お楽しみ付のボランティア

 先日、地元愛知で海岸の掃除をするとイルカに餌やり体験ができるというイベントを知りました。楽しそうなので春になったら家族で参加予定です。

 もともと海岸の清掃は、景観はもちろん、魚やカメがゴミを食べて死んでしまわないようにとの配慮から自治体だけでなく、児童が進んで取り組んでいるところもあるようです。

 その活動のおかげで、カメが産卵にやってくるようになった海岸もあるようで・・・参加が待ち遠しくなるエピソードが色々ありました。         

このようなお楽しみ付のボランティア活動は世界中にあるようです。

 先日新聞にも載っていましたが、欧米で社会貢献に評価が高いロックコンサートの「ロックコープス」が今年日本で開催されることが決まりました。日本は世界で10カ国目の開催国で、今まで13万人が参加、のべ50万時間のボランティア実績があるそうです。

 ロックコープスの基本理念“Got 2 Give to Get”(何かをもらうには、何かをあげなきゃ)にのっとり、音楽を通じてボランティアを呼びかけよう!としてアメリカで設立されました。4時間以上所定のボランティア活動をしないとチケットを入手できないという仕組みで、入手困難なプラチナチケットを目当てに、ボランティアにあまり縁がなかった若年層が積極的に参加し話題になりました。私はロックに疎いのですが、ロック好きな若者・・・と想像するとパワフルそうでとっても社会貢献できる気がしますよね。

 チケット欲しさにボランティアをするの?と否定的な意見もあるようですが、個人的にはきっかけが多い方がいいと思うので賛成派です。

 今後はレジャーの選択肢に「お楽しみ付のボランティア」を入れ、楽しんで参加していきたいと思います。

求めるサービス


 最近ダイニングテーブルとイスを買い替えるために、家具店を何店舗か見て回る機会がありました。
 明るく入りやすい店内でお手頃価格のお店、倉庫のような場所にあるアウトレット店、インターネット上のお店、ホームセンターと様々な形態での購入を検討したので、各店の持ち味を比較することができました。

 迷ってなかなか決断のできなかった私は、結局来場者一人ひとりに担当者が付く販売形態の家具店でお世話になることになりました。
 私についてくれた担当の方に、最初にテーブルとイスの好みを伝えこれくらいの予算で欲しいというと、条件に合いそうなイスにいくつか座らせてくれました。
 私の身体にフィットしているかというのを判断してくれると同時に設置場所や家族の状況を聞いてお勧めをしてくれます。
 担当者のアドバイスは店の売れ筋や商品の素材の情報の他にも、その人自身の好みの話も交えて家具職人さんのこだわり部分も教えてくださったので、選び方の分からない私でもすんなりと決めることができました。
 家具が好きだという情熱がとても伝わってくる丁寧な接客方法でしたので、私も購入した商品に愛着を持つことができ、若干予算オーバーではありましたが満足のいく買い物です。

 家具のような形のある商品を販売するにあたっても購入者の求めているサービスは違いそれぞれ異なります。
 今回私は長く使用するものなので良いものを慎重に選びたい状況でありましたが、とりあえず安く購入したいといった場合や、家にいながらにして選びたいとなると購入方法は違ってきたと思います。

 形のないサービスを提供することが多い会計事務所の仕事は、お客様の希望は、より多岐に渡るのかもしれません。
 石田会計は事務所内でもお客様に合わせて、やり方、訪問頻度、連絡の仕方も様々です。   最初の顧問契約時だけでなく、訪問時の何気ない会話の中でも求められているサービスやお客様の状況が分かる手がかりになっています。
 これから確定申告時期を迎えるにあたってお邪魔させて頂く機会も増えるので、たくさんお話を伺えたらと思います。

サラリーマンの税制改正

平成25年から影響のあるサラリーマンの税制改正(所得税)をご紹介します。
基本的に増税傾向ですが、減税項目もあります。

まず増税のものですが、震災に伴う復興所得税の課税が始まり、昨年までの納税額に2.1%加算した金額となります(平成49年まで。ただし、所得税のみです)。
もう一つの増税は、給与所得控除の改正です。
給与所得は、給与年収から給与所得控除を差し引いて所得を求めます。
この控除額は年収により金額が決まっていて、昨年までは年収が増えると上限なく控除額が増える制度でした。
しかし、今年からは年収1,500万円以上の場合は控除額は一律245万円となりました。
そのため、給与が高額な方は年収が同じでも所得が増えますので増税となります(所得税と住民税の両方です)。
1月支給の給与から、給与の多い方は上記2つの増税の影響を受けています。

