「変化を避けすぎない」 

先日、アップル社のiphone6の発売が開始されて話題となりました。
 私自身は、今ではかなり少数派だと思いますが、3年以上前に発売されたiphone4Sを今でも使用しています。
 新しいバージョンが発売されるたびに魅かれ、今度こそは買い替えようと思うのですが、3年経った今でも特に不具合等もなく使用できているため、今のところ目新しいものより使い慣れたものを優先してしまっています。 

 これは私の性格だと思いますが、携帯電話のみならず、日常生活の様々な場面で目新しいものの魅力よりも長年の安心感を優先してしまいがちです。
 例えば、友人などと居酒屋に行ったりするときも、どこに行こうか迷ったら行ったことが無い店ではなく行き慣れた店にすることが度々ありますし、その際にメニューを注文するときにも目新しいものではなく食べ慣れているメニューを選んでいる傾向があります。 

 使い慣れたものや行き慣れた店などを利用することで、やはり安心感はありますが、何か物足りなさを感じる時もあります。
 変化を避けてしまうようになると、それが当たり前となり、自分の中で印象に残りづらい面もありますし、得るものが少なくなってしまうように思います。

 目新しいものばかりを取り入れることが良いかどうかは判断が難しい面がありますが、今まで経験していなかったことを経験できますし、そこから新たな発見や興味が沸いてくるのではないかと思います。
 最近までパソコンについても大学時代から同じものをずっと使用していましたが、思い立って新しいものに替えてみたところ、わずかながらもITの知識が身に付いたと感じています。
 これからは、物などを大切にしながらも、自分の中で選択に迷ったら、意図的に目新しいものを選ぶようにして、多くの物事に触れていきたいです。

視覚化のメリット

会計事務所の仕事では主に金額を扱うため、必然的に多くの数字とにらめっこという日々です。
ただ、単なる数字の羅列だけでは内容を把握しにくいので、図やグラフを作成することで分析等をしやすくしています。
こういった視覚化のメリットは数字以外にもたくさんありますが、最近経験した事例を2つご紹介します。

(1)経理業務の視覚化
あるお客様で経理業務の効率化を検討していました。
経理業務といっても、小口現金や売上管理、給与計算等に細かく分かれますが、口頭での説明では全体像を把握するのは困難です。
そこで担当者に各業務ごとのフローチャート(流れ図)を書いてもらいました。
フローチャート化してみると理解しやすくなるだけでなく、仕事の無駄に気づいたり、効率化のアイデアを思いつくことができました。
さらには、経営者も業務内容を把握できるので、経理の現場で起こりがちな不正のリスクを減らす効果も期待できそうです。
担当者が退職した際の業務引継もしやすいといったメリットもあります。

(2)点在している不動産の視覚化
不動産オーナーの相続対策を検討していたときのことです。
土地を多数所有されていたため、面積や地番等の情報だけでは不動産の全体像が把握しにくく、なかなか良いアイデアが思いつきませんでした。
そこで、都市計画図を貼り合わせて一枚の用紙にまとめ、土地を持ち主別に色分け表示し、用途や評価額、賃貸情報(収入やコスト)を補足情報として書き込みました。
一枚の図にまとめることで、土地ごとの距離間や形、収益力が把握しやすくなり、売却する際の優先順位を考える上でも有益なものとなりました。

このように視覚化には、理解を助けるだけでなく、リスク対策になったり、効率化等のメリットも期待できます。
会社の業務において時間がかかりすぎているものがあれば、まずは視覚化してしてみてください。
きっと、問題点が浮かび上がってくると思います。

「話を聞くときは・・・」

みなさんは、相手の話を聞くとき、どんな態度を示しますか?

