「睡眠習慣」

 睡眠時間が短くても生活できる人は、一定時間の睡眠時間が必要な人に比べて色々なことができそうで、後者に該当する私はうらやましいと思っていました。しかし適正な睡眠時間は遺伝(体質)や環境(ライフスタイル)のバランスで決まっていて、健康生活を送るために体が最低限必要としている睡眠時間の個人差は2時間程度という説があります。実際には睡眠時間は3~10時間と7時間もの差が見られますが、残り時間の個人差は眠くても寝ない人が多数いるため、これほどの開きがみられるのです。
 また、平日の睡眠時間が少なくても、大部分の人は週末に寝だめをして何とかやり繰りできていると思っているのが現状のようです。体と心の声を無視して眠気に勝ち続けても、注意力やパフォーマンスは大きく低下し、心筋梗塞などその代償は知らず知らずのうちに大きくなります。

 1日3時間しか寝なかったと言い伝えられているナポレオンも、馬に乗って移動している最中などに昼寝の習慣があって、1日でみると6~8時間ほど眠っていたと言います。短い睡眠をこまめに取る人は、一般的に外交的で活発な性格の人が多く、現実的な仕事に向いているようです。

 逆にアインシュタインの睡眠時間は1日10時間で、寝室に鍵をかけ自分の睡眠を誰にも邪魔させなかったそうです。まとまった睡眠を必要とする人は、創造的な仕事に向いていると言われています。

 単純に睡眠時間の長さに捉われず、自分に合った睡眠時間や上手な睡眠のとり方を色々試して見つけてみたいと思いました。