「最近のマーケティング事情」

 みなさんは、お財布にクレジットカードやポイントカード入っていますか?
 あるシンクタンクによると、家計支出の3分の1はカード決済やポイントに関係しているそうです。
  
 お財布の中の複数のカードをまとめたい!という消費者のニーズに応じ、共通ポイントカードへと進化させた最大手が「Tポイント」ですが、最近では、「3大ポイントサービス」と言われるように共通ポイントの提携企業が増え、今までの煩わしさが改善される流れのようです。企業側にも大きなメリットがあるのです。

 「Tカード」は国民の約40%がカードを保有しており、且つカードが使われている(発行済未使用が少ない)という強みを活かし、運営会社はマーケティングに欠かせない「ビッグデータ」を基にしたコンサル依頼が増えているそうです。
 「性別」「年齢」「住所」をはじめ、「いつ」「どの店で」「何を」というポイント提携先での購買履歴、「好み」や「趣味」といったアンケート情報までデータは日々増大します。
 購買履歴だけでも月1億件以上が新たに登録され、ここでいう「1件」とは、レシート1枚分なので、中には各商品の明細情報が含まれるので、実際には何倍ものデータが日々蓄積されるのです。
 
 従来の「マーケティング」といえば企業側から顧客への一方向性でしたが、「ビッグデータ」により企業と顧客の双方向性のニーズに対応できるのです。
 例えば、小売チェーン店から出店場所選定時のコンサル依頼では、その地域の消費者の購買データから来店客の「年齢層」「来店時間帯」「平均購入金額」などの傾向を割り出すことで、出店にともなうリスクを最小化できるのです。
 商圏の見定めは大切ですし、従来のように通行量調査などしなくてもいいのです。
 
 個人的には・・・家計管理として10年ほど前に、記録性やポイントのメリットを加味してクレジット引落としに集約できるものはしたものの、その後見直しをしていません。我が家の支出内容も変化し、「十年一昔」とも言うので、そろそろ見直しないといけません。

「弱みは武器になり得る」

私はまだまだ若輩者でありますが、実年齢以上に貫禄がある、と言われることも多々あります。それはそれで嬉しいのですが、実はかなり緊張しやすいタイプです。社会人になりたての頃、初めて当時の先輩方とお客様を訪問をする際、声もはっきり出せず、お昼ご飯も喉を通らなかったほど緊張していたのをいまだに覚えています。

 先日、当税理士法人で高校生のインターンの受け入れがありました。学校で会計を学び始めたばかりだが、どういった仕事をするのかわからないため、実際に職業体験をすることで学びたい、といった男子高校生でした。
 当然、高校生がいきなり社会人の空間に入っていくのは緊張するものです。インターン初日、彼にかなりの緊張が見て取れました。私も緊張するタイプなのでその辛さが手に取るように分かるため、少し自分の手が空いたら、「大丈夫?」と率先して声をかけ、またお昼ご飯を一緒に食べながら、冗談を交えて堅い空気にならないよう心がけました。
 その甲斐あってか後日、事務所宛に「最初は緊張したものの、コミュニケーションを十分に取ることができ、充実した体験でした。」とのお手紙を頂けました。不必要な緊張を与えること無く、よい職業体験をして頂けたのかなとこちらも嬉しくなりました。

 ここでふと、自分の弱みは強みに変えられるのではないか、と思い直しました。恐らく、全く緊張しない人からしたら、「そんな緊張すること無いのに。」で終わってしまうかもしれませんが、自分が緊張するが故に相手を思いやれるようになることはあると思います。
 他にも、自分は物事をサッと効率よく理解するというよりも、丁寧に整理してからでないと飲み込めない遅さに弱みを感じることがありましたが、その分どこで悩むかといったポイントが分かり、説明する際の強弱に生かせている気がします。

 弱みを感じた際に落ち込むのではなく、逆に強みになる点を前向きに考えられると一つステップアップに繋がるとあらためて思いました。

「本番を意識する」 

私事ではありますが、先日、税理士試験を受けてきました。
 職場の方々や家族のバックアップがあったからこそ試験勉強に集中することができましたし、まずはこの恵まれた環境に感謝をしたいです。
 
 そもそも、税理士制度は基本的に、①試験5科目に合格かつ②一定の実務経験、が登録に必要となるのですが、私は①の要件について現状4科目の合格済みであるため、もし今年の試験に合格すれば税理士登録が可能となります。
 
 今回の試験を通じて、やはり常に本番を意識して取り組むことが大切であることを再認識しました。
 試験本番というのはとても緊張してしまいますし、分からない問題が出題された時には焦りも生じます。ただ、試験2時間で一通りの問題を解く必要があるので、焦って平常心を失ってしまった時点で合格は遠のいてしまいます。
 そのため、日ごろの勉強においても本番でここが問われたらどう対応するか等を意識することで、知識の吸収度合いもより高まりますし、本番のイメージトレーニングにも繋がります。

 また、本番というゴールを意識することで、現状からゴールまでの距離をしっかり見極め、今の自分に何が足りていないか、あと何をすれば良いのか、の把握にも繋がります。
 このことは、当たり前のことではあるかもしれませんが、私個人としては忘れがちになっていることが少なからずあるように思います。
 試験勉強に限らず、日常業務などにおいても、全体像を把握する前に漠然と取り組むのではなく、常にゴールまでの距離をイメージして、そこからの逆算でより良い方法を見出せるように心掛けて行きたいです。

「広島球場から感じたもの」

昨年から恒例の行事のようになっているのだが、妻の親・兄弟とお盆休みにMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島で、プロ野球(広島東洋カープVS横浜DeNAベイスターズ)の試合を観戦してきた。

試合は双方得点が入り非常に盛り上がったのだが・・・それはさておき、非常に面白い球場だと感じた。
甲子園球場などいくつか球場で野球観戦をしたことがあるのだが、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島は、ファールゾーンが狭いおかげで選手との距離が近く、臨場感や迫力をより感じることができた。

新球場は2009年3月28日に完成したのだが、様々な工夫がなされている。
・グラウンドの開放感、通風、街との一体感を確保するため、北側のJR側へ大きく開く形態とし、球場の楽しさを新幹線などJR車窓からも感じ取ることができる
・1階観客席の最後部に、球場を一周できる幅が広く段差のないコンコースがある
・観客席は、大リーグ球場並みの横幅50cm、奥行き85cmを確保し、ゆったりと野球観戦することができる
・左右非対称なグラウンド形状と、砂かぶり席・寝ソベリア・ゲートブリッジなど多様な観客席がある
・ファールゾーンの縮小により観客は選手のプレーをより身近に見ることができる
などなど。

観客が楽しめるような、また居心地が良い工夫がされていると感じた。
現に新球場完成前の観客動員数は、90万人~140万人程度で推移していたのだが、新球場完成後は150万人~190万人程度に増えているのだ。

お客様の視点で考えることがどれだけ重要かということを改めて感じさせられた。
サービス業に従事する者として、お客様の視点で考えることを忘れずに精進したいと思う。