「新年の抱負」

 20代のゴールテープを切るためのラストスパート。同世代に負けない仕事をしてきている自負はありますが、30代になると、一般的にある程度知識や経験を積んできた人間であると見られることが多くなると思います。少しでも30代のスタートラインを同世代より前に設定すべく、多様な業務を行い、多彩な会計士、税理士を目指したいと思います。
 具体的には、決算書類を作成するのみに留まらず、少しおせっかいだと思われる程度の気づきポイント、改善策を提案できるよう、常に考えていきたいと思います。

 仕事以外では、昨年頭に実施の健康診断の結果を改めて見て、その時ですら「痩せなければ!」と思っていた体重が今より軽く愕然としたので、無駄な肉を落とします。有言実行すべく、昨年末に地元のジムの契約をしてきました。そして、ハーフマラソンに出ます。体力増強が順調に進み、目処が立ってきたらフルマラソンにも挑んでみたいと思います。

『ミスターオールマイティー』

にはまだまだ程遠いですが、自分の性格として、じっくり考え、期待される答えを得てから行動する慎重派というよりは、まずやりたいことをやってみて、そこから生じた反応を見た上で修正する行動派であるということを自覚しています。前職を辞め海外へ飛び出す際も、お給料が無くなる、帰国後職はあるのか等の不安は一切ありませんでした。困難にぶつかった時に考えればいいと思っていたからです。

 行動派に加え、人一倍好奇心が強いことも特徴だと思います。小学校では少年野球、中学・高校とバレーボール部に、大学ではサッカー・フットサルサークルに所属と、各年代ごとに異なる競技を経験しました。最近はゴルフの石川選手、テニスの錦織選手が話題になったこともあり、週末にゴルフやテニスをやり始めました。
 どの競技をやっても取り立てて秀でた能力を見せることはできませんが、幅広く経験しており、どれも人並み以上にプレーできる自信はあります。
 学生時代、あるいは会計士試験受験時代も多くの科目を勉強する必要がありましたが、得意科目を作り、その科目を深く勉強したというよりも、出来ないものが無いように満遍なく並以上の知識を身につけることに勤めました。苦手な科目は何だったかと聞かれると、特に無かったとはっきり答えることができます。

 会計業界ではこういった幅広い経験や知識が非常に大切になってくると最近ひしひしと感じるようになりました。いつもお話させていただく経営者の方や、経理の方は、多彩な方が多く、一辺倒な経験や知識だけではなかなか十分にお話することができません。税務でも非常に多くの税制があり、多岐に渡る課税関係を理解した上でないと最も良い税務上の選択をすることが困難となります。
 税務の世界に飛び込んで早1年。「抵抗のある分野は無いですよ。」といち早く言えるよう、持ち前の行動力や好奇心をふんだんに使い、幅広く業務に取り組んでいければと思います。5年後、10年後のミスターオールマイティーを目指し。

「弱みは武器になり得る」

私はまだまだ若輩者でありますが、実年齢以上に貫禄がある、と言われることも多々あります。それはそれで嬉しいのですが、実はかなり緊張しやすいタイプです。社会人になりたての頃、初めて当時の先輩方とお客様を訪問をする際、声もはっきり出せず、お昼ご飯も喉を通らなかったほど緊張していたのをいまだに覚えています。

 先日、当税理士法人で高校生のインターンの受け入れがありました。学校で会計を学び始めたばかりだが、どういった仕事をするのかわからないため、実際に職業体験をすることで学びたい、といった男子高校生でした。
 当然、高校生がいきなり社会人の空間に入っていくのは緊張するものです。インターン初日、彼にかなりの緊張が見て取れました。私も緊張するタイプなのでその辛さが手に取るように分かるため、少し自分の手が空いたら、「大丈夫?」と率先して声をかけ、またお昼ご飯を一緒に食べながら、冗談を交えて堅い空気にならないよう心がけました。
 その甲斐あってか後日、事務所宛に「最初は緊張したものの、コミュニケーションを十分に取ることができ、充実した体験でした。」とのお手紙を頂けました。不必要な緊張を与えること無く、よい職業体験をして頂けたのかなとこちらも嬉しくなりました。

 ここでふと、自分の弱みは強みに変えられるのではないか、と思い直しました。恐らく、全く緊張しない人からしたら、「そんな緊張すること無いのに。」で終わってしまうかもしれませんが、自分が緊張するが故に相手を思いやれるようになることはあると思います。
 他にも、自分は物事をサッと効率よく理解するというよりも、丁寧に整理してからでないと飲み込めない遅さに弱みを感じることがありましたが、その分どこで悩むかといったポイントが分かり、説明する際の強弱に生かせている気がします。

