「異文化に触れる」

先日、友人を介して、フランス人の方と食事をする機会がありました。
その方は、フランスから日本に嫁いで30年近くになる方で、大学や文化センターなどで日本人向けにフランス語を教えています。
ということで、まったくフランス語の話せない私でも、相手の流暢な日本語のおかげでスムーズな会話を楽しむことができました。

フランス流の挨拶に始まり、簡単な会話や習慣の違いなどを身振り手振りを交えて、教えてもらいました。
例えば、外国の方が、挨拶の際に自分の頬と相手の頬をくっつけている姿を見かけることがあります。実は、この回数にも流行(はやり)があるようで、「久しぶりにフランスを訪れて、友人に会った際に今までは3回だった挨拶が、4回に増えていて驚いたことがあります。次に会ったときは、5回になっているかも・・・」という体験などを面白おかしく話してくれました。

また、フランス語の特徴として知られているのは、名詞に男性・女性の区別があるという点ですが、それによって形容詞や動詞の形も変わると聞き、複雑な言語なのだという印象を受けました。逆に、日本語の難しいところを聞いてみると、物によって数え方が違うところだそうです。同じ鉛筆でも1本(ポン)・2本(ホン)・3本(ボン)など・・・。また、紙は1枚、本は1冊、家は1軒など、その名詞によって単位が変わるのが、なかなか理解できなかったそうです。ちなみにフランスでは、どんなものでも1・2・3・・・と数えるだけだそうです。

食事の間のわずかな時間でしたが、興味深い話を聞くことができて、大変充実した時間を過ごすことができました。少しですが異文化に触れることができ、実際に行ってみたいという気持ちが強く湧いてきました。