「伊予松山」

先日、生まれ故郷である松山へ帰りました。私は生まれて間もなく神奈川へ引っ越したのですが、出身地を尋ねられた際には「松山です」と答えてきました。今でも親戚の9割方は松山にいるため、年に2回は松山へ帰りますが、先日、知人に松山のことを聞かれた際、何も答えられない自分にショックを覚え、この機会に松山に関する勉強を兼ねて観光名所を少しだけ回ってみました。

松山は、城と俳句と出湯のまちと言われます。そこで、まずは松山城へ行ってきました。松山城は、松山市の中心部にある山城で、賤ヶ岳の合戦で有名な七本槍の一人、加藤嘉明が関ヶ原の合戦後に築いた城で、現存する12カ所の天守の1つだそうです。
また、道後温泉とともに「美しい日本の歴史的風土100選」にも選定されています。天守へ行くには山道を登るかロープウェイ又はリフトを使用します。今回はリフトを使用しました。スキー場にあるリフトと同じもので、斜面を登っていく際に松山市街を眺めることができます。天守閣も山の頂上にあるため、360度松山市街とその周辺地域が臨めます。

次に、道後温泉へ行きました。実は、道後温泉は母の実家の近くにあるのですが、近くにありすぎるのか今まで一度も行ったことはありませんでした。道後温泉は「日本書紀」にも登場する日本最古の温泉です。木造三層楼の作りになっており、とても趣が感じられる建物です。朝と夜両方行きましたが、特に早朝は地元の人も大勢来ており、観光地とは違った一面を見ることができます。

今回、私が訪れた観光名所は2カ所のみでしたが、他にも夏目漱石の「坊ちゃん」や司馬遼太郎の「坂の上の雲」の舞台になったこともあり、これらの作品にちなんだ施設もあります。
また、正岡子規の出身地ということもあり、俳句が盛んです。街の至る所に俳句ポストなるものが設置してあり、誰でも俳句を作ってポストへ投函することができます。選ばれた俳句は句集などに掲載されるそうです。

四国へ行かれる機会があれば、ぜひとも松山にも足を運んでいただけたらと思います。