 弱みを感じた際に落ち込むのではなく、逆に強みになる点を前向きに考えられると一つステップアップに繋がるとあらためて思いました。

「二度と帰ってこない夏」

 プロ野球は結果と順位を気にしているに留まりますが、毎年夏に行われる高校野球は非常に好きで、地方強豪校の動向をインターネットでチェックしたり、テレビ観戦、あるいは実際に地元の球場や甲子園に足を運んだりしています。
 私は岐阜市の岐阜高校出身なので、母校の調子は今年はどうか、最近野球推薦での入学が始まったらしい、2回戦突破した等の話を同級生ともよく話します。

 なぜそこまで熱を上げて見入ってしまうのか。やはり最後の夏の試合に向けての懸命さ、必死さ、そして負けたら人目もはばからず涙を流す高校球児や関係者の悔しさといった感情に心を打たれるからだと思います。駒大苫小牧の田中投手、早稲田実業の斉藤投手の投げあい、お互い得点が奪えず引き分け再試合となったものは、記憶に新しいのでは無いでしょうか。最も感動した試合の一つです。
 また、各高校の応援団もそれぞれ特色があり、選手や観戦者の気持ちの昂ぶりに一躍担っています。これまで聴いた中で最も衝撃を受けたのは、甲子園で観戦した千葉代表、習志野高校の応援でした。ブラスバンドの音の大きさや一体感が尋常ではなく、まるで地響きが起きているかのようでした。調べてみると、習志野高校のブラスバンド部は吹奏楽コンクール全国大会での金賞常連校で、全校生徒1,000人弱のところ、200人程度がブラスバンド部に所属している程の強豪だそうです。
 
 今年は高校野球を通じて、どういった人間模様や各高校の特色が見られるでしょうか。非常にワクワクしています。

 しかし、楽しい、感動する、だけで観戦するのも悪くはないのですが、高校球児が見せてくれるようなエネルギー、自信、また背水感を自分の生活にも生かせるとよりいいのだと思います。特に仕事関係で、目の前の案件は二度と同じことをやることが無い、全力で取り組まなければならないものであるとの意識をしながら仕事をすると、質の向上に繋がるのではないかと思います。

「会計事務所で英語を使うことがあるとは!”What a surprise!!”」

題名の通り、正直驚いています。

 以前3年間勤務していた監査法人は、業界では最大手のひとつということもあり、海外に子会社をもつ会社も多いことから、現地監査人や現地スタッフと英語でやり取りをする機会が多少ありました。

 監査法人を退職した後半年強海外へ語学留学をしていたのですが、帰国後は中小企業のお客様に密着できる規模の会計事務所ないし税理士法人で、税務を中心とした業務に携わりたいと考えていた私にとって、おそらく英語を身につけたところで仕事で使う機会は無いだろうと思っていました。

 しかし、当法人に所属して間もなく、英語を母国語とする海外のお客様で、新規に会社設立をしてレストランをオープンさせたいという案件を任されることになりました。名古屋で英語が使える会計事務所をインターネットで探し、当法人の英語サイトを見て連絡をして頂いたそうです。

 ある程度日本語を理解される方ではありますが、会話、メールは基本的に全て英語です。私も海外留学を経て、日常会話レベルの英語は理解できるようになったつもりでしたが、会計や税務で使う特殊な英語、例えば源泉徴収、納付書、減価償却・・・等、全く馴染みの無いものを使う必要があったことから、一つ一つ調べ、試行錯誤の時期が続いていました。

 そのような状況の中、先日、無事法人の確定申告を終えることができ、その決算報告も兼ねてお客様の経営する店舗へと、所長の石田と共に夕食を取りに足を運びました。閑静な住宅街の中に突然現れる、異国情緒に溢れ非常に雰囲気がいいお店で、明るいオーナーと英会話も楽しむことができます。おいしい食事も頂けたのですが、これから安定したお客様を確保していくために、日本人の目線からお店をどう感じるか、どうすればより良くなるのかといった提案等、仕事の話もさせて頂け、経営者の方にも興味を持って聞いて頂けました。お店の今後が非常に楽しみです。
 思いもしていなかった英語での仕事の一区切りを終え、達成感を得ることができた共に、今後英語での仕事を増やしていける一つのきっかけになったと思い、大変嬉しく思っています。

