「顕在意識と潜在意識」

 仕事でも趣味でも、何かしらに取り組むとき、自分自身の限界を感じることがあります。それは精神的な面だけでなく肉体的にも限界はあります。

  例えば、スポーツジムで運動していると、自分だけなら、そろそろ疲れてきたなと体力の限界を感じたら、終わりにして帰ります。ところが、スタッフの方についてもらい、あと何回がんばりましょうとか、まだまだできますよ、と言われるとできるような気がしてきます。

  ところで、本で読んだのですが、人の心には「顕在意識」と「潜在意識」という2つの意識があります。顕在意識は、私たちが普段、何かを考えたり、判断したりするときの意識のことです。一方、潜在意識は、普段は意識されていない無意識の部分です。
  人は普段、意識化されている顕在部分(10%以下しかないそうです)で思考し、行動しているのです。残りの90%以上は意識化されておらず、眠ったままの状態にあるということです。「自分には無理だ」「能力が足りていない」と自らの限界を感じてしまうのは、これまでの「認識できている自分」(10%以下)がすべてだと思っているからなのです。

  ということで、この残り90%以上を占める無意識の部分である潜在意識の力を利用することができるかどうかによって大きく変わってきます。誰にでも備わっているのに、普段は使えていない部分・・・。例えば、第一線で活躍するアスリートやアーティスト、クリエイターなどは、潜在意識の力を利用して、人並み外れたパフォーマンスを本番で発揮したり、多くの人が感動するような作品を生み出すことができるのです。

  自分では、「このくらいはできるが、これ以上は無理だろう」と決めつけてしまいがちですが、それは自分がこれまで経験してきたわずか10%以下の範囲内での能力でしかないのです。

たったこれだけ・・・と驚くと同時に、逆にまだ90%以上も余力があるということのようです。

  まずは、ジムでランニングマシーンのタイマーをいつもより長めにセットして、自分で感じている限界を広げながら、潜在意識に働きかけてみようと思いました。