「プラスアルファの価値」

 先日、担当させていただいているお客様の決算の作業を一通り終えた時のことです。
 所長の石田に出来上がった書類一式を確認してもらい、達成感と解放感を感じていたまさにその時、石田に「ここから何ができるかなんだよね」と言われました。

 曰く、お客様にとっては決算書・申告書作成まではいわば「当たり前」であり、こちらがその作業にどれほど時間や労力を費やしていても、それはなかなか目に見えることではない。その先にどれだけ有益な情報を提供できるかのプラスアルファのところで、会計事務所や担当者の評価が決まるのだ、ということを言われたのでした。

 もしこのことを本で読んだり一般論として聞いたりしたら、「確かにそうだな」と思いながらも、そこまで響かなかったかもしれません。
 しかし今回このタイミングで言われたことで、「何とかしなくては」という気持ちで一杯になりました。

 そこで自分なりに知恵を絞り、決算書上で実際の業績が分かりにくくなっている部分を省いて、シンプルに見やすく加工した前期比較資料を作成しました。
 お客様への決算のご報告の際にその資料を用いて説明しましたが、「こんなことができるんだ」と興味を持って見て下さり、来期の課題についてその場の話題が広がるきっかけとなりました。

 日頃から常に経営のことについて思索されているお客様に対して、少しでもヒントになるような情報が提供できるよう、いつもアンテナを高くしていなければならないということを改めて感じた一件でした。

「食事面談」

 弊社では定期的に面談を行っていますが、今回は例年と少し違って、会議室ではなく、外で食事をしながらの面談を試みました。

 食事は昼か夜の時間帯どちらでも良かったので、まずはランチのお店を探しました。
 立地やお店の雰囲気、食事のボリュームなど悩みましたが、予算の範囲で好きなお店を選ぶことができて、行ってみたかったお店を候補にあげたりとお店探しも楽しくなりました。

 今まで勤めていた会社でも少人数のランチミーティングがあったのですが、食事とミーティングを同時に行うので時間も短縮でき、いつもより和やかな雰囲気で話し合いが進められました。
 ただ、こうしてトップと一対一で時間を設けて話す機会はなく、福利厚生としても全社員で行う慰安旅行や運動会があった程度でした。

 実際の面談では、仕事に関する話しはもちろんですが、雑談や個人的な話もできて、とても充実した時間が過ごせました。
 食べることは人間の三大欲求の一つであり、食事をしているとリラックスできるので、率直な意見が出やすくなったり、活発な意見交換ができたり、相手の意見が受け入れやすくなったりすると思います。

 今回の面談を通して、改めてトップとの距離が近くて様々な試みが実践しやすい、個々の希望や意見に柔軟に対応してもらえる会社だと思いました。

「その道のトップとは」

 先日、大相撲の名古屋場所を観戦してきた。
 生で観るのは初めてだった。
 大相撲はテレビでもほとんど観ることがなかったのだが、人生の先輩と、国技なので一度は生で観戦してみようということになったのだった。

 大相撲を真剣に観たことがなかったということもあり、力士の方には大変失礼な話だが、体の大きな人達が体重を武器に押し合いをしているようなイメージしか持っていなかった。
 小学校の時にあった相撲大会もそうだったから。

 ただ観戦していると、力士の眼光はとても鋭く、取り組みまでの気合の入りようが尋常ではない、絶対に勝ちたいという気持ちが伝わり、観るものを魅了するというのもわかるような気がした。
 格闘技とはこういうものなのかと。

 横綱の白鵬(はくほう)を近くで見ることができたのだが、ただ体重を増やしたのとは大きく違い、筋肉が鍛え上げられていた。
 さらに、威圧感というのだろうか、王者の風格なのだろうか、言葉では言い表せないそういうものを感じた。
 他の力士とは漂っているオーラが全く違うことに驚いた。

 横綱ともなれば大相撲の世界でトップだから、オーラがあるのは当然だろう。
 オーラは出すものではなく自然と出ているのだと思うが、会計・税務の知識が凄い、あの人と話すと何でも話してしまうなどなど、どんな種類でもいいので何かひとつでもオーラを持てるように、まだまだ精進したいと思う。

「特殊税務への精通」

昨夏から、上場企業の子会社様で、国際的に事業を展開されているお客様の経理代行・税務申告の業務を担当させていただいております。
 具体的には、月に数回程度オフィスにお伺いをして、その場で各種請求書や給与資料などを拝見しながら会計データを入力して毎月末段階で損益数値を報告し、年度末に税務申告書を作成する、といったような流れです。

 担当となってから1年が経過したことにより、年間の業務スケジュールを一通り経験することが出来ましたので、より鮮明に業務の全体像を把握できるようになったと実感しております。
 これからは業務の効率性および正確性を今まで以上に意識していき、お客様の更なる発展に貢献していきたいと思います。

