「傾聴力」

 歳を重ね、色々な人や物事への出会い、知識や経験から学んだすべてが今現在の自分であると考えると、結構幸せで充実した人生を送れている、と思っています。
 楽観的と思われるかもしれませんが、マイナス思考にならないよう、前向きな人の価値観を学ぶ、心理学を学ぶ、自己分析をするなど、ここ数年で興味を持ちセミナーに参加したり本から学んだ内容が大きく影響しています。
 数年前に出会った「傾聴」も私の人生においてとても大きな学びとなっています。 
 
 少し紹介しますと・・・
日常のコミュニケーションにおいて、「きく」という行為は三種類あると言われています。

 「訊く」は尋問のような訊く側が訊きたい答えを訊き出す、質問攻めのイメージ。
 「聞く」とは相手の声や言葉がただ聞こえているというだけで、単なる音として耳に入ってくる状態です。
 「聴く」とは「訊く」や「聞く」と違って、相手の言葉にじっくり耳を傾けようとする姿勢で、「傾聴」ともいいます。
 「聴」の字には「耳」「目」「心」が含まれおり、まさにその字のごとく、「耳と目と心できく」のが傾聴の基本でとても奥深いです。
 耳できく・・・相手の言葉によるメッセージに最後まで耳を傾け、理解する
 目できく・・・相手の言葉以外の行動(姿勢、表情、声の調子など)に注意を払う
 心できく・・・相手の言葉の背後にある感情も受け止め、共感を示す
 
 コミュニケーションで自分の思いが相手に伝わらない時、相手の思いが受け止められない時などは、前述の傾聴の基本を思い出し、自省するようにしています。
 人の話を「聴く」姿勢というものは人生必須ですし、信頼関係の基本だと思います。
 今後も「傾聴」の学びを大切にしていきたいと思います。