1.01の法則

 先日、知人に面白い言葉を教えてもらいました。
1.01の法則 

 1.01の365乗=37.8

  こつこつ努力すれば、やがて大きな力となります。
0.99の法則 

  0.99の365乗=0.03

  逆に、少しずつさぼれば、やがて力がなくなります。
 こちらは楽天の三木谷社長が以前執筆された本の一節であり、インターネット上で最近再び話題になっているようです。
この法則は要するに「1.00」をベースとして考えた際、1.01のようなちょっとした努力や成長でも365日積み重ねると大きな力になると言うものを数式にしたものです。

 コツコツやりなさいと言った格言やことわざは、「千里の道も一歩から」、「塵も積もれば山となる」に代表されるように昔からたくさんありますが、1.01の法則は数字で明確になっているからか、私にとってはこちらの方が直接心にズシリと響きました。

 知人はタイの方のフェイスブックで見つけたようですので、数式になっている分、海外の人にも受け入れやすいのかもしれませんね。

 1.01と0.99はたった0.02しか違わないのに…
たった一年でとんでもない差がでてしまいました。
少しの違いですがその違いを積み重ねていくと、このように結果的として歴然とした差が出てくるのですね。
0.99の法則につながっていることで努力を怠ることの恐ろしさまで伝わってきます。

 当たり前と言えば当たり前のことですが、表現のチョイスが面白いと感じました。

 三木谷浩史社長の本「成功のコンセプト~Principles for success~」をさっそく読んでみたいと思います。

求めるサービス


 最近ダイニングテーブルとイスを買い替えるために、家具店を何店舗か見て回る機会がありました。
 明るく入りやすい店内でお手頃価格のお店、倉庫のような場所にあるアウトレット店、インターネット上のお店、ホームセンターと様々な形態での購入を検討したので、各店の持ち味を比較することができました。

 迷ってなかなか決断のできなかった私は、結局来場者一人ひとりに担当者が付く販売形態の家具店でお世話になることになりました。
 私についてくれた担当の方に、最初にテーブルとイスの好みを伝えこれくらいの予算で欲しいというと、条件に合いそうなイスにいくつか座らせてくれました。
 私の身体にフィットしているかというのを判断してくれると同時に設置場所や家族の状況を聞いてお勧めをしてくれます。
 担当者のアドバイスは店の売れ筋や商品の素材の情報の他にも、その人自身の好みの話も交えて家具職人さんのこだわり部分も教えてくださったので、選び方の分からない私でもすんなりと決めることができました。
 家具が好きだという情熱がとても伝わってくる丁寧な接客方法でしたので、私も購入した商品に愛着を持つことができ、若干予算オーバーではありましたが満足のいく買い物です。

 家具のような形のある商品を販売するにあたっても購入者の求めているサービスは違いそれぞれ異なります。
 今回私は長く使用するものなので良いものを慎重に選びたい状況でありましたが、とりあえず安く購入したいといった場合や、家にいながらにして選びたいとなると購入方法は違ってきたと思います。

 形のないサービスを提供することが多い会計事務所の仕事は、お客様の希望は、より多岐に渡るのかもしれません。
 石田会計は事務所内でもお客様に合わせて、やり方、訪問頻度、連絡の仕方も様々です。   最初の顧問契約時だけでなく、訪問時の何気ない会話の中でも求められているサービスやお客様の状況が分かる手がかりになっています。
 これから確定申告時期を迎えるにあたってお邪魔させて頂く機会も増えるので、たくさんお話を伺えたらと思います。

新年の抱負

今年はルーチンワークの見直しをしていきたいと思っています。
仕事上でも私生活でも、あらためてその行動が理にかなっているのかを考えてみることで、無駄を省くことができればと思います。
 年末に我が家では大掃除を兼ねて、家の収納を効率良く使えるよう工夫してみました。
 それをさらに活かすためにも、まずはルーチンになっている朝の出勤前の行動を見直して、スムーズに動けるよう考え直すところから始める予定です。
 日々の繰り返し作業の意味を、一から考え直す癖がつくようにしていきたいです。