 また、会計入力とは言っても単純な入力作業だけではなく、国際税務やグループ法人税制など、通常の業務では頻繁には出くわすことのない特殊論点を検討しながらの業務となります。
 検討すべき論点が多いことにより、その都度自分の成長を実感できるとともに業務の幅も広がるため、とてもやりがいのある業務であると感じています。

 税理士の中でも自分の得意とする分野とそうでない分野は少なからずあり、国際税務や資産税務といった特殊税務は特に得意・不得意が大きく分かれる分野であるように思います。
 一般税務に精通しているのはもちろんのことですが、こういった特殊税務にも精通している税理士になれるよう、より一層の知識習得に励んでいきたいです。

「健康経営」

「健康経営」とは、米国の経営心理学者が提唱し、従業員の健康が企業・社会の資本であることを認識し、従業員への健康投資を促す「しくみ」を作ることで、①生産性の低下防止、②医療費抑制、③収益性向上を目指すものです。
 まさに、心身の健康、ブラック企業対策、社会保障対策に有効ですので日本も推進しています。

 昨年から経済産業省は、東京証券取引所と共同で、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業を「健康経営銘柄」として選定・公表しています。
 世界的な数字以外の経営戦略を評価する流れ(PRI:責任投資原則)をくみ、健康経営が株式市場等において、適切に評価される仕組みづくりに取り組んでいます。
 
 そもそも「健康管理は個人責任だ」という意識や投資効果が5年、10年といった中長期になるので、後回しになりがちでしたが、株式市場での評価を気にする経営者の興味を引く、上手くできた制度で評判もいいようです。
 選定も2015年の第1回のみの予定でしたが、選定された企業が労働環境に優れた「ホワイト企業」として学生が就職志望先を選ぶ際の判断基準の1つとなったこともあり、反響が大きく、今年第2回が実施されましたので、今後も続きそうです。

「健康経営銘柄」は上場企業対象ですが、中小企業向けには「健康経営ハンドブック」が春に策定されており、優良事例やノウハウが紹介されています。
 借入の金利優遇、入札の加点項目にする自治体・民間企業も増えています。

 今後も「健康経営」のような、幸せな会社と従業員を増やす政策が出てくるといいですね。

『異文化とのお付き合い』

 イスラム圏の方との交流をこれまでそれほどしたことがありませんでした。
初めてイスラム文化と触れたのは、3年ほど前、旅行でトルコへ行ったときです。
学生時代の卒業旅行や、バックパッカーで欧州を訪れた際はキリスト圏ばかりでしたので、丸い屋根の礼拝堂と、数本の尖塔を備えたモスクが立ち並ぶ街に、新鮮かつ圧倒されたのを覚えています。

 先日、スリランカ出身の、イスラム教信者であるお客様から当法人のホームページを見てお問合せを頂きました。
名古屋で会社を設立したいが、何をすればよいか話を聞かせてほしい、とのことです。
まずはお話だけでも、と実際に事務所まで足を運んで頂き、2時間程度お時間を取って頂きました。
 ここでも非常に珍しいというか、初めて経験する出来事がありました。
 通常お客様と当法人会議室でお話させていただく際、お茶を提供させて頂いておりますが、そのお客様にお出ししたところ、「ラマダン中ですので結構です。」と丁寧な口ぶりで断られたのです。

 ラマダンについては『断食』程度の知識しかなかったため、調べてみると、
ラマダンとはイスラム歴の月のことであり、2016年は6月6日~7月5日であること。
1年のうちこの約1か月程度太陽が出ている時間の飲食を禁じる。
というものでした。
 日没後の飲食が認められていることは知りませんでしたし、また旅行者、妊婦、乳幼児等合理的な理由がある場合の日中の飲食が認められている柔軟性は面白く感じました。

 日本ではあまりイスラムの方と触れ合う機会が多くなく、イスラムに関する情報が乏しいですが、こうしたお客様との接点の中で、異文化の一部に触れることができ、知識を深めることが出来たので、貴重な体験となりました。

「夏休みの悩み」

 夏ですね。
 子供の長い長い夏休み、働く母親にとっては頭の痛い季節です。
 子供が幼稚園や小学校に上がり、パートでもしようかと考える母親の、まず障害となるのがこの夏休みの存在です。
 フルタイムで仕事をしていれば保育園や学童保育で普段とさほど変わらない生活ができるのかもしれませんが、パートタイム等で子育てを優先して仕事をしている立場ですと夏休みに子供を預ける先がなく、本当に悩ましいのです。

 名古屋市の場合、小学生は学校内のトワイライトスクールという場所で預ってはもらえるのですが、狭い部屋から外にも出られず楽しいプログラム等もないので、長期間・毎日となると子供が行きたがりません(学校によってトワイライトスクールの充実ぶりには差があるようです)。
 民間の学童保育的なサービスを利用するとなると、高額になりすぎ、また場所も限られており通えません。
 せっかくの夏休みですので子供には充実した時間を過ごしてほしいと思いますし、母親である私が働いているためにそうさせてやれないのは心が痛みます。

