「睡眠習慣」

 睡眠時間が短くても生活できる人は、一定時間の睡眠時間が必要な人に比べて色々なことができそうで、後者に該当する私はうらやましいと思っていました。しかし適正な睡眠時間は遺伝(体質)や環境(ライフスタイル)のバランスで決まっていて、健康生活を送るために体が最低限必要としている睡眠時間の個人差は2時間程度という説があります。実際には睡眠時間は3~10時間と7時間もの差が見られますが、残り時間の個人差は眠くても寝ない人が多数いるため、これほどの開きがみられるのです。
 また、平日の睡眠時間が少なくても、大部分の人は週末に寝だめをして何とかやり繰りできていると思っているのが現状のようです。体と心の声を無視して眠気に勝ち続けても、注意力やパフォーマンスは大きく低下し、心筋梗塞などその代償は知らず知らずのうちに大きくなります。

 1日3時間しか寝なかったと言い伝えられているナポレオンも、馬に乗って移動している最中などに昼寝の習慣があって、1日でみると6~8時間ほど眠っていたと言います。短い睡眠をこまめに取る人は、一般的に外交的で活発な性格の人が多く、現実的な仕事に向いているようです。

 逆にアインシュタインの睡眠時間は1日10時間で、寝室に鍵をかけ自分の睡眠を誰にも邪魔させなかったそうです。まとまった睡眠を必要とする人は、創造的な仕事に向いていると言われています。

 単純に睡眠時間の長さに捉われず、自分に合った睡眠時間や上手な睡眠のとり方を色々試して見つけてみたいと思いました。

「ふるさと納税」

私事ですが、3年前からふるさと納税をしています。
 2011年、イチロー選手が鳥インフルエンザで大変だった宮崎県に寄付したことでニュースになったのでご存知の方は多いのではないでしょうか。東日本大震災でも支援方法の一つとして話題になりましたね。
 
 ふるさと納税とは2008年に導入され、地方自治体に対する寄附金のうち2,000円を超える部分について個人住民税所得割の概ね1割を上限として、所得税と合わせて全額が控除される制度です。(確定申告が必要です)
 
総務省の発表による2008年導入からの実績は下記の通りです。
2008年 寄付適用者 3.3万人 寄付金額72億 
2009年  〃    3.3万人   〃 65億
2010年  〃    3.3万人   〃 67億
2011年  〃    74.1万人  〃 650億
2012年  〃    10.6万人  〃 130億

 ふるさと納税制度自体に賛否両論ありますが、寄付金控除(税金優遇)と寄付のお礼として特産品を出している市町村が多いので利用者が増えています。
 最近はお礼の品が特産品だけでなく宿泊券、人間ドック、ゴルフプレー券などバリエーションが増え、品切れになったり、季節の品で入替りが多いので寄付の都度HPで確認しないといけません。
 寄付方法も振込み、クレジットなど選択でき煩わしさはそれほどでもありません。
 
 自分のふるさとだけでなく、過疎化の進む応援したい地方に寄付して、宿泊招待など、足を運ぶきっかけ作りとしてとても素敵な制度だと思います。
 応援買い、復興支援ツアー、ふるさと納税など「地方応援」の選択肢は色々あっていいですね。
 今年、寄付金控除を受ける場合は年内の寄付が必要です。まだ間に合いますので興味があればHPなど是非ご覧になってみて下さい。

「指標の話」

東京証券取引所には「JPX日経インデックス400」という株価指数がある。
少し前に導入されたもので、自己資本利益率(ROE)や営業利益を重視した銘柄選定方法に特徴があるようだ。
海外投資家の間ではROEは投資判断をする際の重要な要素のひとつとされており、「JPX日経インデックス400」は海外投資家を意識したものなのだろう。

ROEとは、Return on Equityの略で、収益性分析で用いられる株価指標のひとつである。
自己資本に対してどれだけのリターンが生み出されているかを示すと言われる。
ROEの算式は、(当期純利益/自己資本)×100=ROE(%)で表される。

このROEは高いほうがもちろん良いのだが、高ければ高いほど良いというわけでもない。
自己資本が少なく負債が多い場合には、ROEが高くなる傾向があり、ROEを追い求め負債を多くすればするほど、倒産などのリスクが高まるからだ。
負債と自己資本のバランスも重要になってくる。
日本経済新聞によれば東証1部上場企業の2013年度ROEの平均は8.6%だったようだ。

中小企業においては、株主が社長やその親族で構成されていることが多いため、上場企業のように外部の投資家を念頭において、ROEなどの指標を意識した経営をすることは少ないかもしれない。
ただ、自身の会社の経営状況の把握のひとつの手段として、ROEなどの指標を一度算出してみるのも良いのではないだろうか。

「税理士会の活動を通じて」

私は昨年の5月から税理士会中村支部の執行委員として活動しています。

11月初めには支部研修旅行があり、総勢25名で神戸へ行ってきました。これは企画の段階から参加しており、約半年間旅行会社との打合せを重ねてやっと実現しました。
例年は支部のメンバーの懇親を目的とした支部旅行でしたが、今年は研修を組み込み楽しみながらも意義のある旅行にできるようとの想いで検討してきたものです。
また参加者の年齢が20代から70代までと幅広く、参加者全員に満足してもらえるような内容をと、料理やホテルにも気を遣いました。
結果として、みなさんに喜んでいただけたので良かったと安心しました。