災害備蓄品の購入費用

 石田会計事務所では昨年の震災をきっかけにヘルメットを複数購入し、いざという時にすぐ使用できる場所に設置しています。
また帰宅困難者のために寝袋や備蓄食料も購入しました。

 防災意識が高まる中で、こういった「災害用備蓄品」を会社で準備するところも増えてきているのではないでしょうか?
今回は災害用備蓄品の税務上の取り扱いについて簡単にご説明します。

 まずは防災グッズについてですが、ヘルメット等の防災用品は一つで10万円未満ならば事業の用に供したときにその全額を損金とすることができます。
損金とは税務上の言葉で費用になるということです。
中小企業(資本金額一億円以下)については30万円未満ならば特例にて損金になりますので、ほとんどの物が該当しそうです。

 この「事業の用に供した時」がいつになるかという点ですが、備蓄すること自体が事業の用に供したことと考えられますので備蓄時でOKということです。
消耗品は基本は「使用した年度」に使用した分が損金になり、残りは資産計上(損金にならない)することになっているので、このあたりが災害備蓄品のポイントになってきます。

 また、備蓄食料についても備蓄時に事業供用があったものとして、その時に損金に算入して差し支えないと国税庁でも回答を出しています。

 もっとも、「災害用」という名目で、度を越えた量を購入したり、備蓄品とは関係ない物品などであれば、一時の損金として認められないケースもありますので、ご注意ください。

 災害グッズをそろえることも、もちろん大切ですが、備蓄品設置に加え石田会計では
一箇所にメールをするとスタッフ全員の携帯電話に転送される災害時の緊急連絡用のメーリングリストも作成しています。
 
 また私自身の対策として公共交通機関の不通時に徒歩で帰宅できるよう、長距離でも歩きやすいスニーカーを机の下に置いています。
新しい年を迎える前に皆さんの職場でも今一度、災害時の備えを見直してみてはいかがでしょうか?

説明があってこそのサービス

 ネイルサロンに勤める友人の話です。
ネイルサロンは今女性の間で流行っている、爪に色を塗ったりアートを施したりする場所なのですが、
お客様に直に接する職種なのでやはり様々な苦労があるようです。

 爪は人によって形状や状態も多様な為、時として爪が割れてしまったり、
要望があったデザインにならなかったりと、ベストを尽くしてもお客様の希望するような
仕上がりにならないこともあるそうです。
そんな時、あらかじめ「爪が薄くなっているので割れてしまう危険性があります」、
「爪が短いので、このデザインだと色が剥げやすいかもしれません」などと一言添えておくだけで、
クレーム率はかなり低くなるそうです。
お客様の立場にたった説明と状況判断で、同じような技術を持ったネイリストであっても、
顧客満足度が大幅に違ってくるという現象が顕著に現れてくるとのことです。
友人は将来独立を考えていることもあって、技術力を磨く事以外にも、
そういった気配りの方法についても試行錯誤をしつつ工夫を凝らしているようです。

 会計事務所の仕事も、お客様の状況に応じたサービスを提供すると言う点ではネイルサロンと共通しているので、
友人の話を聞いている時に自分の仕事に重ねて想像してみました。
そうすると最初は全く違う分野の仕事と思って聞いていた話であっても学ぶことはたくさんありました。
お客様の現状の問題点、会計事務所から提案できるサービス、それに対するリスクや費用を適切なタイミングで
お伝えしているか…等、自分で少し考えただけでも友人の話から考え直すことは多くありました。
お客様の求める説明をベストなタイミングで提供しなければと改めて考え直す一件でした。

by 加藤

第二回石田会計事務所OB会

 昨年に続き今年も石田会計ではOB会を開くことになりました。
所長の石田の発案で、昨年第一回目が開催されたものです。

 石田会計は今までに独立開業した人、公認会計士試験に合格して他所で活躍中の人、出産育児の為退職した人等、
たくさんのOBがいます。
様々な経験や能力をもったOBに会って、話を聞く機会は現スタッフにとって、貴重な場となっています。
また在職時期が重複していない人同士も出会うキッカケとなり、輪がどんどんと広がっているようです。
所長はアイチ士業ネットワーク(ASN)という異業種交流会の発起人にもなっており、
人と人との繋がりを大切にしています。
今年の夏には同窓会の企画をプライベートでも行った経験から、こういった交流会を催すこと自体、
いい経験になると所長自身、実感しているようでした。

