「相手の満足を得る」

先日、友人がパン教室を開く準備をしているとのことで、授業のデモンストレーションにお付き合いしました。
生徒のレベルに応じて、メニューの選択や話す内容などを考えるのが一番難しいとのことで、一緒に相談しながらすすめていきました。

例えば、体験教室に来た生徒さんに対しては、時間も手間もかからず簡単にできて、美味しいものが好まれます。もう一度やってみたいと思ってもらうことが最優先だからです。
一方、何度かやったことがあるという生徒さんには、日常の中で取り入れることができるようなものを提案できると良いようです。たとえば食パンやバターロールなどにひと手間加えて、朝の食卓に出せるようなものであれば、またやってみようという気持ちを引き出すことができそうです。
さらに上級者の方には、こんな方法でもできるというアレンジの方法を提案します。パンは生地を発酵させて作るのですが、その時間が長すぎても短すぎてもふわっとしたおいしいパンにはなりません。技術の部分を教えることで、パン作りの工程での驚きを与えて興味を惹きつけます。

ただ、これらは想像でしかないので、一方通行になってしまう可能性もあります。教室に来てもらった生徒さん皆に満足してもらうことができるよう、一人一人に対応していくことはとても難しいなあと思いました。その相手がどうしたら満足してくれるかを考えることもとても大切ですが、それに加えて相手の要望を聞いて、それを叶えることも満足を得る一つの方法かもしれないと思いました。