「学童キャンプでのトーチトワリング」

 子供が通っている学童のキャンプに参加してきました。
 今年入会した我が家は親も子も初参加で驚くことばかりでした。

 特に印象深かったのが、4年生以上の子供達が毎年行っているトーチトワリング(通称「トーチ」)です。
 「トーチ」とは、棒の先にタオルを巻きつけて火をつけたものを回して踊るパフォーマンスで、愛知県では伝統的に小学校の林間学校等で行われているそうですので、ご存知の方も多いかもしれません。
 愛知県とその周辺でしか行われていないらしく、関東出身の私は全く知りませんでした。
 火のついた棒を子供が振り回すと聞いて大変驚きましたが、数ヶ月前に自分のトーチを釘を打って作成するところから始まった取り組みの過程を見ているうちに、本番の演技が楽しみで仕方なくなりました。
 毎日のように練習して「阿修羅」「バラ大車輪」等の名前のついた様々な技を習得し、学年で踊る曲を選んで皆で振り付けを考え、それを覚えてまた練習。
 完璧にできるようにならないと危ないので、指導員の厳しいテストに合格しない子は本番で火を付けられません。
 テストになかなか合格できず涙を浮かべながら練習している子には、こちらももらい泣きさせられました。

 当日はキャンプファイヤーの時間に、無事に全員でそろって火を付け演技することができました。
 暗闇に描かれる炎の輪が大変美しく、子供達の表情は真剣そのもの。
 完成度の高い演技にとても感動しました。
 火への恐怖や緊張を乗り超えてやりきった子供達の顔を見ると、達成感や仲間との一体感を感じているのが伝わってきて、胸が熱くなりました。

 始めは「トーチ」に乗り気でなかった子供もいる中、全員参加にこだわり、子供達それぞれの個性に合わせてここまで導いてくださった指導員さんの情熱には、感謝と尊敬の念しかありません。