一方、減税のものですが、サラリーマンの必要経費を引く制度が使いやすくなりました。
「特定支出」といわれる必要経費が多いと、確定申告することで節税になることがあります。

必要経費として認められるものは以下の通りです。
①通勤費用
②転勤で引越しをした時の旅費や引越し代
③仕事上必要な研修費用や資格の取得費用(資格取得の有無は問わない)
④単身赴任で、自宅へ帰る際の旅費
⑤仕事上必要な新聞・書籍代
⑥スーツや作業服代(服装自由な職場はダメです)
⑦取引先との接待費や贈り物で自腹部分(職場内のものはダメです)
ただし、勤務先からその費用分としてもらえる金額は対象外で、また⑤~⑦は合計で65万円までが対象になります。
利用するには、必要経費の領収書を保存し、職場で仕事上必要だと証明をもらった上で確定申告をする必要があり、手続きがちょっと面倒な制度です。

年収等によって使えるかどうかや節税額が違いますが、手間を考えると必要経費の年間合計が少なくとも100万円以上ないと利用する価値は少ないかなと思います。
最近は増税の話題が多いですが、サラリーマンの必要経費として認められるものを頭の片隅にでも覚えておいて、いざという時に使っていただければと思います。

by 加古宗利

「これからの国民生活は?」

昨年12月の衆議院選挙で自民党が大勝利を収めたのは記憶に新しい。
自民党の公約には、2%のインフレターゲットの設定、大胆な金融緩和が掲げられているが、これで経済が上昇に向かうのだろうか。
政府は、大胆な金融緩和により物価を上昇させ、所得の増加を図るようだ。「物価の上昇⇒所得の増加⇒消費の増加⇒物価の上昇」という具合に。
現在のデフレは逆で、「物価の下落⇒所得の減少⇒消費の減少⇒物価の下落」という認識なのか。

統計局の消費者物価指数を見てみると、多少の波はあるものの1999年から下落傾向を示している。また、国税庁の「民間給与実態統計調査」によれば、民間給与所得者の平均給与は2011年度は409万円で、1998年から下落に転じている。所得の減少が先のようだが…現在のデフレは「所得の減少⇒消費の減少⇒物価の下落」ではないだろうか。
私は経済の専門家ではないが、経済を上昇に向かわせるには、所得の増加が先なのではないかと思う。「所得の増加⇒消費の増加⇒物価の上昇」が、あるべき姿だと。
ただ、現状の日本は薄利多売による競争激化、経済のグローバル化による雇用喪失などにさらされており、今後簡単に所得が増加するとは思えないが…。

 
今のところ経済の専門家から目立った批判は出てないようだが、物価を先に上昇させて所得を増加させようという政府の政策は心配だ。
仮に物価を上昇させることができデフレが解消されてとしても、所得の増加なき物価の上昇は、国民の生活を苦しくさせるだけだろう。
現在のデフレ下では、所得を現状維持できれば実質的には所得は増加していることになる。だから、極端なデフレに陥らない限りは、現状のままのほうがマシと言えるのではないだろうか。夢のある話ではないが…。私の心配が徒労に終わることを願うばかりだ。

「初めての経験」

年末のお休みを利用して初めて海外旅行に行ってきました。
海外といってもグアムであるため日本人も非常に多いといった状況なのですが、それでも私にとっては刺激的な経験になりました。

行く前から日本人が多いとは聞いていたので、なるべく現地の雰囲気に触れたいと思い、現地についてからはツアー等を利用せず自分達のみで行動できるプランを選択しました。
観光先は年始だったせいか人気(ひとけ)がなく、歩く道のりで見かける人は日本人では私たちだけの状態でした。

そんな中、新鮮に感じたことは現地の歩行者用の信号機でした。
恥ずかしながら私は日本の信号機の仕組みは世界共通だと思っていました。
確かに車両用の信号機に関しては赤なら止まる青なら進むでしたが、歩行者用の信号機は日本とは異なっていました。
グアムの歩行者用の信号機では色はなく、手のひらをパーにしている状態は止まる、人間が歩いている姿の時は進むということを表しており、それを理解するのに少し戸惑いました。笑
その他にもいつもなら飲食店に入れば当たり前に出てくる水とお手拭きが出てこないことにも驚きました。

