「自計化のその後を考える」

 最近の税制改正は変化が速すぎて、キャッチアップに日々奮闘しています。
 税務上の特典である税額控除や特別償却でも、“期末までに”や“申告時”でなく、“事前に”書類を提出する・“資産購入前に”書類を受ける、など後から適用したいと思ってもできないものが存在します。
 そのため、以前よりもさらに適宜損益の数値を把握していただくことが重要となってきていると感じています。
 石田会計では自計化(お客様が自分で会計ソフトに必要データを入力すること)をお勧めしており、現在のお客様では大半がそのようになっています。もちろん状況と効率の観点から、帳簿記帳から依頼したいという申出を断ることはありませんし、自計化が現在の状況にそぐわない・不要と思われる場合は、強くお勧めすることはありません。
 さて、自計化のメリットでよく言われているのが下記のような点です。
①経営状況がすぐに把握できる
②記憶が新しいうちに処理をしていただくことで、処理のミスが減る、効率よくできる
③顧問報酬が減る
 上記の中でも一番重要なのが①です。しかし単に自計化しただけではそのメリットを享受できません。①②については“適時に入力を行っていただくこと”が前提となります。
 お客様によっては色々な状況があり、毎月・3ヶ月に一度など損益を確認させていただくタイミングは様々ですが、やはり決算直前に初めて確認できたとなると、節税対策や今期は利益を出したいなどの目的にあった提案の選択肢が限られてしまいます。
 損益を迅速に把握し、経営に活かせる状態にすることが自計化の最終目標だと感じています。
 自計化したものの、“まだ入力について不安、もっと効率がよくならないか、経営判断に活かしきれていない…”など困ったことがありましたら、お気軽にご相談頂ければ担当者が対応致します。お客様の状況に合わせて最善のご提案をしたいと考えています。
By 松浦