「アンコールワットからみるカンボジア」

先日、いつかは行ってみたいと思っていたカンボジアのアンコール遺跡へ行ってきた。
カンボジアへは初めて行ったのだが、日本からの直行便はなく、ベトナムのハノイやホーチミンで乗り継ぐ必要があった。
ベトナムのホーチミンまで約5時間半、ホーチミンから約1時間といったところだろうか。アンコール遺跡のあるシェムリアップという町に着く。

アンコールワットは、南北1300m、東西1500mにもおよぶ石で造られた巨大な寺院。ツアーガイドによると、完成まで37年間かかったようだ。
遠くから見るとスケールの大きさに圧倒されるという感じだった。
しかし、アンコールワットを近くで見ると、例えば第1回廊と呼ばれる場所では、ヒンドゥー神話などの物語が彫り刻まれており、彫刻の細かさには繊細さも感じた。
あれだけの石を運んで建造物を造る、彫刻を彫る、37年間かけた当時の人達の熱い思いも・・・。

カンボジアを訪れる前は、内戦や地雷などネガティブなイメージを持っていたのだが、シェムリアップは、ヨーロッパやアジアなどからの観光客も多く、夜でも観光客は歩いておりどちらかというと平和で良い町だった。日本がアンコール遺跡群の修復に協力してきたからだろうか、カンボジア人も友好的で、私にとって印象の良い国になった。

道路は、アスファルト舗装されているといっても、車に乗るとかなり揺れる。下水道設備も整っておらず、生水は飲めない。まだまだ発展途上ではあるが、アンコールワットのような建造物が造れる国なのだから、今後の成長が楽しみな国である。
何十年か後に、発展した姿を見に訪れることができれば幸せだと思う。