1対1で話すときは、相手の話に相槌を打ったり、感嘆の表現をしたりと素直に気持ちを表現する方がほとんどだと思います。
しかし、聞く側の人数が増えるにつれて、反応が少なくなっていきます。
先日も、ある会議に参加して発表者の意見を聞いていたのですが、ふと顔を上げてみるとほとんどの人が下を向いており、話している人の顔を見ている人はほとんどいませんでした。相手に気持ちよく話してもらうには、まず反応しなければいけません。相手は、まず伝わったかどうかに最大の関心があるからです。しかし、聞く側の人数が多いと、その役目を人任せにしてしまう傾向があります。

私は、相手の話を聞くということは受け身の行動だと思っていたのですが、先日読んだ本の中に「聞くことは何も受動的なことではありません。言葉の意味と気持ち、感情を正確に理解しきちんと受け止め、さらに理解して受け止めたことをすぐに言葉や態度で相手に伝えます。その確認があって初めて相手は安心し信頼してくれるのです。」とありました。
聞く際には、真剣に誠実に聞いていますという姿勢を示すことがとても大切で、それは相手へのリスペクトを見える形、つまり身体で表すことになるそうです。

聞き逃さないポーズが聞き方の基本であり、 「メモをとる」 が、「 わたしは真剣に聞きます。あなたの話を聞き逃しません。」 という態度を示すポーズ につながるそうです。
特に初対面などの場合には、話をきちんと聞いていることを態度で表すことが重要で、打てば響くという的確な反応を示す必要があるようです。
仕事柄、人とお会いする機会が多いので是非実践したいと思いました。

「美濃和紙あかりアート展」

 先日、岐阜県美濃市で開催される美濃和紙あかりアート展に行ってきました。美濃和紙を使用した照明が、「うだつの上がる町並み」に並べられ、夜はライトアップされます。長良川や板取川が流れる美濃市は、良質で冷たい水や和紙の原料である楮(こうぞ)が豊富で和紙の生産地として栄えてきました。奈良時代の戸籍用紙に使用されたのが始まりのようです。

 照明は全国公募したもので、一般部門と小中学生部門があり、全部で450点ほど並んでいました。和紙というと柔らかくて暖かい光を想像しますが、丸くて硬い石の質感や、鋭利なクリスタルの角を表現していたものもありました。また、和紙の折りや重なりが、立体感や複雑な陰影をつくり出していました。一般部門では、なぜこのように見えるのか、どのような構造になっているのかなど、興味深く考えさせられる作品がたくさんありました。

 小中学生部門は点灯するとカラフルなものが多く、動物や人、モノなど、想像した形というよりは実際に目にしたり触れたものが多いように感じました。柔道をしている様子を表現した照明は大会への思いが伝わり、絵本から飛び出したような列車の作品は、春の花や陽気、はずむようなリズムが感じられます。分かりやすくて見てすぐに思いが伝わるような作品が多く、一般部門とはまた違った楽しさがありました。

 日没前は作品自体がよく観察でき、点灯後と全く見え方が違うため、両方見るのがオススメです。町並みでは他にも、臨時売店や街角コンサートなど様々なイベントが開催されたり和紙の小物を扱うお店やカフェもあるので、休憩したり有意義に時間を過ごすことができます。毎年10月のイベントですが、関市では刃物まつりが開催されますので、日中は刃物まつり、午後はあかりアート展に是非お出かけになってみてください。

「刃物まつりから・・・」

刃物のまちと言えばどこが浮かぶだろう。
東海地方に住んでいる人は関と言う人が多いのではないだろうか。
私が関西に住んでいた頃は、刃物のまちと言えば堺を想像したのだが、名古屋に来てからは関と答えるだろう。関は700年ほどの伝統を持つ刃物のまちだそうだ。
というわけで、先日岐阜県関市で開催された刃物まつりに行ってきた。

刃物まつりでは、関市内の45ほどのメーカー、卸売業者などによる「刃物大廉売市」が開催されていて、包丁、はさみ、園芸用品、つめきりなどの刃物が通常価格より安く購入できる。かく言う私もはさみやつめきりなどを購入した。
様々な包丁やはさみなどの刃物が店頭に並んでいるので、見ているだけでも面白かった。行ったことがない人は一度行ってみるのも良いと思う。
また、グルメでは鮎やうなぎが有名で、関の特産品を食べながらお気に入りの店を探すのも良いと思う。
うなぎは、店の前で待っている人が多くて諦めるしかなかったのは残念だったが・・・。

