『ミスターオールマイティー』

にはまだまだ程遠いですが、自分の性格として、じっくり考え、期待される答えを得てから行動する慎重派というよりは、まずやりたいことをやってみて、そこから生じた反応を見た上で修正する行動派であるということを自覚しています。前職を辞め海外へ飛び出す際も、お給料が無くなる、帰国後職はあるのか等の不安は一切ありませんでした。困難にぶつかった時に考えればいいと思っていたからです。

 行動派に加え、人一倍好奇心が強いことも特徴だと思います。小学校では少年野球、中学・高校とバレーボール部に、大学ではサッカー・フットサルサークルに所属と、各年代ごとに異なる競技を経験しました。最近はゴルフの石川選手、テニスの錦織選手が話題になったこともあり、週末にゴルフやテニスをやり始めました。
 どの競技をやっても取り立てて秀でた能力を見せることはできませんが、幅広く経験しており、どれも人並み以上にプレーできる自信はあります。
 学生時代、あるいは会計士試験受験時代も多くの科目を勉強する必要がありましたが、得意科目を作り、その科目を深く勉強したというよりも、出来ないものが無いように満遍なく並以上の知識を身につけることに勤めました。苦手な科目は何だったかと聞かれると、特に無かったとはっきり答えることができます。

 会計業界ではこういった幅広い経験や知識が非常に大切になってくると最近ひしひしと感じるようになりました。いつもお話させていただく経営者の方や、経理の方は、多彩な方が多く、一辺倒な経験や知識だけではなかなか十分にお話することができません。税務でも非常に多くの税制があり、多岐に渡る課税関係を理解した上でないと最も良い税務上の選択をすることが困難となります。
 税務の世界に飛び込んで早1年。「抵抗のある分野は無いですよ。」といち早く言えるよう、持ち前の行動力や好奇心をふんだんに使い、幅広く業務に取り組んでいければと思います。5年後、10年後のミスターオールマイティーを目指し。

「先輩という存在」

 先日、専門学校で一緒に税理士講座を受けていた親友の結婚式・二次会に参加してきました。
 私自身、式に参加するまでは直接の友人はおらず、内心少し心配していましたが、いざ参加してみると、専門学校時代には常に成績上位者で早々に合格を果たされた憧れの先輩方も出席されていました。
 初対面ながら先輩方が仲良く接してくださったので、ホッと一安心するとともに、長く受験勉強を共にした親友の結婚式はとても感動的でした。

 ご一緒させていただいた先輩方の中には、20代で既に税理士として独立開業されている方もいらっしゃり、開業税理士としての遣り甲斐や充実感、その反面で苦労することなど、多くの話を聞かせていただけたことはとても勉強になり、有意義な時間を過ごすことができました。
 そんな先輩方と親しくなれたことはすごく光栄なことですし、「早くまた飲みに行こう」と声を掛けていただき、今から次回が楽しみで仕方ありません。
 
 また、石田会計の法人内においても、知識・経験が豊富であることはもちろんですが、とても優しく気さくな尊敬する先輩方ばかりですし、そんな環境の中で日々業務に取り組むことができる私はとても恵まれていると思います。
 職場の内外を問わず、そんな先輩方と接していく中で、吸収できる部分をたくさん吸収し、より早く先輩方と自分との差を縮めていけるよう精進していきたいです。

 一方で、私自身にも専門学校時代の後輩もおりますし、法人内ではこれから後輩が入社してくる機会があるかもしれません。
 先輩方が私に色々と教えてくださるように、私自身も後輩達に試験勉強や実務での経験を通じて少しでも有益な情報を伝えていきたいですし、後輩に「一緒にご飯に行きたい尊敬する先輩」と思われるような存在になっていければと思います。

「東芝の不正会計」

9月7日に、東芝の2015年3月期決算が2ヶ月遅れで公表された。
当初1,200億円の黒字を見込んでいたようだが、378億円の赤字だった。

同時に過年度の決算修正も実施し、過去7年間の税引前損益を2,248億円も減額した。
監査法人で働いていたこともあって、東芝の不適切会計問題はかねてから気になっていた。

東芝は上場企業であり、上場企業は証券市場や利害関係者など影響が多岐にわたることから、公認会計士による監査を受ける必要がある。
もちろん東芝も大手監査法人による監査を受けていた。なのに、なぜ不正が起きたか。