Recently, I have been able to use my English skills in the accounting office.
I used to belong to one of the biggest Audit firms in the world, and sometimes I used English to communicate with foreign auditors.
After working there for 3 years, I moved to the UK and Europe, and studied English for 8 months. At the time, I thought I wouldn’t actually have a chance to use English in the future back in Japan. I wanted to work with small and medium sized companies, which often don’t have foreign clients or the need for English speakers.
Nevertheless, after only one month with Ishida Accounting, I took charge of a new client account. The company is owned by a foreigner living in Japan originally from Canada.
His plan was to open a new style western restaurant in Nagoya. He wanted to find an accounting firm that could deal with small businesses, but also provide the kind of international services that big accounting companies offer, to cope with doing business in a new country.
He found our company online, and he was very happy to be able to communicate with me in English. He knows Japanese as well, but is more comfortable in English – especially for complex business matters.
I was also able to improve my English Accounting vocabulary, I had to look up many new words I had not learned during my studies. It has been difficult, but fulfilling.
The first fiscal year recently finished, and we completed the financial statements. We also offered some tips to the business owner from a Japanese perspective, which he found very helpful and valuable.
We had a great time when visiting his place of business as well. The restaurant is in a ‘hideaway’ location on the second floor of a building in Izumi area of Higashi-ku. It is not very far from Sakae. The owner and chef are both native English speakers, and they are happy to talk to customers in English and Japanese. There is also a full-time Japanese manager. We enjoyed the food and atmosphere.
I have opened a new chapter in my career, and it has been a great business experience, helping people from abroad bring business to Japan.

株価評価

先日、未公開株式の時価評価を行う機会がありました。

未公開株式は上場会社と異なり市場で流通させることを目的としていないため、客観的な時価を得ることが困難です。そのため、企業の規模や業績、資産状況、あるいは株式保有者の会社に対する役割等、多くの観点から総合的に評価する必要があり、非常に複雑な計算を要します。また、各項目の判断を誤ると大きく株価が変わってしまうといった繊細でリスクの高い部分でもあります。

ただ、そこでリスクが高いと恐れるのではなく、リスクが高いからこそ自分の感覚に頼らず、数冊の本から類似の事例を探し、見解の共通部分を見つけ、最終的な自分の判断を形成した上で結論にたどり着くことが出来ました。
最も気を遣った部分は、その株式の評価を行う目的です。相続税の評価額を求めるべきなのか、売却したと仮定した場合の時価なのか、あるいは経営権に参入する目的での株式の購入なのか、その目的によって使用すべき前提や算式が変わってくるため、依頼のあった方の意向をヒアリングしつつ、社内でも経験者に相談したところでした。

日本の企業の大半が中小企業であり、株式を他人に譲渡したい、自己株式を購入したい、相続税はどれくらいかかるのか等、未公開株式の評価を行う機会は決して少なくはなく、また、経営者の方が気にされるポイントの一つだと思います。今回丁寧に対応出来、一つの事象を身に付けることができたことは、今後の自分の強みになると思います。
株価について気になるお客様がいらっしゃれば、進んで対応していきたい所存です。

「若者の○○離れ」

最近よく、「若者の○○離れ」といったフレーズをよく目にします。

 インターネットで「若者 離れる」と検索してみるだけで、今まで新聞やマスコミで言われたことのあるものの一覧まで作られている状態です。車離れ、お酒離れ、テレビ離れ、海外離れ・・・等は誰もが目にしたことがあるのではないでしょうか。

 確かに、インターネットやスマートフォンの普及によって娯楽が多様化しており、以前よりも特定の娯楽に集中しない傾向があったり、また長引く不況の中、高価なものを消費することに魅力を感じない若者が増えてきているのは事実だと思います。ただ、どちらかというとそれが好意的というよりも、むしろ揶揄しているかのように使われることが多いように感じます。

 最近読んだ記事によると、「若者の○○離れ」言われているものの多くは、実は単純に若者の絶対数が減っている、あるいは、どの年齢層でも減少しているものについて、若者にのみクローズアップして報じられているものも多くあるそうです。
 例えば、海外離れといわれる点。若者の出国者・留学者数について数のみに着目すると減少しているものの、若者人口に対する割合は、実は以前よりも上昇しているそうです。
 また、アルコールの消費量について、男女とも20代の消費量は下がっている一方、30~50代も軒並み低下しているといったデータもあるそうです。

 私もまだ若者の分類だとは思いますが、私より若い世代の中にも、本当に優秀な才能があったり、自分が知らないこと、出来ないことを知っている、あっさりこなしてしまうような人が多くいるような気がします。自分が若かった頃と比較して、「最近の若者は・・・」と揶揄するばかりではなく、彼らのこの点は自分にはない良さだな、と認めるべき点は認め、お互いに尊重し合えるような関係が築けられる、そんな年長者になっていきたいと思います。

 4月から新年度。桜の季節に新大学生や、リクルートスーツを着たフレッシュな新入社員が見られるのは非常に楽しみではありますが、まだまだ若者には負けない!といつまでも思えるよう精進して参りたいとも思います。
(4月初頭の記載です。)

