「個人間取引の時代」

 インターネットの普及により、個人が情報を発信できる時代となり、ここ数年で様々な個人間取引が台頭してきました。
 従来からあるネットオークションをはじめ、フリマアプリや、個人が簡単にネットショップを開店できるサービス、個人間のクラウドソーシング等、様々な個人間取引のビジネスモデルが現れ、発展しています。

 中でも私が最近気に入っているのは、「Creema(クリーマ)」、「minne(ミンネ)」といった、手作り品販売サイトです。
 手作り品販売サイトでは、誰でも気軽にハンドメイドの作品を販売でき、個人同士が容易にかつ安心して売買できる仕組みとなっています。
 プロも出品しているようですがアマチュアも多く、実際に知り合いの主婦でも趣味の延長で手芸品やフラワーアレンジメントを出品している人がいます。
 スマホが発達したことにより、写真撮影から出品までごく簡単に行うことができるそうです。
 
 個人の出品といってもクオリティは高く、個性的で工夫のこらされた作品が、美しい写真を沢山使って紹介されています。
 既製品にはないあたたかみがありながら値段が手頃な物が多い気がしますし、消費税もかかりません。
 全体的に商売っ気が控えめな点も疲れずに見ることができます。
 作品の紹介文を読んでいると、作者ならではのこだわりや作品への愛着が伝わってきて、見ているだけで楽しめるのです。
 実際に購入してみたところ、思ったとおりの品物がお礼のメッセージカードと共に、大変丁寧に包装されて届きました。

 手作り品販売サイトは、店舗に買い物に出かけるのとは全く異なる買い物の形態であり、売る側にとっても買う側にとっても、新たなニーズが掘り起こされているように実感しました。
 これから先もどのような個人間取引が出現してくるのか、楽しみです。

「必要恐怖」

 新しい仕事、難解な仕事、答えに自信の無い仕事。
 そんな仕事前にはよく恐怖に包まれます。
 依頼者がいて、報酬を頂き、常に100点が期待されていますし、その結果が私に対する評価になるためです。
 
 石田会計に勤めて早2年が経過しました。

 それまで監査経験はあっても、税務の仕事は初めてでした。
 入社して間もない頃、代表石田は、
 「ちょっと難しいけど、どこまで仕上げられるかによって今後割り振る仕事を考えるよ。」
 という言葉と共に、厳しめの難度の仕事を私に任せました。

 そう言われてしまうと、適当な仕事ぶりで、今後容易な仕事しか振られないような情けない真似はしたくないという意地がありました。
 今思うと意地というより、評価に対する恐怖だったのだと思います。

 仕事で覚える恐怖を覚えた際の対処法は、以下の3つがあると私は考えています。
 ①逃げることで評価を上げず、自分のレベル以下の仕事を淡々とこなす
 ②出来る範囲の仕事を自分で、あとは知っている人に聞く
 ③徹底的に学び考え、知っている仕事に変える
 仕事観や目指す地点は人それぞれのため、どれが良い悪いはありません。
 ①、②も効率的で素晴らしい選択だと思います。
 ただ私は変なプライドが邪魔し、評価も下げたくないし人にも簡単に聞きたくないということで③を採るしかありません。 

 そのため、割り振られた仕事に関する書籍を購入し、必死に調べました。
 慣れた人がやれば瞬時に終わる仕事のために、夜遅くまで残ったこともありました。
 その後も、こなせばこなすほど難度の高い仕事を任され、常に新鮮な恐怖と戦っていました。
 その恐怖を乗り越えたとき、えもいわれぬ自信がいつも湧き上がっていました。
 成長には恐怖は付きもので、かつ必要なものだと感じるようになりました。

 そんな私ですが、12月に石田会計での業務に区切りをつけ、1月より独立し、また新たな恐怖と戦う決断をしました。
 これまで担当させて頂いたお客様、大変お世話になりました。
 丁寧な引継ぎや対応を随時行って参ります。
 また、2年という期間で、少なくとも独立しようと勘違いできるレベルにまで導いて頂いた石田会計の皆様、ありがとうございました。