 今年は日程や会場選びも含め、形式等もスタッフに任されていますので、OB、現職スタッフ、
またその家族の皆さんが有意義で楽しい一日を過ごせるよう力を合わせて準備を進めています。

 昨年の様子は石田会計のホームページ中に所長ブログとして写真とともに掲載されていますので
ご興味ある方は是非ご覧下さい。
長年、石田会計とお付き合い頂いているお客様にとっては懐かしい顔もあるかもしれません。
今年は11月に開催予定ですので、また後ほどご報告できたらと思います。

by 加藤

豊川稲荷参拝

 先日初めて豊川稲荷へ参拝してきました。

 私が住む豊田市からはほど近く、高速道路を使えば一時間もかからず行くことができます。
参拝が目的とはいえ、どちらかというと今話題の門前町での食べ歩きをメインの楽しみにしていたのですが、
想像を遥かに超える立派な建物や敷地内の造りの美しさに花より団子の私でもうっとりするほどでした。
夏の晴れた日でしたので青い空に浮かぶ白い雲と寺院のコントラストが映え、普段絵を描かない人でも
写生がしたくなるような風景です。
さて境内を歩いているとお坊さん達が歩いていたり、写経会のポスターが。
「???」
実は私は豊川稲荷を神社だと思っていたのですが、お寺だったのですね。
完全に勘違いしていて、柏手を打ってしまいました。
今回の事がきっかけで家についてから改めて豊川稲荷の歴史を調べたお陰で、神仏習合の慣習や、
稲荷にも神社系と寺院系があるということが分かりました。
どんなところにも知識を得るチャンスは転がっていますね。
寺院には無料ガイドさんもいらっしゃるようなので、今度チャンスがあればお話しを聞きたいです。

 参拝を終えるとちょうどお昼でしたので、楽しみにしていた食べ歩きです。
豊川市では町おこしとして「いなり寿司選手権」を開催していたり、よくマスコミでも取り上げられているので
古い街並みも活気に溢れていました。
各お店は趣向を凝らし、様々な味や形の「いなり寿司」やアゲを使った料理を食べ歩き用にアレンジして
出していますので、見ているだけでも楽しいです。
お店の人によると「いなり寿司」はそもそも米の不作時に、アゲにオカラをつめて俵型にして、
米俵の代わりにお供えしたのが始まりということで、色々由来を聞きながら美味しく頂きました。

 とくに新たな観光施設を作らなくても、市民が町を盛り上げようと頑張れば、
現状を生かした観光客も楽しめる場所になる良い手本だと感じ、応援したいなと思いました。

by 加藤

夏の読書

 最近読んだ本ですぐ実行できそうなポイントが多く書いてあるものがありました。
その本は箇条書きで具体的に仕事や日常の改善策が書いてあったので理解しやすく、実行しやすいものでした。
私が興味を持った項目を一部ご紹介します。

・マニュアルを読む
「マニュアルを読まずに進歩はできない。
新しいものに買い替える際も前の機種に比べ何らかの新機能が搭載されているはず。
それは一般ユーザーの想像を超えたものであることはほとんどである。」
マニュアルを読むのは困った問題がおきた場合が多かったのですが、読むことの利点が分かるとまた違った考えになりました。
全ページを熟読する必要はなく目次や商品の特徴のページから拾い読みをすれば良いという付け足しの一言で、ハードルも低くなります。
今までは商品のパンフレットを見て特徴をつかむのみで満足していましたが、マニュアルまで読み進めてみる価値を見出せました。

・できる理由を考える
できない理由を考える=言い訳をする
できる理由を考える=工夫をする
なかなか難しいことではありますが、このように単純明快に言われると思考ぐせとして意識しなければと痛感します。