東芝は、経営トップが主導して決算内容を操作したと言われている。これは、典型的な経営者不正と言われるものである。
監査人側からみると、経営者不正は一旦生じると発見に非常に時間がかかり、被害額も大きくなる傾向にある。
また経営者は企業の最高権力者であることから、その不正を社内で予防・発見することは極めて困難なのである。

監査法人が東芝に協力していたのか、監査法人が騙されていたのか、今のところ定かではない。
ただ、監査法人からすれば東芝から受け取る報酬は大きく、優良顧客であったと推測されることから、言うべきことが言えなかった可能性もある。

法定監査に従事する者として、報酬を受け取っている監査先に言うべきことを言う、ということに気を使うのはわかる。
経営者や監査役とのコミュニケーションは必要だろう、一度認めてしまうとどんどんエスカレートしてしまう。
税務とは違う世界で興味のある方は少ないかもしれないが、この不正会計問題をきっかけに、監査の現場で言うべきことを言う、ということの重要さを再認識させられた。

 「『サラメシ』ご存知ですか?」

 NHKの『サラメシ』という番組をご存知ですか?
私は、この番組がかなり気に入っており、毎週欠かさず見ています。
この番組タイトルの『サラメシ』とは、「サラリーマンの昼飯」の略で、いわゆる会社員や、様々な職種の人の昼食を切り口に、日々の仕事や人となりをおもしろおかしく伝えるバラエティ番組です。

 ちなみに前回は、食品メーカーのトライアスロン部に所属する料理好きの男性のお話でした。食事も仕事のうちとして、主菜・副惣菜3品・お味噌汁・釜炊きご飯を毎食作るほどの気合いの入れようです。あわせて、トライアスロン部の過酷な練習風景も紹介されていました。トライアスロンには、水泳・バイク・ランの3つの競技に加えて”トランジション”と呼ばれる4つ目の種目があるそうです。これは、水泳から自転車、自転車からランへと移行する際の着替えのことで、上位の選手になるとこの時間が勝負を分けるそうです。そこで、水泳の終盤に差し掛かったところで・・・この後は、自転車を止めて、靴下と靴を履いて・・・という一連の行動を頭のなかで復唱してみるそうです。そんな訓練のおかげで、普段から常に次のことを考えて行動するようになったとのことでした。確かに、仕事にも料理にも重要なことだと思いました。

 また、ランチに向かうサラリーマンに声を掛け、ついて行ってインタビューする「サシメシ」というコーナーもあります。ランチを食べながらということもあり、堅苦しくない雰囲気も手伝って、サラリーマンの本音が垣間見えるものとなっています。

 だれもが毎日のようにとっている昼食をテーマに、様々な職業を紹介していくこの番組は、単におもしろいだけでなく、会社員や職業人として共感できる部分や勉強になる部分も多く、お勧めです。

『読書の秋』

先日、悪天候のため毎年7月開催が9月に延期された「伊勢神宮奉納全国花火大会」に行ってきました。
 私は、地元で海の日に行われる「みなと祭り」の花火で今年も夏が始まる!という実感が湧くのですが、先日見た花火は、秋風や生えていたススキの演出で、夏が終わったなぁと少し寂しい?気持ちで、これもまた新鮮でした。

 花火の起源は江戸時代、徳川吉宗が享保の大飢饉の餓死者を弔うため、生き残った人々の心に潤いを与えるため打ち上げたそうで、現在も隅田川花火大会へと続いているのです。

 長い間花火好きでしたが、この話を知ったのはつい最近です。
 人気のため、一ヶ月待ちの予約注文で購入した、全15巻からなる歴史の流れがわかる日本史本で知りました。ただ今、読書の秋を満喫しております。
 
 私は高校の頃、世界史を(必修過程終了後も)選択していたため日本史は近代史を1年学んだのみで、体系的な知識は義務教育レベルで止まっています。
 音楽関係の西洋史に興味があったこと、世界史の方がルネッサンスなど華やかな印象が良く、日本史と迷うことなく世界史を選択しました。
 卒業旅行でヨーロッパを訪れたときも歴史を少し知っていたので興味深く楽しめたのを覚えています。
 その反面、心のどこかに日本史の知識に暗いことに対する負い目?がずっとあったように思います。
  
