「涙の効能」

年齢とともに涙もろくなっている事を折に触れて実感しています。
映画は勿論、ドラマやニュースの一場面などでも感動的であったり、悲しい内容に共感するとすぐに涙が浮かんできます。最近、毎週観て必ず泣いているドラマがあるのが良い例です。

泣くと瞼が腫れてしまうので、ほどほどに…とは思いますが、休日で外出の予定がなければ気兼ねなく涙を流すのもいいかな、とも思います。表現し難いのですが、泣いた後のなんとなくスッキリとした気分が好きだからです。
経験的に賛同してくれる方は多いと思いますが、どうやらちゃんとメカニズムがあるそうで(但し、まだ解明されていないことも多いそうです)、涙を流すことによって、ストレス物質を排出できている(=すっきりした気分が味わえる)のだそうです。

また、“泣くこと=ストレス物質の排出”、なので、泣くことを我慢するのはその逆で、ストレスを溜めてしまうことになるそうです。感情を抑えてストレスを溜めこんでしまうと、“泣きたくても泣けない”という感情表現の出来ない状態に追い詰められてしまうこともありうるそうです。それは極端な例ですが、泣きたいときに泣けることは幸せなことなのかもしれません。

冬から春の繁忙期が過ぎ、夏は一般的に会計事務所としては一息つける時期です。せっかくなので、こういった時期に、積極的に良書と言われる本を読んでみたり、感動するような映画を観る時間を普段より多くとって、気分をリフレッシュしつつ見聞を広める時期にしたいと思いました。

by 松浦

賭け事と税金

上場企業の黒字決算の増加や今夏のボーナスアップ等のニュースが流れるとおり、景気は少しずつ回復しているようですが、個人の財布は寂しいままの気がします。
そこで、宝くじや競馬など賭け事に一攫千金を夢見ている方もいらっしゃるかと思います。
幸運にも高額な当選金や払戻金を受けた場合に、税金がかかるのかどうかは気になるところです。

結論から言いますと、宝くじには税金がかからず、競馬の場合には一定額以上の時に税金が課税されます。
まず、宝くじは「当せん金付証票法」という法律に、所得税は非課税と規定されています。
例えば、年末ジャンボ宝くじの1等2億円の当選金を受け取っても税金はゼロで、丸々使うことができます。
同じようなものにスポーツ振興くじ(toto)があり、こちらも別の法律の規定により非課税とされています。

一方、競馬や競輪、競艇の払戻金は法律による非課税の規定はなく、一時所得に該当します。
一時所得は、「(収入-経費-50万円)×1/2」として計算され、計算後の金額が総合課税の所得として、給与所得等と合算されて税金の計算をすることになります。
上記算式によると、50万円超の払戻金を受けると、納税が発生する可能性があり、金額によっては、最高25%近くの税金が発生することになります。

それにしても、なぜ同じ公的なギャンブルなのに違いがあるのでしょうか。
この疑問は、払戻率を考えればよくわかります。
競馬の売上金のうち払戻金に充てられるのは75%ですが、宝くじの当選金の場合は45%程度と30%も差があります。
当選金以外の55%の内訳は、公共事業の資金となるのが40%、残りは経費となります。
公共事業の資金ということは、税金と一緒です。
つまり宝くじ等は、払戻しを受ける前に税金が天引きされているから、非課税となっているということなんですね。

よく「宝くじは買わないと当たらないが、買っても当たらない」と聞きますが、期待値として賭けたお金の半分も戻ってこないことを考えると納得できます。ハズレても、世の中の役に立っていると思えばよいのでしょうが。
ちょっと夢のない話になってしまいましたが、やはり堅実に働くのが一番かなと思いました。
(公共事業の資金調達目的とは言え、賭けたお金の半分も戻ってこないギャンブルが存在するのってすごいと思います。役所だからこそできるのでしょうが・・・。)

by 加古宗利

窓口の影響力

 最近、我が家で家の建て替えをしようという話しが持ち上がり、休日にハウジングセンター巡りをしています。
 高額な金額が動きますので、もちろんどこも親切丁寧な対応をしていただけますが、説明の部分になると営業の人によって、それぞれ細かい部分で対応が違っている点をおもしろく感じました。

