「芸術の秋」

ここ3年ほどコンサートやリサイタルに年数回出掛けています。

CDは耳で聴く感じですが、コンサートは音の響きが体感でき、非日常的な時間が過ごせるので好きです。開始前のチューニング(音合わせ)が体に響くと、コンサートに来たことを実感し、わくわくします。
人気の指揮者やピアニストはチケットがすぐに売切れ、なかなか手に入らないのですが、企業主宰のチャリティコンサートなどは選曲も耳慣れたものが多く、値段が安く、比較的入手しやすいのでお勧めです。
 名古屋にはコンサートホール(芸術劇場)や名古屋フィルハーモニー交響楽団(愛称:名フィル)があり、音楽鑑賞に恵まれた環境にあると思います。

 先日、近所の文化小劇場で入場無料のピアノリサイタルがあり家族で行ってきました。
数年前、芸術劇場でピアノリサイタルに行ったことがあるのですが、リサイタルは小ホールがいいと実感しました。単純に狭いので響きがいいと思っていたのですが、精密な音響設計があることがわかりました。 

ホールには大きく分けてシューボックス型(正面舞台の四角いホール)とワインヤード型(アリーナ型で舞台が中央にある円いホールで客席がブドウ畑のように広がっている様子から名づけられた)の2種類があります。
 シューボックス型は音響性能がいいというメリットがあり、小・中規模の演奏に適しでいるそうです。どうしても壁側の音響が悪くなるので席選びは大切ですが、その分お値打です。
一方ワインヤード型は大型のオーケストラに適し、どの席も音響がいいそうですが、そもそも音響設計が難しく、高コストのため基本シューボックス型が多いようです。

曲目はもちろん、天気、お客さんの入り具合で残響が変るので、ホールの特性を生かした演奏ができるオーケストラが一流だそうです。
いつか自分で残響の比較や批評ができるほど色々なホールに聴きにいけるようになりたいものです(笑)