「新規上場」

最近、ニュース・新聞などで新規上場の話題が取り上げられる機会が増えたような気がする。
昨年から今年にかけて上場したサントリー食品インターナショナルや、ジャパンディスプレイなどは大型案件として有名な話である。

過去からの新規上場会社数を見てみると確かに増えている。
(東証1部・2部とマザーズの上場会社数)
2008年   2009年   2010年   2011年   2012年   2013年
19社     10社     12社     20社    30社     41社
日経平均株価は2012年終わり頃から回復しているのだが、経営者としては2011年あたりから業績が回復しているという実感があったということだろうか。

新規上場と聞くと華やかなイメージがあると思うが、コストと時間がかなりかかるのも事実。
コストとしては、上場審査料が400万円、新規上場料として市場第1部は1500万円、市場第2部は1200万円かかる。
他にも上場までの監査費用や、主幹事会社の上場準備指導料などがある。
会社の規模にもよるが、小規模な会社でも概算で5000万円程度かかると言われる。
さらに上場後にも、取引所に対する年間上場料、監査費用、株主総会開催費用などの上場維持費用がかかる。

もちろん、知名度の向上や、資金調達能力の増大など、上場することによるメリットもある。
これだけのコストを負担してでも、新規上場したいという会社が増えてきたのは、コストなどのデメリットよりもメリットのほうが大きいと感じているからだろう。