「リーダーシップ理論」

先日参加したセミナーで、リーダーシップ理論について勉強しました。
たとえば突然リーダーになるようにと言われて戸惑っていたり、実はあまり気が進まなかったりする人もいるかもしれません。
そんな人たちのために、目指すべきリーダー像について経営学の知見から考えてみようというものでした。

 世界最先端のリーダーシップ研究で共通認識となりつつあるのが、以下の2つです。
①アメとムチをうまく使う”管理型”(トランザクティブ型)
②チームのやる気を引き出す”啓蒙型”(トランスフォーメーショナル型)
このうち、現在のような先行き不透明な時代や不確実性の高い事業環境下においては、いわゆる”啓蒙型”のリーダーが業績を高めることが分かっているようです。

 啓蒙型とは、仕事の方向性を示して、部下をケアしながらまとめていくリーダーのことです。
 ミッションを明確に掲げたり、常に新しい視点を持ち込むなどの興味をひく行動は不可欠ですが、前向きで楽観的なビジョンを打ち出すことにより、事業の将来性や魅力を分かりやすい言葉で伝えることにより、自然と部下の意欲を向上させるというものです。

 リーダーと聞くと、パワフルな統率力を発揮してメンバーをぐいぐい引っ張る、いわゆる男性的なイメージが期待されやすいのですが、実は物腰柔らかく、自己主張がさほど強くないほうが、これからの求められるリーダーシップスタイルなのかもしれません。
時代や環境によって、求められるリーダー像が異なる点は、大変興味深く感じました。