『いよいよストレスチェックが始まります!』

制定まで熱い議論が多かった「ストレスチェック」が12月から義務化されます。
概要は・・・
①労働者の心理的負担を把握するため、医師等による検査(ストレスチェック)を受ける機会を“希望”する労働者に提供すること。
 
②事業者は、検査結果が高ストレスと通知された労働者の“希望”に応じて医師による面接指導を実施すること。

③その結果、医師の意見を聴いた上で、必要に応じ作業の転換、労働時間短縮などの措置を講じること。この際、労働者に不利益な取扱いを禁じています。
※従業員数50人未満の事業場は当分の間努力義務、実施の場合は一定要件のもと費用の助成あり。

 健康診断のように「全員」ではなく「希望者」になりました。
 本人の同意なく企業が結果を知ることはできません。結果が把握できない労働者がメンタル不調になった場合も今まで通り、企業の安全配慮義務責任は変わりません。
 意図的に回答操作できるので、実施の意味があるのか?との議論もかなりあり、お蔵入りになりかけたストレスチェックが施行される事実に、大変な意義を感じます! 
 
 第一はうつ、自殺者の予防ですが、自身のストレス状態を知ることでセルフケアに役立つ、病気なら治療の機会に結びつく、職場が高ストレス状態なら、職場単位の改善につなげるなど色々あります。
  
 仕事柄、メンタルヘルスの勉強や、研修に参加していますが、事例や判例などはとても深刻です。
 関心がないことはある意味「幸せ」かもしれませんが、大切なことだと思いますので、以前社内スタッフ研修でも取上げました。
 厚生労働省のHPに「5分でできる職場のストレスセルフチェック」がありますので実施義務はない会社も、どんなものか?知るにはオススメです。(※これをもって法に基づくチェックをしたことにはなりません) 

 ストレスチェックをきっかけとして、自分と周囲を大切にする価値観が浸透していくといいなと思っています。