「傾聴力」

 歳を重ね、色々な人や物事への出会い、知識や経験から学んだすべてが今現在の自分であると考えると、結構幸せで充実した人生を送れている、と思っています。
 楽観的と思われるかもしれませんが、マイナス思考にならないよう、前向きな人の価値観を学ぶ、心理学を学ぶ、自己分析をするなど、ここ数年で興味を持ちセミナーに参加したり本から学んだ内容が大きく影響しています。
 数年前に出会った「傾聴」も私の人生においてとても大きな学びとなっています。 
 
 少し紹介しますと・・・
日常のコミュニケーションにおいて、「きく」という行為は三種類あると言われています。

 「訊く」は尋問のような訊く側が訊きたい答えを訊き出す、質問攻めのイメージ。
 「聞く」とは相手の声や言葉がただ聞こえているというだけで、単なる音として耳に入ってくる状態です。
 「聴く」とは「訊く」や「聞く」と違って、相手の言葉にじっくり耳を傾けようとする姿勢で、「傾聴」ともいいます。
 「聴」の字には「耳」「目」「心」が含まれおり、まさにその字のごとく、「耳と目と心できく」のが傾聴の基本でとても奥深いです。
 耳できく・・・相手の言葉によるメッセージに最後まで耳を傾け、理解する
 目できく・・・相手の言葉以外の行動(姿勢、表情、声の調子など)に注意を払う
 心できく・・・相手の言葉の背後にある感情も受け止め、共感を示す
 
 コミュニケーションで自分の思いが相手に伝わらない時、相手の思いが受け止められない時などは、前述の傾聴の基本を思い出し、自省するようにしています。
 人の話を「聴く」姿勢というものは人生必須ですし、信頼関係の基本だと思います。
 今後も「傾聴」の学びを大切にしていきたいと思います。

「法定調書におけるマイナンバー制度」

マイナンバー制度がスタートしたことにより、法定調書を税務署に提出する場合には、支払いを受ける者のマイナンバーの記載が必要になりました。
 そこで法定調書の提出範囲に応じ、対象者からマイナンバーを収集するとともに、本人確認としてマイナンバーの確認と身元確認を行っていただくことになります。

 ただし、税務署への提出義務がある者からしかマイナンバーの収集はできないこととなっていますので、注意が必要です。
 例えば、不動産の賃貸借契約については、通常、契約内容で賃料が定められており、契約締結時点においてその年中の支払い額が明確となる場合が多いので、その時点で回収しておくとスムーズに進みます。
 一方、年の途中に契約締結したことから、今年は支払調書の提出が不要でも来年以降は必要になると思われる場合には、翌年の支払調書作成・提出事務のために収集することが認められています。
  なお、収集したが結果として提出不要となった場合には廃棄するなど適切に対応してください。

 収集の方法については、
「国税分野における番号法に基づく本人確認方法」(国税庁)の33ページ参照。
対面や書類等を活用した本人確認方法の具体例が示されています。
https://www.nta.go.jp/mynumberinfo/pdf/kakunin.pdf

 事務負担の増加に加え、個人情報を扱うため慎重な対応が求められます。
 社内でのルール作り等により、収集する側にとっても、される側にとってもスムーズな運用がなされるといいなと思います。

「子どもから学ぶ」

 先日、ありがたいことに、ある社長の自宅に招かれて、家族同士で食事をする機会があった。
 社長の家族構成は、社長夫婦と長男、小学6年生の長女、小学4年生の次男といった具合で、私の家族構成は、私と妻、1歳の娘である。

 私の娘は若干人見知りするので、社長の自宅に入ってから5分ぐらいは泣いていたが、しばらく抱いていると慣れたのか泣き止んだ。
 その後は、社長の長女と次男が遊んでくれて、娘も楽しそうにしていた。
 次男が小学4年生とは言え、私の娘と8歳ほど離れているので、お互い遊び相手になるのだろうかと心配していたのだが、徒労に終わった。

 社長の子供達が遊んでくれたおかげで、娘は特に泣くことも無く、私や妻に遊んでくれと言うこともなく、3時間ほど社長夫妻との夕食を楽しむことができたのは驚きだった。
 私や妻と遊ぶより、お姉ちゃんお兄ちゃんと遊んでいるほうが楽しそうだった。
 恐らく私たち夫婦がその場からいなくなっても、泣くこともなく楽しく遊んでいたことだろう。
 自宅にいる時は、ハイハイしながら私の後を追ってくるのだが・・・

