「個人間取引の時代」

 インターネットの普及により、個人が情報を発信できる時代となり、ここ数年で様々な個人間取引が台頭してきました。
 従来からあるネットオークションをはじめ、フリマアプリや、個人が簡単にネットショップを開店できるサービス、個人間のクラウドソーシング等、様々な個人間取引のビジネスモデルが現れ、発展しています。

 中でも私が最近気に入っているのは、「Creema(クリーマ)」、「minne(ミンネ)」といった、手作り品販売サイトです。
 手作り品販売サイトでは、誰でも気軽にハンドメイドの作品を販売でき、個人同士が容易にかつ安心して売買できる仕組みとなっています。
 プロも出品しているようですがアマチュアも多く、実際に知り合いの主婦でも趣味の延長で手芸品やフラワーアレンジメントを出品している人がいます。
 スマホが発達したことにより、写真撮影から出品までごく簡単に行うことができるそうです。
 
 個人の出品といってもクオリティは高く、個性的で工夫のこらされた作品が、美しい写真を沢山使って紹介されています。
 既製品にはないあたたかみがありながら値段が手頃な物が多い気がしますし、消費税もかかりません。
 全体的に商売っ気が控えめな点も疲れずに見ることができます。
 作品の紹介文を読んでいると、作者ならではのこだわりや作品への愛着が伝わってきて、見ているだけで楽しめるのです。
 実際に購入してみたところ、思ったとおりの品物がお礼のメッセージカードと共に、大変丁寧に包装されて届きました。

 手作り品販売サイトは、店舗に買い物に出かけるのとは全く異なる買い物の形態であり、売る側にとっても買う側にとっても、新たなニーズが掘り起こされているように実感しました。
 これから先もどのような個人間取引が出現してくるのか、楽しみです。