断ったのに良い印象を

私は、かつて某住宅メーカーで営業をしていました。うれしくもご契約いただけるときもありますが、当然にそれの何倍にも及ぶお断りを経験しました。今回はちょっとネガティブではありますが断られた営業マンの心理についてお話したいと思います。

お断りを受けた場合、まず、なにが原因なのかを知りたいというのが本音であります。それは上司から追及されるからということもありますが、なによりも次に活かせないからというのが一番です。しかし、お客様はなかなか教えてはくれません。値段なのか?デザインなのか?間取りなのか?それとも私に問題があるのか?おそらく、まだ売り込まれるという気持ちがあるからだと思いますが教えてはくれません。ただその気持ちは私にもなんとなく理解することができました。

ただ中には、何回も打ち合わせをしてきたにもかかわらず、電話一本で「あんたもういいわ!」という方もみえました。理由を聞こうものならば「しつこい!」です。当時はかなり心を痛めました。

選択肢の多い中からものを購入する場合、当然お断りをするケースはあると思います。しかし、営業マンも人間なので、当然に感情もあります。私は今まで実際に会って商談を行っていたのであれば、断るときも会って断るのが礼儀だと思います。やむを得ず電話でお断りをするのであれば、それなりの礼儀が必要であると思います。

しかし、実際には断るときに礼儀を重んじる方は本当に少なかった記憶があります。ですから、逆に丁寧なお断りをうけると、お断りをうけたにもかかわらず、すごくいい人だったという印象が残ります。 つまり、ちゃんと礼儀をもってお断りをいれるだけで良い印象をもってもらえるのです。些細なことですが、どこでどんな縁があるかわからないこのご時世、細かな配慮を忘れないようにしていきたいと思います。
by 浦井

プロとして・・・

先月ですが、マリア・シャラポワ・杉山愛、森上亜希子、不田涼子選手の試合(テニス)を見に行ってきました。初めてプロ選手の試合を間近に見て、テレビで見る時以上に迫力があり、感動しました。

杉山愛選手の場合、1年のうち11ヶ月はツアーで、そのうち10ヶ月は海外というかなりハードな生活をしています。試合に勝たなければいけないし、試合が終わってもまた次ぎの試合があり、常にモチベーションを高く持っていなければならず、大変な事だなと思います。

今回感じた事は、ただプロはすごいなと感動しただけではなく、私は会計のプロとして、日々努力していかないといけないと改めて感じました。

会計と言っても幅は広く、法人税・相続税・所得税・・・すべての事について完璧に理解するには難しいので、何か1つでも自分が得意とするものを持って、さらに徐々に知識を増やしていかないとと思います。

テニスは、何か得意とするショットがなければ勝っていけないし、自信を持ってプレーができません。それと同じで、会計の仕事も1つでも得意分野があれば自分に自身を持ってやってけると思います。

今の私には、自信を持って得意とする分野がないので、今年はそれを見つけ目標達成できるようにします。

by 野澤

危機感だけでは・・・

私はJリーグの名古屋グランパスを応援していますが、その名古屋はシーズン中盤までは中位を確保したものの、監督解任以降モチベーションを失ってしまい、あれよあれよ言う間に降格圏(16位以下)寸前までズルズルと負け続け、最終的には14位でギリギリ残留することが出来ました。

このように大迷走した昨年を考えれば、優勝争いどころか残留争いに巻き込まれかねないのに、なかなか選手の補強が進まず歯がゆい思いをしていましたが、ここにきてようやく日本代表クラスの玉田選手の名古屋移籍が決まり、少しホッとしている所です。

今年からJ2へ降格する東京Vや柏といったチームでは、昨年の主力選手が引抜きにより軒並みいなくなってしまいました。1年でのJ1復帰は思ったよりも遥かに難しいものとなるでしょう。このようにJ1チームにとってJ2への降格は、築き上げてきたものを一瞬で失わせてしまう恐ろしさがあるのです。

ただし、このように「降格したくない」という危機感だけがチームを動かしているうちは、本当の目標であるべき優勝を掴み取るのは難しいでしょう。危機感はそれが迫った時でなければ実感がわかず、また実感がわいたときには既に手遅れとなっている時も多々あります。やはり優勝を目標とした上向きのモチベーションでチームを引っ張っていかなければ、今年も昨年と同じ轍を踏むのではないかと危惧しています。

もっとも、サポートする立場の私としては「降格の危機感」でも「優勝への意欲」でも、諦めずに応援していくしかないのですが・・・

by 小林雄

心遣い

私は、以前プールで監視員のアルバイトをしていました。 今回は、その時のお話をしたいと思います。

ある日、小さなお子様を三人連れたお母さんがプールに来た時のことです。
基本的に、プールでの事故を未然に防ぐため、危険な行為が少しでもあれば、注意をするというのが、 そのプールでのルールでした。(特に、小さなお子さんに対しては)

やはり、三人のお子様を一人の親が見るというのは、現実的に難しく、何度か注意にいきました。 その後も、他の監視員が何度も注意にいったところ、お母さんの方から「このプールは利用しにくい」 と言われました。

基本的に、事故防止の観点から注意をすることは間違っていないと思います。しかし、社員を含め私たち監視員が、会社のルール(マニュアル)に従い、それをお客様に押しつけていたのも事実です。お客様の立場に立ち、利用しやすい環境作りをしていれば、このようなことは防げたことだと思っています。

今現在、正社員として会計事務所に勤務し、専門的な知識をお客様に提供するだけではなく、お客様に対する配慮や心遣い(これを「ホスピタリティ」といいます)を心がけていきたいと思っています。

by 鈴木

転換

先日、テレビのある番組で不況にあえぐ建設会社が農業を行うというのを見ました。一見無謀とも思える賭けかな?とも思ったのですが、そこには、将来を見据えたしっかりとしたヴィジョンがありました。公共事業が減少するなか、生き残りをかけて敢えて違う業種に参入しようとするものでした。銀行の融資姿勢も積極的なものに変化しました。全くの異業種に参入するのはリスクもあり、決断に迷うところです。しかし、その社長さんは建設業より、農業の方が収益が見込めると判断したんだと思います。

時代と共にその時その時の中身を変えていくのはいいと思います。農業は今、一部の地域においては、大規模化・大資本化が進んでいる成長分野でもあると思います。現状に改善の余地がないのなら、業種を変えることも選択の一つになると思います。

異業種に参入するのも、得意な業種に集約するのも、業種を広めるのも経営判断です。変化の激しい時代だからこその、先を見越す確かな眼が必要だと思います。

by河合