『読書の秋』

先日、悪天候のため毎年7月開催が9月に延期された「伊勢神宮奉納全国花火大会」に行ってきました。
 私は、地元で海の日に行われる「みなと祭り」の花火で今年も夏が始まる!という実感が湧くのですが、先日見た花火は、秋風や生えていたススキの演出で、夏が終わったなぁと少し寂しい?気持ちで、これもまた新鮮でした。

 花火の起源は江戸時代、徳川吉宗が享保の大飢饉の餓死者を弔うため、生き残った人々の心に潤いを与えるため打ち上げたそうで、現在も隅田川花火大会へと続いているのです。

 長い間花火好きでしたが、この話を知ったのはつい最近です。
 人気のため、一ヶ月待ちの予約注文で購入した、全15巻からなる歴史の流れがわかる日本史本で知りました。ただ今、読書の秋を満喫しております。
 
 私は高校の頃、世界史を(必修過程終了後も)選択していたため日本史は近代史を1年学んだのみで、体系的な知識は義務教育レベルで止まっています。
 音楽関係の西洋史に興味があったこと、世界史の方がルネッサンスなど華やかな印象が良く、日本史と迷うことなく世界史を選択しました。
 卒業旅行でヨーロッパを訪れたときも歴史を少し知っていたので興味深く楽しめたのを覚えています。
 その反面、心のどこかに日本史の知識に暗いことに対する負い目?がずっとあったように思います。
  
 近年、文部科学省は高校で現在選択科目となっている日本史を必修とする検討を始めているそうで、国際社会で活躍する人材の育成には自国の歴史への理解が欠かせないとの判断からだそうです。自治体レベルでは既に必修化しているところもあるそうです。

 確かに、世界史が「必修」なのに自国の歴史が「選択」とは違和感がありますよね。
 興味が湧いたときや、必要に迫られて学ぶのが、身になるのかもしれませんが・・・
「必修化」の経過を見守りつつ、しばらく日本史に親しみたいと思います。