とてもささいなことですが、自分が当たり前に思っていることは当たり前でないということを実感する出来事でした。
今までの経験に基づき当たり前という感覚が形成されると思うのですが、当たり前と感じることは自分が勝手に基準を作っているだけであり、その感覚に慣れている状態のように思います。
仕事においても、慣れからスピードと正確さは増しますが、その感覚を時には立ち止まって意識的に見直すことは大切のように思います。
新しい発見をすることに面白さを感じるとともに、たまには異なる環境に身を置くのも新鮮で面白いなと感じました。

「再チャレンジ」

 資格取得のための勉強でも、楽しみだったはずの旅行でも、いざ始めるというときになると躊躇する気持ちが湧いてくる経験はありませんか?何かを始めるまでや、どこに行こうかと決まるまでは、あれもしたいこれもしたいと様々な思いをめぐらせますが、実際に行動に移すまでモチベーションを維持することが難しいことがあります。

 私自身、興味が湧くと色々と試してみたくなる方で、インターネットや関連書籍など一通り確認して、資料の取寄せまでして下調べをするのですが、いざ始めるかどうかというときになって足踏みしてしまうことがあります。
 先日、雑誌の記事で「とっさのときの心のコントロール法」と題して、そんなときの対処法が書いてありました。
 
 まず、直前になって意気消沈してしまう最大の理由は、過去に予期せぬハプニングがあったりして、計画通りに運ばなかったことによる挫折経験だそうです。あのときこうなったから、今回も・・・と結果を予測してしまい、ブレーキがかかって、前に進めなくなってしまうようです。
 やり遂げるという意気込みに加え、計画通りにいかなくて当然という気楽さも必要なようです。
 また、全体ばかりを見るのではなく、「今日はここまでやった」という、やり終えた結果だけに目を向けることも時には大事なようです。
 「やり遂げなくては」という思考に縛られると、進捗度合いにばかり目がいってしまい、予定が狂ったときに「止める」という選択に行き着きやすいようです。

 年も変わり、心機一転、新しいことに挑戦してみたい気持ちが湧いてきますが、改めて以前に途中で止めてしまっていたようなことにチャレンジするのも新たな発見があって良いかもしれないなと思いました。
 今回は、小さな目標を少しずつクリアしながら、達成感を味わって進めていってみようと思います。

「所得税確定申告に向けて」

 毎年弊所にて所得税の確定申告をしている方については、すでにご準備の連絡をさせていただいている頃だと思いますが、今年もまた確定申告の時期がやってきました。
 ご自身で申告されている方も含め、国税庁発表の“誤りが多く見受けられる事例”をもとに、注意事項をお知らせいたします。

①一時所得の申告もれ
 生命保険会社などから、満期金や一時金を受け取られた場合は、その収入が一時所得として申告する必要がないか、確認が必要です。
 下記の算式で計算した金額がプラスになる場合は申告が必要です。
(満期保険金-これまでの支払保険料総額-50万円)×1/2
 ※ただし、その金額が20万円以下で一定の場合は申告不要に該当する場合もあります。
②医療費控除の計算誤り
 健康診断費用、予防接種の費用・ビタミン剤など健康増進のための医薬品購入費用については対象外です。対象の範囲にご注意下さい。
 高額療養費、損害保険会社からの入院給付金などで補てんされる金額は、支払った医療費の額から差し引いて控除額を計算します。
③副収入の申告もれ
 インターネットによるサイドビジネスやFXなどで得た所得についても合わせて申告する必要があります。
④国外所得の申告もれ
 国外で得た所得も合わせて申告する必要があります。
 海外保有資産を通じて獲得する利子、配当及び不動産所得、証券及び不動産の売却益などで、外国の税務当局に申告した所得も含みます。

 特に③④のインターネットに関わる所得や国外所得については、以前より国税庁の調査重点項目として継続的に情報収集がなされているものです。金額的に申告不要となる場合もありますが、判断に迷う場合はスタッフまたは税務署まで、まずはご相談いただければと思います。