 ライバルメーカーの弱点を突いて戦略的に自社の強みをアピールする人もいれば、あえて自社のちょっとした弱みを言うことで信頼を得て、言葉巧みに自社の強みへ誘導することができる人、質問に対して丁寧かつ的確に回答ができる人もいれば、質問をうやむやにして自社の良さばかりをアピールする人などそれぞれでした。
 中には私の年齢や女性ということで近いうちに本気で購入することが判断できなかったのか、ご主人とまたいらしてくださいと適当な対応をする人もいました。
 いい機会だと思い、住宅のことについて少し知識を入れてから出直して、たくさん質問をしたり、時には厳しい質問を投げてみたりして営業の人の対応について勉強をさせてもらいました。

 しかし、だんだんとこの業界の窓口の責任の重さについて怖いと感じました。
 というのは、住宅のことについての説明は素人では理解できない話が多いのにもかかわらず、それを納得させ、気に入ってもらうことが契約をとる重要なポイントとなってきます。そのため何千万という大金が動く割に、窓口である営業の人のプレゼンテーションが判断材料の大半を占めているからです。
 かといってマニュアル通りの営業では何千万の契約を逃してしまうかもしれません。

 商品自体は同じものを提供できても、人と人とのコミュニケーションが影響してくるという点ではあながち他人ごとではありません。
 会計事務所も窓口である担当が、自分の想像以上にお客様に影響力を与えているということを、常に意識して行動するべきであるのだと、今回、客側の立場になって改めて学ぶことができました。

by 村上

ゲゲゲの女房に学ぶ我慢強さ

 NHKで放送中の朝の連続ドラマ小説「ゲゲゲの女房」にハマっています。
朝8時からの放送なので時間的にオンエアーでは見ることはできないのですが、録画をして後日かかさず見るほどです。
この作品は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげるさんの奥さん“布枝さん”の半生をつづった自伝をドラマ化したものです。

 水木しげるさん夫婦はお見合いをして五日後には結婚というスピード婚で、今の世の中では考えられない、恋人期間ゼロで夫婦生活が始まっています。
結婚してから初めて水木しげるさんの厳しい経済状況、個性的な人柄を知り、戸惑いながらも一生懸命夫に尽くしていこうとうする布枝さんの姿を見ていると、私の年代の感覚と私の祖父母の世代である布枝さんの感覚はだいぶ開きがあると感じました。
思い描いていた素敵な新婚生活とは180度違う生活に順応していこうとする決意が、どこから沸いてくるのかドラマを見ていても不思議に思ってしまいます。
私だったらすぐに逃げ出したくなるような状況にあるにもかかわらず、奥さんそういった発想は全くないのも驚きです。

 布枝さん自身のお人柄もあるのでしょうが、傾向としてこの年代の方達は我慢強く、与えられた環境下で頑張ろうとする一方、私達の年代はどちらかというと、今ある環境が合わないと感じたら、環境そのものを変えようとする人が多いのかもしれません。
それぞれ個々人の差はあれど年代によって考え方や生き方は変わってくるのでしょうね。
我慢強さの差というと、近年、20代の離職率の高さが問題になっていますが、そもそもの考え方の違い、我慢する事への美徳観の差とも言えるような気がします。
自分に合わない環境にしがみついていても時間がもったいないと考えるか、一度決めたことは最後まで貫き通そうとするかは、それぞれに言い分があるでしょう。
どちらが良いとか有利か、などとは考えるつもりはありませんが、様々な世代の方の意見や生き方を見聞きすることで自分自身の考え方に幅が出てくればよいと、昭和が舞台であるドラマを楽しみながらそんな事を思うようになりました。