・運をあげない
「運をあげる」のではなく「運をつかむ」
チャンスは平等であり要は目の前にやってきたチャンスに気が付いてそれをつかめることができるかどうかであるという言葉に妙に納得しました。
ではチャンスを見逃さない方法はというと「目標を明確にする」ことだそうです。
例えばダイエット中の人はフィットネスクラブの広告が目に入ったり、スタイルの良い同性が目についたりするように脳がそれに関する情報を勝手に集めるようになりますよね。
このように具体的にメリットを述べられると目標を定めるのがプレッシャーになりがちな私でも自ら目標を設定したくなります。
また自分の脳が情報を集めてくれるのがチャンスに繋がるのであれば、目標を他人に話すことでも同じようにチャンスが増えるのではないかと思いました。

 最近は思考法の本から遠ざかっていたのですが、たまたま家族の書棚に埋もれていたものを読んでみました。
自分で本を選ぶと偏って手に取りがちなので分野が限定されてしまいます。
たまに他人の本棚を見せてもらって普段読まないような本を読んでみることで、いつもと違った方向に視野が広がるのは良いことだと思いました。

by 加藤

情報の選別力

 インターネットでニュースを見ていると、その記事を読んだ読者のコメントが書き込まれている場合があります。
コメントを見ていると、同じ出来事の記事を見ても様々な感想が飛び交い、思ってもいない視点からの意見が
あったり背景に対する情報提供があったりと、驚くこともしばしばです。

 指名手配犯の逃走事件ひとつとっても、警察の失態をあげる人、潜伏先の予想を立てる人、
犯人に同情する人、犯罪組織について語る人等、テレビのニュース番組や新聞には出てこないような意見を聞ける
というメリットがあります。
その一方、専門知識を持ったコメンテーターではなく一般人が匿名で意見するということもあって、
いい加減な発言や偏った思想の人が集まっていたりするので鵜呑みにするのは危険な気もします。

 学生の頃はそれほど情報の信憑性や信頼度といったことを意識したことはありませんでしたが、
税務の仕事をするようになって情報源や発信された日付等に気をつけて信頼性の確認に神経を尖らせるように
なりました。
法律の条文や判例の裏づけのないような情報を元に決算書や申告書を作成しても、
税務署が認めてくれるわけではないと常々職場では教えられました。
節税情報も多くの情報がある分、間違っていたり、古い法律をもとにしたものも混在しています。
仕事で調べ物をする際、大量にある情報は一意見として調べるための糸口とし、
そのなかで自分に必要な情報を選りすぐっていくことを意識するようにしています。

これだけ色々な情報があふれる状況だと、情報を選別する力、統計を読み解く力等、
受け手としての能力を向上させなければと思っています。

by 加藤

理解のための知識

以前のブログにも書きましたが、私は新聞やニュースの記事をそのままでは理解できない時にはその事件の背景や予備知識を解説してくれる番組を見ています。
お気に入りだったNHKの「週刊こどもニュース」という番組は終了してしまいましたが、最近では大人向けの番組でも、
ニュースを分かりやすく解説するものが放送されていたり、新聞社のホームページに噛み砕いた解説が掲載されていたりするので、とてもありがたいです。
(ちなみに「週刊こどもニュース」は子ども向けの番組にも関わらず、大人の方、特に50歳以上の方の視聴率が大半を占めていたそうです。)

何事も、基礎の知識をあやふやなままに進んでいくと、間違った理解をしてしまう事が多いように感じます。
今になって思えば、学生時代の社会の授業をもっと熱心に聞いておけば良かったです。

最近特にそのことを痛感して、税務のみならず他の分野の法律知識もあればニュースが少しは分かりやすくなるのかなと思いたって、本を一冊購入してみました。
一般的な法律を学ぶものですが、ビジネスで使う知識を中心にまとめてあるものです。
日常はもちろんのこと仕事をしていると、様々な法律知識の下地が必要となる場面に遭遇します。
知識の下地があれば、調べ物をするにしても回り道はしなくて済むので有効に使えそうです。
日常のみならず仕事の上でも役に立てられればいいなと思っています。

by 加藤