「人事アセスメント」

 近年、投資・育成価値の高い人材を見極めるニーズに対応した人事コンサルが人気との事で、セミナーに参加しました。
 一般的にリーダーに求められる要件としては・・・
問題解決能力、部下指導力、PDCAを会社方針で回す管理・実行能力などが挙げられます。
 リーマンショック後は前述に加え、課題設定、革新性、社会規範の遵守、継続成長できる組織力作りなど、3年~5年で実行できる能力などが求められるようになり、特に「変化に強い」人材を求める傾向強まった事が以前との大きな違いのようです。
 
 「変化に強い」とは定義がなかなか難しいですが、考えられる要素として若さ、柔軟性の資質が挙げられます。
 そのため30歳前後の管理者候補を見定めるアセスメント(調査)需要や、M&Aなど組織再編の際、複数社の管理者から統合後のビジョンに適した資質もった人のアセスメント、昇格試験の一部への活用などニーズが増えているようです。
 
 内容としては、グループ討議、インバスケットゲーム(緊急事態におけるマネジメント力をはかる)、360度評価(自分評価と周囲評価のギャップ分析)、高圧的な部下への対応・反応観察など多面的に評価できる構成となっておりメンタル面の評価もできるものでした。

 実績、行動など過去・現在は目に見え評価できますが、目には見えにくい資質、信念など未来へ影響し、かつ人格を支えているものをアセスメントし、適正を見るというのは難しいですが大切です。
 企業から依頼を受ける側も人事考課に影響するので、その人の人生が変わるかも、との緊張感を持ち対応してるとの事で、自己啓発やいわゆる”気付き”を目的としたセミナーとは全然違うものでした。
 社員のことはもちろん外部より会社が理解しているとは思いますが、客観的な刺激として外部サービスを活用することは大変価値のあることだと感じました。