「京都観光」

以前から行ってみたいと思っていた京都の”南禅寺”に出掛けました。
歌舞伎の中で石川五右衛門が、南禅寺の山門の上からのすばらしい景色を眺めて言ったという有名な台詞「絶景かな、絶景かな」を私も味わうことができました。
またもうひとつの見所として南禅寺の境内に立つレンガ造りの水路閣があります。これは琵琶湖の水を引くために作られたものですが、古代ローマをお手本として作られたレンガ造りの水道橋で、大変趣きがありドラマの撮影にも使われる場所です。

その後は、京都の台所として有名な”錦市場”へ行きました。目当ての京野菜を使った漬物屋さんに行き、聖護院かぶらの千枚漬を探したのですが見付からず、お店の方に聞くと「千枚漬は冬のひと時しか食べられないので、時期が違います。うちは今が旬のものしか置いていません。」とのことでした。ところが別のお店に行くと時期ではない千枚漬があり、「冬の一番おいしい時期のかぶらだけを使って大量に作って保存し、年中食べていただけるようにしています。」とのことでした。
それぞれお店の考え方は違いますが、この時期に商品が無いことにも十分に納得ができ、また商品が有ることにも同じく納得でき、どちらのお店にも好感が持てました。

その後は祇園の辺りを散策したのですが、京都は町並みがすばらしく、気候がよいときは歩いているだけでも十分に楽しめるなあと思いました。

充実した時間を、長く

個人的な話ですが、今年、厄年(本厄)を迎えました。
昨年から地元の同年会で厄払いをしていますが、いよいよ人生の折り返し時期になったのかなと思います。
振り返れば、ここ数年は1年が過ぎるのが早いと感じていますが、これには法則がありました。

「人が感じる時間の長さは、自らの年齢に反比例する」というものです。
これは、フランスの学者の名前をとって、「ジャネーの法則」といわれています。
例えば、50歳の1年の長さは、5歳の1年に比べ10分の1に感じるというものです。
心理的な時間の長さは、経験則から今までの人生の長さが分母になってしまうのです。
確かに、小学生の頃は1日が長かったですね。

ただ、同じ1週間の中でも、1日の感じ方が長い日と短い日があると感じます。
イベントが盛りだくさんな日はとても長く感じますが、なんとなくテレビを見て過ごした日は短い印象があります。
旅行においても、初日は充実感があり長く感じますが、最終日はあっという間に終わる気がします。
長く感じればよいというものではありませんが、時間には限りがあるので、充実した時間を長く過ごせるのが理想ですね。

ジャネーの法則からすると、年齢を重ねるにつれ時間の経過が早く感じるのは避けられそうにありません。
ただ、感じ方に影響を与えるのは年齢だけでなく、心理的なイベント(新しい・未経験・驚き・感動・達成など)の有無も関係がありそうです。
自然に発生するイベントを待っていては進歩がないので、意識的に増やす努力が必要となりますね。
これからは「時間は加速度的に過ぎていく」ということを念頭におき、充実した日々を送れるように計画したいと思います。