 そこで探し出した苦肉の策は、熱田神宮の夏休みの教室に通わせることです。
 夏休みの間の3週間程度、神宮内の木陰に机を並べて神宮の歴史を学んだり、写生や音楽鑑賞、学年によってはキャンプまであるこの教室は、60年以上の歴史を誇り大変人気があります。
 毎年申し込みの日には夜明け前から長蛇の列ができますが、昨年に引き続き今年も何とか申し込むことができ、ひと安心しました。

 今後、核家族で子育てを一身に背負う母親が、より働きやすい社会になるといいのに、と切に願います。

「学資金等の取り扱い」

役員や使用人に、仕事に関係のある技術や知識を習得させるための費用や学校の授業料などの学資金を支給する場合があります。
この場合には、支給したこれらの費用が一定の要件を満たしていれば、給与として課税しなくてもよいことになっています。
このうち、「学資金」については、平成28年度の税制改正で非課税となる範囲が見直されました。

 これまでは、役員や使用人に学資金を支給する場合には、原則としてすべて課税されました。
しかし今回の見直しにより、「学資に充てるため給付される金品のうち、通常の給与に加算して受けるものであって、法人の役員や使用人の親族等に給付されるもの以外のものは非課税」と明文化されました。
これにより、税務調査で争点になりやすかった看護学校に通学している学生に対し、授業料や入学金などを負担した場合の取り扱いについて明記されることになりました。

 ただし、「通常の給与に加算して受ける・・・」必要があるため、例えば通常の給与を減額し、その減額分を学資金として受け取った場合には非課税となりません。
また、就学中の子弟をもつ役員や使用人に対して、その就学のために支出する金品は家族手当と同様の性質を有することから学資金であっても給与所得として課税対象になります。

 一方で、仕事に直接必要な技術や知識の習得、免許や資格等の取得費用については、今まで通り、その費用が適正であれば給与課税しなくてもよいことになっています。
会社の成長に積極的な取り組みを評価される制度が増えるといいなと思います。

「士業同士の繋がり」

先日、司法書士である友人と、お互い税理士•司法書士の友人を誘い合い、士業同士の交流を深めるための食事会を開催しました。

これまで、他の税理士の方との交流は少なからずあったものの、他士業として活躍されている方との交流はほとんどありませんでした。
集まったメンバー全員が同年代ということもあり話も盛り上がりましたし、それぞれが税金や登記に関するちょっとした疑問を解決することができたりと、とても有意義な時間となりました。

また、そこで改めて実感したのは、司法書士の方もそれぞれ得意分野とそうでない分野があるということです。
今回は3人の司法書士の方と交流することができましたが、それぞれ、遺産相続関係の業務をメインに行われている方や、会社設立、企業再編を行われている方など、当然ながらそれぞれの事務所で力を入れておられる分野に違いがありました。

業務を行う中で、法務や労務の面で弁護士や司法書士、社労士などの他士業の方にアドバイスをいただくことや、業務の依頼をさせていただく場面が少なからずあります。
お客さまのそれぞれのニーズに合わせて、業務等を依頼するべき士業の方も異なってくると思いますので、これからも多くの他士業の方と交流を深めていき、お互いのことをより深く知っていければと思います。
また、私自身も税理士として、他士業の方から相談事や業務の案件をいただけるよう、税務に関する専門性などを更に高めていきたいです。

「社内セミナー講師」

 当法人では毎月、社員スタッフのみで行うスタッフ会議、及び法人従業員全体で行う月例会議、があります。
 スタッフ会議では、税制改正や実務における注意事項を展開、共有し、スタッフ間での知識レベルの維持向上に努めており、また月例会議では主に代表石田を中心とした全体的な事務所の方向性の統一や注意喚起が行われています。

 その月例会議にて、数ヶ月前からスタッフ持ち回りで、自由テーマで20分~30分の簡単な講義をする試みが始まりました。
 スタッフが外部でセミナー講師等をさせて頂く機会が少しずつ多くなり、その練習も兼ねてのものです。
 簡単な資料を用意し、ホワイトボードを使い、講義を行う。
 セミナーさながらです。
 今月は私が担当で、「金融機関の仕事と格付」をテーマに話をしました。
 昨年、愛知県内の大学にて外部講師として1コマ90分の授業をさせて頂きましたが、そのときは自分の経験を語るのみだったため、話す内容にそれほど困りませんでした。
 しかし今回テーマを専門的な分野に設定したため、ある程度自分なりに整理しておかないと時間も持たず中身の無い話になる恐れがありました。
 そのため、土日に地元の図書館へ出かけ、数冊の本からテーマに該当する部分を調べたり、要点をまとめたりしました。
 そのおかげもあり、何とか全うすることができました。

 元々前へ出たがりの性分もあってか、人前で話すことにそれほど抵抗はありませんが、論理的に秩序立てて話すのが苦手な所があります。
 話しながらその時思いついたことを付け加えてしまい横道に逸れてしまうこともあります。
 問題点をこのような機会に見直し、また話を聞きたいと思って頂ける様になりたいと思います。