「株主総会」

 先日、初めて株主総会に参加してきました。
 今回参加したのは、名古屋市内に本社がある食品会社大手・カゴメ株式会社の株主総会です。
 カゴメは、主力商品に「トマトジュース」などがあり、とても有名な企業なので、総会日は平日だったにも関わらず最寄駅から会場まで参加者で長蛇の列ができていました。

 株主総会が始まると、前期の決算報告・当期の業績見通し・役員選任などの説明がありました。
 一通り説明が済んだ後に株主から一括して質問を受ける形となっており、決算の数字のことから新商品のことまで様々なジャンルの質問が飛び交っていました。ある程度の事前打ち合わせはあったかもしれませんが、どういった質問にも議長である社長が適切に回答されており、さすがだなと感心してしまいました。

また、これらの質問の中で、カゴメは経営陣が直接株主との交流会を開催していることを知りました。工場見学会や料理教室などを名古屋に限らず東京・大阪などでも定期的に開催しており、株主と経営者側との交流というのはこれまであまり耳にしたことがなかったためとても新鮮に感じました。
 こういった活動や株主優待制度などもあって、カゴメの2014年3月末現在の株主数は19万名を超え、その総株主のうち99.6%が個人株主であり、しかもその約1/3は主婦層とのことでした。

このように、主婦層の支持を得ることで消費のベースを確保することができますし、主婦層同士の情報のやり取りで支持を広めていける可能性もあります。
 さらに、カゴメといったら「トマト」と世間から認知されるほどに一つのことを専門的に取り組んでいっていることも、個人株主に支持されている理由ではないかと思います。
 ターゲットを絞って専門的に取り組んでいくカゴメの経営方針は見習うべき点が多く、有意義な株主総会となりました。