「繋がりを大切に」

 最近、中学時代の同級生で、現在司法書士として働いている友人から不動産の譲渡に関する税務についての質問を受ける機会がありました。
 今まで私自身も実務で深く検討したことが無い論点だったので、書籍やインターネットで調べてから回答をする運びとなりましたが、その友人も納得してくれたようで、ホッと一安心しました。

 また、つい先日も別の友人から、「マイホームを購入するから住宅ローン控除について教えてよ」といった話を受けたりもしましたし、友人の多くは私が税務の業界で働いていることを知っているので、些細なことでも私を頼ってくれることに喜びを感じています。

 日々の業務を行う中で、会社の経営者の方や経理の方などから質問をお受けすることは数多くありますが、経営とは無縁である友人からの質問は新鮮な内容であることも多く、いわば多くの一般の方が疑問に思っている内容かもしれないので、説明をする上で自分自身とても参考になります。
 例えば、上記の住宅ローンの件についても、「確定申告ってなに?」という点から説明をした方が良い可能性もありますし、どこから説明するかで理解度も変わってくるはずです。

 お客さまからのお問い合わせに迅速かつ正確に回答をさせていただくことはもちろん大切ですが、このように友人などからのプライベートな場面での質問や相談についても、たとえ些細なことであっても一つ一つきちんと対応をしていくことで、より幅広い知識の習得や、それぞれの説明の仕方を通じて、自分自身の成長に繋がるかと思います。
 今ある繋がりを大切にし、仕事・プライベートの双方において頼りがいのある存在になっていきたいと思います。

『本の話』

 石田会計では税務会計をはじめ、人事総務、経済、新刊書の紹介などの情報誌を定期購読しています。ニュースや新聞では得られない情報も多く、様々な業種の特集があるので、興味深いものばかりです。
 税務関係は税理士が会議でホットな情報を紹介してくれ、お客様にお伝えすべき情報は石田会計ニュースで紹介しています。
 
 最近読んだ人事記事は百貨店のお話でした。
 概要は売上減対策として、営業時間延長、休業日を減らすと売上は上がるが、従業員の心身負荷が増え、接客サービス低下や離職率が上がる、という汎用性のある?お悩みでした。
 そこで、思い切って営業時間短縮、休業日増加をしたそうです。
さらに売り場成績に応じた報酬の支給、表彰制度を導入し「現場力」を高め、評価としては7割ほどの支持率だそうです。
 時代に逆行ともいえる営業時間縮小ですが、同時に人事制度を上手く改定することにより社内改善に留まらず、同業他社からの優秀な転職希望者が増えたようなので、いい参考事例になりそうです。

 今年は特に、お客様からも採用難をはじめ、人事関係のお悩みを聞いていますが、つい先日、いい人事本があると紹介され早速読みました。
 相手が「オススメする本」を読むことは、現状のお悩みや今後の方向性が良くわかるので大変役に立ちますし、お客様が世の中にたくさんある人事本の中からいい本に出会った事自体、とても嬉しく思っています。
 「本は出会うべくして出会う」と、昔ピアノの先生に言われた言葉なのですが、先生曰く、気になった本はその本が自分を呼んでいるから気になる、薦められた本は紹介の出会いのようなもので、結構気に入っている個人的な「名言」です。
 
 今は、「7つの習慣」を再読中です。一回読んだものの評判ほどの良さがよくわからず、同名の漫画を買って内容理解し、改めて最初のハードカバー本を読んでいます。
 なかなか読みはかどらないので、紹介され出会えたものの、ご縁がないのかもしれません(笑)