「自動化の弊害」

 最近トイレで用を足した際にふと思ったことがあります。
 ”水洗ボタン”を最近押した記憶がないなぁ、と。

 現代の世の中では、本当に様々なものが自動化され、便利になってきました。エレベーター、エスカレーター等、体力を要する場面で楽をさせてくれるものから、コンピューターによる漢字の自動変換、自動計算機能等、思考を要する場面で楽をさせてくれるものまで、ありとあらゆるものが自動化されていきます。そして今後も、新たな自動化により便利になっていくものが増えていくことでしょう。これらは圧倒的な時間の短縮にも繋がるため、より多くのことが空いた時間にできるようになっていることは紛れもない事実です。

 ただし、自動化によって人間は豊かになっているのかと言われると、疑問符が浮かびます。

 文部科学省により昭和39年から行われている調査によると、食物の変化により現代人の身長、体重は増加しているものの、体力テストの記録は軒並み低下しているようです。
 他にも、自動変換に依存しており漢字が書けなくなってきているといった有名な例から、仕事上でも、考えずに自動で成果物を作成できるため、根本を理解できておらずうまく説明ができない、といった例もあるでしょう。また、よりせっかちになり、待つことができなくなってきているようにも感じます。

 だからといって全てアナログに戻すことは無意味です。そのため、何も出来ない人にならない防止策として、自動化されたものをただ使うのではなく、自動化されるものの前で一度立ち止まり、これは本来人間が何をしなければならなくて、何を便利にしているのかを考えた上でその利便を享受する癖をつけること。これは非常に大切なことではないかという結論に自分の中で至りました。

 何も考えずにいると、水洗ボタンを押すべきトイレに入った際、押さずに出ていくようになってしまうかもしれません。

「公認会計士・税理士登録の完了と、受験勉強時代から続けていること」

 本年1月、公認会計士・税理士登録が完了いたしました。
 思えば2007年、大学3年生の夏から大学と並行して資格試験の予備校に通い始め、2010年11月に公認会計士試験に合格。3年間の実務要件を経ることで登録要件が充足し、2015年1月、ようやく登録まで漕ぎ着けたことになります。
 過ぎてみればあっという間でしたが、思い起こせば、昼は大学の講義、夜は予備校と勉強漬けだった日々のこと、初めて予備校の模擬試験で成績上位者として自分の名前を見つけた時のこと、受験仲間と共に合格を分かち合えた時のこと、あるいはそれからの実務等、本当に様々な経験があったと感じます。ありがたいことに、非常に多くの方々に支えて頂けました。
 嬉しい一方で、当然ながら自分の発言の責任も増してくるため、より一層の自己研鑚の必要性も感じ身の引き締まる思いでいます。

 ただ、受験時代は正直な所、楽しいものではありませんでした。不安なことの方が多かったと言えます。
 そんなある時、勉強詰めで思いつめている自分に弁護士である父親が言った一言が、未だに忘れられません。
 「日曜に遊ばないようなやつは受からんと思うぞ。」
 ハッとさせられました。
 確かに休みなく勉強に明け暮れ大きなストレスを感じ、全く勉強の効率が上がっていない時期だったのは事実だったのです。
 それから、何かストレスのガス抜きにいい方法は無いかと考え、日曜日はゲームをしてみたり、映画を観たり、体を動かしてみたりと試みていたのですが、最も効果的だと感じたのが、ジムでランニングをすることでした。
 週末にジムでランニングをした翌週は、全く週末に体を動かさなかった翌週と比べると、思考力・判断力の速度、正確性が目に見えて向上していると感じたのです。近年の研究でも、走ることで脳が活性化することが分かっているそうです。
 それ以降、土日に時間が全く取れない時を除き、毎週末1時間程度、10キロ前後走ることを未だに習慣としています。
 もし、どうも調子が上がらない、運動不足、という方は、一度公園やジムでランニングをしてみてはいかがでしょうか。1回300円~500円で利用できる市営ジムが個人的にはオススメです。

大変お世話になりました。

この度、3月末日を持ちまして退職することになりました。

思えば、2008年の入社当初はリーマンショックによる不況の影響により、多くのお客様は業績が悪化している時でした。
担当間もない頃の決算は前期比マイナスの結果が多く、どうすれば業績が良くなるかについて日々悩んでいたことが思い出されます。
その後、業績が回復する過程を共有でき、良い経験をさせていただきました。

また、所長の石田をはじめ、石田会計のスタッフには良い刺激を受けました。
特に、石田の発想力による会計事務所の常識を覆す仕事の手法は、他では得られない貴重な経験となりました。
この6年半の経験は私の人生の大きな財産となります。
「中小企業の良き応援団になりたい」という気持ちを忘れずに、今後も同じ業界で頑張っていきます。

皆様には大変お世話になり、本当にありがとうございました。
もし街中で見かけることがありましたら、声をかけていただければ幸いです。