「モチベーション管理」

自分または他人のモチベーションを上げるときどのような対策をとられていますか?

私は学生時代に家庭教師を経験しており、生徒のモチベーションをどうしたら高めれるかを試行錯誤していました。
当時教えていた生徒は活発な小学生の子で、1時間の授業中椅子に座り続けているのもままならない状態で宿題はもってのほかという状態でした。
やる気になってほしいと思い、以下の方法を試してみました。

①宿題をやってきたらご褒美としてシールをあげる
②休憩時間をつくる 
③ゲーム形式で教えれるものは教える
④出来た所についてはとことん褒めてあげる

1番効果があったのは④でした。①~③は一時的な効果はあるものの、持続的な効果は薄いように感じました。
この時期ちょうど、私は会計士試験の勉強の中でモチベーションについて学んでおり、①~④の取組みと関連させていました。

学んだ内容はモチベーションに影響を与える要因には衛生要因と動機づけ要因があるというものでした。

衛生要因:それが満たされないと不満足の原因になる要因
     例…賃金、人間関係、作業条件等
動機づけ要因:それを満たすことで満足を積極的に高める要因
       例…仕事の内容・仕事に対する評価、仕事を通じての成長

賃金や作業条件である衛生要因が満たされないと不満にはなるが、たとえ衛生要因ばかりに働きかけてもモチベーションを積極的に高めるものではなく、あくまで動機づけ要因を高めることが必要だということです。

私が取組んだ①~③は組織においては賃金条件や作業条件などの衛生要因に相当するでしょう。確かに一時的な効果はありましたが、やる気を与え続けるだけの効果はありませんでした。
むしろ出来たことに対して評価することの方が効果があったことを強く覚えています。‘自分は出来る’と感じることが次のステップにもつながります。
自分に置き換えてもあてはまりますが、自分の成長を感じることはモチベーションにつながり、より良い効果を生み出します。仕事面でもプライベート面でも自ら課題を見つけ、達成していきたいと思います。
by 石原