田んぼアート

 お盆休みに帰省した際、埼玉県行田市の田んぼアートを見てきました。

 田んぼアート(たんぼアート)は、田んぼをキャンバスに見立て色の異なる稲を使って、巨大な絵を作り出すプロジェクトです。
このような取り組みが、町おこしや稲作の理解や教育の一環として、各地で行われているということはテレビのニュースや新聞などで見聞きしていましたが、実際に見るのは今回が初めてでした。

 行田市の田んぼアートは敷地面積2.8ヘクタールと広大で、地上から見ても何が書いてあるのかは分かりません。
様々な色の稲がまだらに植えられているなあという印象です。
古代米の紫、黄、緑、赤などの色とりどりの葉や穂を使って描いているそうです。
 近くの「古代蓮の里」という公園の展望タワーに上って見ると綺麗に絵柄が見えるよう設計されています。
平成20年から毎年の取り組みのようですが、年々図柄が凝ってきていて、今年は「古代蓮(はす)の精」というテーマで蓮の花の上に天女のような精が立っている素敵な絵でした。
上からの眺めはしばらく見とれてしまうほどの迫力と美しさで、田んぼアートが海外からも注目されているのも分かります。

 今回、行田市は世界最大の田んぼモザイク画としてギネス世界記録に挑戦したのですが、暑さが原因で一部イネの生育が悪いため、残念ながら認定されなかったそうです。
異常とも言える近年の暑さがこんな所にも影響を及ぼしていたとは、驚くとともに今後の農業への影響も心配です。
美しい日本の田園風景がいつまでも残せるよう温暖化にストップがかかることを願うばかりです。

 ちなみに愛知県でも名古屋市や安城市で田んぼアートが行われているようなので、機会があれば見てみたいと思っています。