「お花見」

毎朝の通勤電車の途中で高架下に桜並木が続いているところがあります。
満開の時期には、桜のトンネルをくぐっているような素敵なところで、乗客から歓声が上がるほどです。
ということで、毎日お花見気分が味わえるので、敢えて桜を見に出掛けるということがあまりありませんでした。

 しかし、今年は友人に誘われ、ある会社のお花見に参加しました。
取引先の方も招待しているとのことで、従業員さんやその家族も含め500人くらいの人が集まっていました。会社の方が自ら屋台を組み立て、食べ物や飲み物を振る舞ってくれました。また新入社員の歓迎会も兼ねており、この日のために練習を重ねてきたという出し物などの催しもあり、大変賑わっていました。

 この会は、日頃お世話になっている取引先の方や、従業員さんの家族に楽しんでいただくのは勿論のことですが、従業員さん自身が一番楽しみにしているとのこと。すべてが手作りで時間も労力もかかっていることが十分に分かり、とても温かい気持ちになりました。

 お花見会の間は、桜の木の真下にいて”花より団子”だったのですが、帰り道に振り返るとライトアップされた夜桜がとてもきれいでした。従業員さんたちの心づくしのおもてなしも加わって、お花見は敢えて出掛ける価値のあるものだと感じました。世間的に社内イベントは減りつつあるようですが、参加してみるとその良さがとてもよく分かりました。準備の大変さに感謝しつつ、大いに楽しませていただきました。