 近年、文部科学省は高校で現在選択科目となっている日本史を必修とする検討を始めているそうで、国際社会で活躍する人材の育成には自国の歴史への理解が欠かせないとの判断からだそうです。自治体レベルでは既に必修化しているところもあるそうです。

 確かに、世界史が「必修」なのに自国の歴史が「選択」とは違和感がありますよね。
 興味が湧いたときや、必要に迫られて学ぶのが、身になるのかもしれませんが・・・
「必修化」の経過を見守りつつ、しばらく日本史に親しみたいと思います。

「最近のオレオレ詐欺?!」

 私は日頃、LINEというアプリを使って連絡を取り合っています。LINEはスマートフォンやパソコンに対応したコミュニケーションツールで、チャットや通話が無料で楽しめます。

 ある日、早朝に「LINEストアにログインしました。心当たりがない場合はアカウント情報を変更してください。」というメッセージが届きました。
 私はログインした覚えがなく、不信に思って調べてみると、どうやらLINE乗っ取り詐欺に遭いそうになっていることが分かりました。
 他のインターネットサービスから流出したのか、第三者が私のIDとパスワードを知り、不正ログインしたようです。
 ID(メールアドレス)とパスワードは、機種変更時にLINEの引継ぎを行ったり、PC版のLINEを利用するときに設定する仕組みになっていますが、私はヤフーメールや楽天などでも同じIDとパスワードを使用していました。

 すぐにパスワードとPINコード(LINE引継時に必要)を変更し、他端末からのログイン許可もオフにしました。楽天などのパスワードも変更して、特に覚えのない高額な購入履歴なども無かったためとりあえず一安心しました。
 しばらくして「他の端末でLINEへのログインが失敗しました。」とメッセージが届きました・・。

 犯人はまずPC版LINEやウェブストアに不正ログインを試みて、成功したらスマートフォンで機種変更時に行う手順でLINEの引継ぎを行い、登録されている「友だち」に電子マネーの購入を持ちかけて騙し取るようです。

 最近では新たな手口での被害も報告されているようですが、パスワードをこまめに変更したり推測されにくいものにする、使いまわさない、という基本的な対策が大切だと改めて実感しました。
 また、インターネット上での様々なサービスはとても便利で、慣れると抵抗無く気軽に利用してしまいがちですが、セキュリティの重要性を再認識した出来事でした。

 「目的意識」

東京湾で50年ぶりに海水浴が解禁になったというニュースを見ました。テレビの映像では水の濁りがありましたが、猛暑を少しは和らげてくれるような気がしました。

 ところで、私の地元の篠島にも海水浴場がありますが、実は数少ないウミガメの産卵地でもあります。
 始まりは4年前の夏、ウミガメが砂浜で産卵し、海に帰っていくのが発見されました。
 それを機に、小学生が”篠島ウミガメ隊”と銘打って、ウミガメの産卵地である砂浜の清掃活動をし、ウミガメの産卵の保全に一役かっています。
 今までにも、「クリーンアップ大作戦」などと謳って、海水浴場をきれいにする取り組みは何度かありましたが、今回ほどの盛り上がりはありませんでした。やはり目的意識があるのと無いのとでは大きく違うようです。

 ウミガメが産卵上陸するための条件は、きれいな砂浜であるのは勿論のこと、砂の質や粒の大きさが産卵に適していること・沖合にウミガメの餌となる魚介類や海藻が豊富にあること・砂浜が広く、産卵場所が波に洗われる心配のないことなど。
 地元の海が、”きれいな海”だというお墨付きをもらえたようで、とても嬉しいです。
 その後、昨年にもウミガメがやって来ました。が、今年はまだ見られておらず、いつ来ても良いようにと、小学生がせっせと取り組んでいるそうです。

 先日、夏期休暇で帰省しました。観光客が多いこの時期には、花火やバーベキューなどで、どうしてもゴミが目立っていたのですが、ウミガメポスターを掲示したり、清掃活動を呼びかけることで、以前よりも明らかにきれいになっていました。ひとつのイベントとして取り上げることで、島民の砂浜の清掃という行為が、ウミガメの産卵の保全という目的意識に変わっているのだと思います。