 子どもの適応力は凄いと感じた。
 1時間も経たないうちに、昔からずっと友達だったかのように楽しく遊んでいるのだ。
 大人だと、初対面から1時間程度では、どこかよそよそしさが残っていると思うのだが。

 子どもは何かするにしても最初は戸惑うのだろうが、すぐに適応してしまう。
 大人よりもはるかに優れた適応力を持っているのではないだろうか。
 歳を重ね気づかないうちに適応力が落ちている、柔軟な発想ができにくくなっているのか・・・子どもの姿から自分を見つめ直す良い機会でもあった。

「異業種交流会」

先日、アイチ士業ネットワーク(通称ASN)の説明会・交流会に参加してきました。
 ASNは公認会計士や税理士のみならず、弁護士や司法書士といった各士業のメンバーで構成され、定期的に懇親会などを実施している団体です。
 当法人の代表である石田が十数年前に当時の仲間の方々と立ち上げたものです。

 現在の会員数は600名を超えているとのことで、説明会当日も、新入会員だけでおそらく50名超の方が参加しており、団体規模の大きさを実感しました。
 会の前半は、団体としての具体的な活動内容の説明、後半は立食パーティー形式で参加者同士で自由に交流や名刺交換をする、といった流れで、多くの士業の方々と交流することができとても有意義な時間となりました。

 また、ASNでは懇親会のほかにも、外部講師を招いてのセミナーや、所属メンバーがそれぞれの専門分野について講師をする勉強会なども定期的に実施されていることを知りました。
 これら勉強会については、いくつかのグループに分かれているため、興味があれば数多く参加できることがとても魅力的であると感じました。

 勉強会などへの参加自体はこれからなのですが、非常に有益なものであるため、時間が許す限り積極的に参加をしていきたいと考えています。
 本業である税務以外の面でもお客様にとって役立つ知識の習得に励み、さらには、講師の立場は日頃なかなか経験できるものでないので、今後機会があれば積極的に引き受けて、自分のスキルアップに繋げていきたいです。

「60歳の差があっても」

 私には、91歳の非常に頑固な祖母がいます。
 背中は曲がり足腰も弱く、何かに捕まらないと一人で立ち上がることも歩くことも出来ません。
 しかしながら頭は冴えわたっているのか、次から次へと言葉が出てくる点は昔から全く変わりません。
 それも多くはトゲのある言葉です。

「コーヒーが飲みたい」
というので出してみると、お礼を言われるどころか
「なんや、コーヒーとはこれか。紅茶のがええな。」
という答えが返ってきますし、紅茶を出しても
「熱くて飲めん」もしくは「ぬるい、もう少し温めて」となります。
 そんな性格もあってか、積極的に関わりに行く人はそれ程多くありません。

 その中でも、私は鈍感なのか、冗談めかして「それなら自分で入れる?笑」などと言い返すキャラクターだからなのか、祖母のトゲのある言葉にそれ程抵抗がありません。
 そのため、盆や正月に親戚が集まるときの、立ち上がる際、歩く際の支えとなったり、何度聞いたか分からない戦時中の話を聞いたりするのは、自然と私の役割になっています。

 今は一人で生活できないこともあり、老人ホームでのケアを受けているのですが、先日親戚が自宅に集まった帰りに老人ホームへ送っていくと、「楽しかったなぁ、帰りたくないなぁ」とつぶやいていました。
 やはりトゲのある言葉も、人と関わっていたいという寂しさから出るものなのだと理解しました。
 
 人間関係には当然得手不得手はあると思いますが、本質的に相手を傷つけたい人はいないと思います。
 苦手意識があっても、相手との違いを受け入れる寛容さや、その発する言葉の意図を捕らえようとすれば、意外に相手を理解し、いい関係を築くことは可能なのかもしれません。

「求人トラブル増えています!」

従業員を募集する際、ハローワークや民間の求人広告・インターネットなどで募集すると思います。
求人難ということもありますが、多様なトラブルがハローワークだけでも昨年1万件以上あり、苦情受付件数なので苦情を言わずに早々に退職する人は何倍もいると想定されます。

 苦情のトップ3は下記の通りです。
No.1 給料 25%・・・賞与の無の場合あり、試用期間が低賃金の未記載運用など
No.2 労働時間 20%・・・年間休日の相違、土日出勤の強要、残業など
No.3 職種・業務内容 15%・・・事務員採用なのに営業職など

