監査経験が生きる会計・税務業務

 石田会計事務所に勤め始め、新しい環境にも少しずつ慣れてきました。監査法人で3年間の勤務経験はあるものの、そこでは経験できない業務も多くあり、実りのある日々を過ごしております。

 最も強く感じている点は、基本的に監査チームで行動する監査法人時代とは対照的に、会計・税理士事務所では、責任者としての所長はおりますが、お客様と担当者が1対1でコミュニケーションを取らせて頂くことが多く、大半が自分の判断、裁量に委ねられることです。非常に難しくも、楽しくもある点です。

 ただし、新しい環境の中でも、監査法人時代の経験は生きてくると思います。

 一般に公認会計士が行う財務諸表監査とは、「会社の決算が、全体として適正に表示されているかどうか」について判断することが中心業務となります。
 したがって、会社経理の詳細な計算方法まで確認はしないものの、過年度数値や予算数値と比較してなぜ当期はこの数字になるのか、あるいは所属業界のトレンドとなる数値からなぜこの会社の数値は乖離しているのか等、会社の決算数値を全体として俯瞰することが非常に重要視されます。

 その一方、会計・税理士事務所では比較的、数字を作りこむ、あるいは申告作業を行う等、細かく非常に神経を使う作業がどうしても多くなりがちなように感じます。

 そういった細かい作業を行った上で、最終的に出来上がった数字を全体から俯瞰し、今期の数字はどうだったのか自分なりに考る癖をつけること。ゆくゆくはお客様にその考えを展開して今後の経営方針をどうしていけばよいのかといったお話をさせて頂けるようになること。まだ日々の業務で慣れない点もありますが、それが監査法人を経験した上で会計・税理士事務所に勤務する自分の強みだと思うので、少しずつ出来る様になり成長していければと思います。

よろしくお願いいたします。

 10月中旬より、石田会計事務所の一員として入所いたしました、幅達彦(はばたつひこ)と申します。珍しい名字なので、覚えていただきやすいでしょうか。この苗字のおかげで体育の幅跳びはもちろん、中高の数学の授業での、”幅”を求める問題ではよく当てられるため、特に数学は集中して頑張らなければなりませんでした。それが、私がこの業界へ入ることとなった原点かもしれません。

 大学卒業後、公認会計士試験の合格を経て某監査法人にて上場企業を含む企業の監査を3年間行って参りました。当監査法人でも優秀な先輩方や同期、また親切なお客様に恵まれ充実した日々を過ごすことができましたが、海外に住み、生きた英語を学びたい、そして世界から日本をみてみたいという欲求から退社を決意、ロンドンへの半年間の留学及び2ヶ月間の欧州一人旅へ行ってきました。

 そこで最も強く感じたことは、日本は世界屈指の先進国であることです。日本ほど大規模な都市圏を数多く持つ国は少なくとも欧州では見受けられませんでしたし、欧州の都市圏では道が1本ズレれば身の危険を感じる地域があり、貧富の差が大きく感じましたが日本はそれ程でもありません。
一方で、日本人はどこか自信が無いように思えます。私も始めはそうでした。「うまく英語が話せないから意見を言うのはやめよう。」、「日本人はどう思われているんだろう。」
数ヶ月経って気づきました。ネイティブ以外はそれ程まともな英語を話していないことに。ですが、授業を止めてでも「分からない!」「僕はこう思ってこの答えにしたんだけど、この考え方は間違っている?」と、無茶苦茶な文法ながらもひたむきに理解しようとする非ネイティブの外国人に感銘を受けました。

経済産業省によると、2012年2月時点の中小企業・小規模事業者は、企業全体に占める割合の99.7%だそうです。日本の中小企業の元気が日本の元気と言っても過言ではないと思います。
会計・税務の観点から少しでもお客様にお力になれ、引き続き自信溢れる元気な会社となっていただけるよう、私自身も日々の研鑽により自信を持ち、元気に業務に取り組んでいきたいと思う所存でございます。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。