させる必要があるだろう。
内部統制の整備・運用は中小企業には義務付けられていないし、コストと時間もかかりますが、もしニーズがあれば当事務所に相談いただければと思います。