支部では、毎月の定例会議や外部講師を招いた研修会など様々な行事や企画が運営されています。今回、執行部に参加することで、一つ一つの企画の裏に何十人もの人が関わっていることを知り、大変貴重な経験ができました。また通常では接することのない大先輩や支部長をはじめ執行部の方々と旅行をご一緒させていただくことで、様々なお話を伺う機会がもてました。

勤務税理士である私が、支部の委員として活動できるのも、それを後押ししてくれる所長のおかげと感謝しています。外部研修等への参加についても、自分の業務の調整がつけば積極的に参加できる環境にあります。このような勤務の枠を超えた幅広い経験を、日々の業務に繋げていけるよう努力したいと思いました。

監査経験が生きる会計・税務業務

 石田会計事務所に勤め始め、新しい環境にも少しずつ慣れてきました。監査法人で3年間の勤務経験はあるものの、そこでは経験できない業務も多くあり、実りのある日々を過ごしております。

 最も強く感じている点は、基本的に監査チームで行動する監査法人時代とは対照的に、会計・税理士事務所では、責任者としての所長はおりますが、お客様と担当者が1対1でコミュニケーションを取らせて頂くことが多く、大半が自分の判断、裁量に委ねられることです。非常に難しくも、楽しくもある点です。

 ただし、新しい環境の中でも、監査法人時代の経験は生きてくると思います。

 一般に公認会計士が行う財務諸表監査とは、「会社の決算が、全体として適正に表示されているかどうか」について判断することが中心業務となります。
 したがって、会社経理の詳細な計算方法まで確認はしないものの、過年度数値や予算数値と比較してなぜ当期はこの数字になるのか、あるいは所属業界のトレンドとなる数値からなぜこの会社の数値は乖離しているのか等、会社の決算数値を全体として俯瞰することが非常に重要視されます。

 その一方、会計・税理士事務所では比較的、数字を作りこむ、あるいは申告作業を行う等、細かく非常に神経を使う作業がどうしても多くなりがちなように感じます。

 そういった細かい作業を行った上で、最終的に出来上がった数字を全体から俯瞰し、今期の数字はどうだったのか自分なりに考る癖をつけること。ゆくゆくはお客様にその考えを展開して今後の経営方針をどうしていけばよいのかといったお話をさせて頂けるようになること。まだ日々の業務で慣れない点もありますが、それが監査法人を経験した上で会計・税理士事務所に勤務する自分の強みだと思うので、少しずつ出来る様になり成長していければと思います。

「第3回石田会計OB会を開催しました」

  先日、石田会計の第3回OB会を開催しました。
新旧スタッフの親睦を深めるため、所長石田の提案で2011年から毎年この時期に開催していますが、昨年は残念ながら台風の影響で中止となってしまいましたので、2年ぶりの開催となりました。
 退職されてから数年経ち、今ではそれぞれ環境が違うOBの方がこれだけ参加してくださるのも、石田の人徳があってのことだと思いますし、新旧スタッフが一堂に会することはなかなか無いことなので、とても貴重な集まりとなっています。

 石田会計のOBの方には、税理士として独立開業されている方や公認会計士として事業会社で勤務されている方など、さまざななキャリアを積まれている方が多くいらっしゃいます。
 私は石田会計に入所して2年少々ですので、ほとんどのOBの方とは在籍期間が重なっておらず、初対面の方も多くいらっしゃいましたが、気さくな方ばかりで、大変参考になるお話を聞かせていただき、税理士を目指す私にとって有意義な時間となりました。

 また、開催場所の手配から当日の運営まで、所長の石田は口を出すこと無く、全てスタッフに一任してくれています。
 そのため、運営に至るまでにスタッフがお互いに協力し合う事ができるため、OBの方との親睦を深めることができるのはもちろんですが、事務所内のチームワークを向上できるという面でもとても良い交流会となっています。
 
 来年秋に第4回のOB会を開催予定です。
その際に、より多くのOBの方に参加していただけるよう、また、石田会計のOBで良かったと思っていただけるように、スタッフで力を合わせて石田会計の更なる発展を進めていきたいと思います。

マイカー通勤手当の改正と年末調整

早いもので今年も年末調整の時期となりました。
今年は所得控除や税額控除に関して実質的に影響のある改正はないようです。
ただ、自動車等の通勤手当について非課税限度額を超えて支給している会社においては、例年にない手続きが必要となります。

今年の10月20日にマイカー・自転車通勤者の通勤手当の非課税限度額の改正が施行されました。
内容は、距離区分に応じた非課税枠の増額と、新たに55キロメートル以上の区分が設けられたことです。
非課税枠の増加額は1ヶ月あたり100円から7,100円となっており、通勤距離が長いほど増加額が増えます。

この改正の注意点は、今年の4月1日以後の支給についても対象となるところです。
施行日より前に支払ったものは、支払いの際に所得税の源泉徴収を終えており、今から修正する訳にはいきませんが、年末調整においては反映させなければなりません。
また、退職者に既に源泉徴収票を発行済みである場合には、修正したものを再度交付することになります。

今回の改正は、消費税率アップを反映させたものだと思いますが、増税後半年たってからの改正で、さかのぼって影響があるため注意が必要です。
従業員の方にとっては有利な改正であるため、給与規定等で通勤手当が非課税限度額で規定されていた会社については、今回の改正を反映するかどうか一度検討していただければと思います。
具体的な非課税限度額や手続きについては国税庁のHP等でご確認ください。