「力のある言葉」

 知人の紹介で無農薬の野菜を届けてもらうようになり、数ヶ月経ちました。
 農家の方が自分で育てた野菜を家まで届けにきてくれます。
 70歳位の女性の方なのですが、夏場は夜7時過ぎまで畑に出ているようで、配達は色々回って我が家には9時頃、その後もまだ何件か残っていて、一体何時に休んでいるのだろうと思うほどお元気な方です。

 届けてもらうついでに立ち話をするのですが、これが楽しみでもあります。
 例えば、夏の終わりに頼んだニラが短く細々としていた時は、
 「最近の天気が従来とは違ってきており、そのせいで多くの野菜が本来育つ時期に元気に育たない。人間は鈍感だし、暑ければクーラーのきいた部屋に逃げ込めば済むから気づかないことを、自然は教えてくれていると思う。」
とおっしゃっていました。

 また、無農薬の野菜にはよく虫がついているのですが、これについては
 「畑の虫を全部駆除すれば良いということではない。自分にとって都合の良いものも悪いものも存在するのが世の中なのだから、都合の悪いものだけ排除しようとせず受け入れることも必要だと思う。そうでないと、巡り巡って自分達のエネルギーを弱めていくことにつながるのでは。」
というような話をしてくれました。

 普段あまり自然に触れない生活になってしまっていることもあり、話を聞くことによりはっとさせられ、何かしら気づきを得ることが多いように思います。
 何かを究めた方の実体験に基づいた話には説得力があり面白く、安心安全な野菜だけでなく会話からも活力をいただいているな、といつも感じています。