 原因はトップ3は下記の通りです。
No.1 求人票の内容が実際と違う 35%
No.2 求人会社の説明不足 25%
No.3 あいまいな口頭合意による認識相違 10%
原因を見てもわかるように、意図的な相違は良識問題ですが、採用側の知識・理解不足により意図せず不正確な記載でトラブルになる場合も多いようです。
 
 上記のようなトラブルにならないような対策は・・・
①仕事内容、募集人材像の具体的記載
・・・あいまいな記載は応募者の心に響きませんし、「詳細は面接にて」などは不親切とも受け取られてしまいます。
②労働条件が世間・業界水準で明確か
・・・①をクリアしても②の壁は同じ位高く、最もトラブルになりやすいので注意です。
③会社方針・理念など
・・・応募者の仕事観に共感できる社風かどうかは若い世代ほど重視しています。
 自社HPに誘導し、より会社を知っていただけると効果的です。

 採用に関しては、労働法を始め多くの法律が関係します。
 トラブル当事者のみならず、周囲の労働者への影響、ネット書込みでブラック企業のレッテル、労働局からのお呼び出しなど悪影響は計り知れません。

選び・選ばれる美しい採用ができるステキな会社でありたいですね。

「栗きんとんの食べ比べ」

 石田会計では秋頃に、退職者を含めた懇親会「OB会」を開くことが毎年の恒例行事となっています。
 今年もその時期が近づき、現在準備を進めています。

 今回はOBの方々へ栗きんとんをお土産にお持ち帰りいただこうという案が出ましたが、どこのお店のものにするか、なかなか決まりませんでした。
 そこで名古屋駅近辺で10店舗以上の栗きんとんを買い求め、業務の合い間にスタッフ全員で一口ずつ試食して決めることになりました。
 並べてみると大きさ、色や形にもバリエーションがあり、味もそれぞれ特色があって、色々な発見がありました。
 栗きんとん発祥の地である中津川のものは栗そのものを食べているかのようなシンプルな味。
 地元名古屋の店のものはリーズナブルなわりにしっかりと栗のおいしさが出ており、多くのスタッフに好評でした。
 その他にも、有名老舗和菓子店のものは品があり、上生菓子をいただいているような味わいでした。
 栗きんとんを同時に複数食べ比べるのは初めての経験で、皆であれこれ感想を言い合いながら試食するのは大変楽しいひとときでした。

 普段の業務では事務所スタッフが一同に会する機会は少ないので、今回のようなリラックスした中での交流のひと時は、とても貴重なことに感じられました。
 時には業務を離れてこのような時間を共有することも、スタッフ同士の距離を縮め、事務所への愛着を深めることができ、有意義だなと思いました。

「リーダーシップ理論」

先日参加したセミナーで、リーダーシップ理論について勉強しました。
たとえば突然リーダーになるようにと言われて戸惑っていたり、実はあまり気が進まなかったりする人もいるかもしれません。
そんな人たちのために、目指すべきリーダー像について経営学の知見から考えてみようというものでした。

 世界最先端のリーダーシップ研究で共通認識となりつつあるのが、以下の2つです。
①アメとムチをうまく使う”管理型”(トランザクティブ型)
②チームのやる気を引き出す”啓蒙型”(トランスフォーメーショナル型)
このうち、現在のような先行き不透明な時代や不確実性の高い事業環境下においては、いわゆる”啓蒙型”のリーダーが業績を高めることが分かっているようです。

 啓蒙型とは、仕事の方向性を示して、部下をケアしながらまとめていくリーダーのことです。
 ミッションを明確に掲げたり、常に新しい視点を持ち込むなどの興味をひく行動は不可欠ですが、前向きで楽観的なビジョンを打ち出すことにより、事業の将来性や魅力を分かりやすい言葉で伝えることにより、自然と部下の意欲を向上させるというものです。

 リーダーと聞くと、パワフルな統率力を発揮してメンバーをぐいぐい引っ張る、いわゆる男性的なイメージが期待されやすいのですが、実は物腰柔らかく、自己主張がさほど強くないほうが、これからの求められるリーダーシップスタイルなのかもしれません。
時代や環境によって、求められるリーダー像が異なる点は、大変興味深く感じました。