「働き方いろいろ」

「ジョブ・シェアリング」という言葉はご存知でしょうか?
 アメリカで普及している勤務形態で、主に時間に制約のある従業員が一つの職務・役職等を二人以上で共有し、互いに補完し合いながら高いパフォーマンスを発揮するといった戦略的なものです。
 一人分の仕事を二人でするのではなく、パートナーと仕事量を調整・サポートし合い、専門性を活かすといったイメージです。責任や権限もあるのでモチベーションが低下せず、仕事かプライベートか?の極端な二者択一に迫られることもありません。
 
 震災時に「ワーク・シェアリング」が推進されましたが、こちらはヨーロッパで普及しているもので『仕事を分かち合う』という精神が根底にあり、公私充実の推進に貢献しています。
 日本では一時的な業績悪化を乗り切るためや、リストラを避ける手段、としての印象が強いので、ヨーロッパとは少しイメージが違うかもしれません。

 日本では、医師不足⇒過重労働⇒離職の悪循環を断つ手段として、医療業界でジョブ・シェアリングの浸透率が高いようです。
 最近では、医療業界に限らず親の介護、育児、持病等、個々人の抱える事情を加味し、会社としてサポートした方が労働者のモチベーションが高く、生産性向上、優秀な人材確保のメリットがあると考える会社が増えているようです。
 近年、規制が厳しくなっている過重労働問題も解消され、もちろん、労働者も公私充実、社会全体にとっても少子高齢化への対応、ボランティア活動推進などメリットが多くあります。
 
 石田会計ではHPに「スタッフを大切にする事務所」とある通り、キャリアアップのサポートは勿論、資格試験勉強、家庭生活との両立などをサポートをする風土が根付いています。
 そのような事務所の雰囲気が雑談などを通じてお客様に伝わり、お褒めいただくことも多く、とても嬉しく思っています。
 ○○シェアリングなど呼称はどうあれ、従業員を大切にして企業経営をする方法が、広報、法改正だけでなく、助成金でも普及推進されています。ご興味あればご検討下さい。