by 加藤

「木を植えました!」

 先日、国際生物多様性の日(5月22日)に、名古屋市COP10開催記念、グリーンウェーブ2010の苗木植樹ボランティアに家族で参加してきました。
 グリーンウェーブ2010とは森作りによるCO2の吸収と、生物多様性の保全を目的としたものです。
 植樹活動等を世界各地において、現地時間の5月22日の午前10時に行うことにより、この行動が地球上を東から西へ波のように広がっていく様子を、「緑の波(グリーンウェイブ)」と表現しています。生物多様性条約が呼びかけるグリーンウェーブは、UNEP(国連環境計画)の「地球のための緑:10億本植樹キャンペーン」とも連携しているそうです。

 私は、市民・企業・行政のパートナーシップにより、苗木を植え、次世代に伝える豊かな森を育てていく「名古屋西の森づくり」というテーマのもと、ある団体から寄贈された1メートルほどのクサギの苗500本の植樹のお手伝いをしました。

 この活動は、苗木の植樹だけでなく、市民や企業が主体となって、森の成長に合った手入れを定期的に行い、森の観察会や動植物の調査、間伐材を利用したクラフト遊びなど、森を育て、学び、楽しむという様々な活動を通してすばらしい森を創出していく素敵な活動です。
 平成12年から始まっており、今年でちょうど10年になり、今までの活動で4万本以上植樹されているそうです。
 自分達で苗を植えることで、木への愛着もわき、たくさんの人の思いがつまった森ができるのでとても楽しみです。既に、活動当初植えられた木は大きく育っていますが、ちゃんと森林になるには手入れをしながら40~50年と、とても長い年月がかかると知りました。

 また、今回私が植えたクサギとは漢字で「臭木」と書くようで、字の通り葉を揉むと臭いらしいのですが、花はジャスミンのような香りと知り、勉強になりました。
 何年後か、夏の花が咲くころに香りを楽しみながら森林浴できると思うと今から楽しみです。

 身近な地域の「森づくり」という活動に参加できたこと、木の成長を見に足を運ぶ楽しみができたことを嬉しく思い、植えた木のお手入れ等のボランティア活動にも参加していきたいと思います。

by 古橋

体内時計を正確に

最近は夕方近くでもまだ外が明るくて、夏がやってきたのが感じられます。暖かい日が続き、気候が良くなってくると、それだけで気持ちが明るくなるような気がします。

 職業柄、平日は屋内で過ごすことが多いため、休日にはできるだけ外に出て太陽の光を浴びるようにしたいなと思っています。近所に出かけるなら、なるべく車を使わずに歩いてみたり、外出先で散歩できるようにスニーカーを履いて出かけたりなど、少し意識するだけでも普段とは違ってきます。

 ところで、以前テレビで、体内時計についての番組を放送していた際、人は膝の裏に光を感じる器官があり、そこに陽の光を浴びると脳が朝だと認識し、目が覚めると言っていました。良いと言われると試してみたくなり、毎朝10分早く起きて部屋の窓を開け放ち、陽の光を入れて体を動かすようにしています。寝ぼけたままの状態で、カーテンに手をかけて開けるときには少し勇気が要りますが、そこさえ乗り越えれば目が覚めるのは時間の問題です。ラジオ体操をしてみたり・・・日頃の運動不足を少しでも取り返そうと、悪戦苦闘しています。そして、『朝だよ朝だよ』と体内時計に訴えて、すっきり目覚められるようにしています。
 また腹時計というのも体内時計の一つで、おなかが空いていないときでも脳が体内時計とのバランスをとって、食事の時間を知らせているそうです。おなかが鳴ったら、実際の時間に関わらず、その人にとっての食事どきのようなのです。

 事務所での健康診断があるこの時期になると、今年こそは運動不足を解消しようと毎回のように思うのですが・・・。朝の10分や徒歩での外出など、身近なところから意識して体内時計を調整し、これからやってくる夏に向けて、夏バテしないように心掛けたいと思います。

by 板谷