最近というわけではないが、包丁やはさみなど安く購入できるようになっている。特に中国などの海外から輸入されたものは安いようだ。
安いものを買って、消耗品のごとく切れなくなったらまた安いものを買うという考え方もひとつだろう。
一方、値段は2倍3倍になっても、品質の良いものを何年も使い続けるという考え方もある。
職人が作った刃物と安い刃物を購入して、切れ味などを比べてみるのも楽しそうだ。考え方にも変化があるかもしれない。

『マナーの効果』

「マナーとは?」とあらためて聞かれると、色々思い浮かびますがなかなかスマートに答えるのは難しいのではないでしょうか。
 
 先日新聞で「マナーとは人間関係を円滑にするための生活の知恵」と説明されていてました。
 日本には冠婚葬祭をはじめ、色々なしきたりがあり「常識」といわれるマナーが意外に多く、難しく感じることが多々あります。
 たとえば、お葬式の時に黒い服装で行くことは「常識」なので、着ていく服装を悩むこともなく、ある意味「楽」です。周囲も黒い服装で、自分も黒い服装なので違和感なく安心してその場にいることができます。
 この自分に対する安心感・平常心を保てることがマナーの大切な効用である、との説明にとても共感しました。

 また、安心感・平常心を保っているときに人間は周囲に気配りができ、思いやりの気持ちを発揮できるということも書かれていました。
 確かに、マナーを知らないと、「こういう場合はどうすればいいのかしら?」と心が乱れ、わからないので周りの人と同じ様にしよう、と意識が周囲の人の動作にいってしまい、こんな時は自分に余裕がないので、周囲に気遣いどころではありません。 
 
 今まで、マナーは「こうしなければいけない」「知らないと恥ずかしいもの」と思っていましたが、堅苦しく考えず、身に着けることにより心の余裕をもち、相手にも安心感を与えられるもの、と肯定的に受け止める大切さを改めて感じました。
 平常心を保つ努力は周囲への気遣いの前提でもあり、奥深いものですね。
 

よろしくお願いいたします。

 10月中旬より、石田会計事務所の一員として入所いたしました、幅達彦(はばたつひこ)と申します。珍しい名字なので、覚えていただきやすいでしょうか。この苗字のおかげで体育の幅跳びはもちろん、中高の数学の授業での、”幅”を求める問題ではよく当てられるため、特に数学は集中して頑張らなければなりませんでした。それが、私がこの業界へ入ることとなった原点かもしれません。

 大学卒業後、公認会計士試験の合格を経て某監査法人にて上場企業を含む企業の監査を3年間行って参りました。当監査法人でも優秀な先輩方や同期、また親切なお客様に恵まれ充実した日々を過ごすことができましたが、海外に住み、生きた英語を学びたい、そして世界から日本をみてみたいという欲求から退社を決意、ロンドンへの半年間の留学及び2ヶ月間の欧州一人旅へ行ってきました。

 そこで最も強く感じたことは、日本は世界屈指の先進国であることです。日本ほど大規模な都市圏を数多く持つ国は少なくとも欧州では見受けられませんでしたし、欧州の都市圏では道が1本ズレれば身の危険を感じる地域があり、貧富の差が大きく感じましたが日本はそれ程でもありません。
一方で、日本人はどこか自信が無いように思えます。私も始めはそうでした。「うまく英語が話せないから意見を言うのはやめよう。」、「日本人はどう思われているんだろう。」
数ヶ月経って気づきました。ネイティブ以外はそれ程まともな英語を話していないことに。ですが、授業を止めてでも「分からない!」「僕はこう思ってこの答えにしたんだけど、この考え方は間違っている?」と、無茶苦茶な文法ながらもひたむきに理解しようとする非ネイティブの外国人に感銘を受けました。

経済産業省によると、2012年2月時点の中小企業・小規模事業者は、企業全体に占める割合の99.7%だそうです。日本の中小企業の元気が日本の元気と言っても過言ではないと思います。
会計・税務の観点から少しでもお客様にお力になれ、引き続き自信溢れる元気な会社となっていただけるよう、私自身も日々の研鑽により自信を持ち、元気に業務に取り組んでいきたいと思う所存でございます。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。