「何をしないか」を決める

「最も重要な決定とは、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ」
これはスティーブ・ジョブズ氏の言葉で、私がここ数年気に入って、実践努力をしている言葉です。
 この言葉に出会う前までは、何かと「できる人がしている習慣」を自分も社会人として習得しなければいけない!と思っていた時期があり、本を読んだりもしました。
 成功者の体験談は説得力があるので、少しでも取り入れよう!と初めは心がけていても、なかなかまねできるものでもない、と経験上痛感していた時に出会った言葉です。

 理想的な状態から「やらないこと」を一つ一つ決めていくことで、自分の性格や得意分野に合った成功法則を作り出せるというものです。
 
  一見、「○○しない」というと否定的に聞こえますが、「○○したほうが良い」が増え過ぎると、あれもこれもときりがなく、中途半端になり、できない自分がストレスになります。
 実際、「これだけはアウト!」という小さな決まりを作った方が、「アウト以外は大丈夫」と寛容になりストレスが減った気がします。
 
 ビジネス月刊誌も毎月数冊届きますが、以前は時間があるときに読もうと思い、読まずにためてしまうことが多々あり、そんな自分自身がストレスでした。
 「目次はすぐに目を通さないとアウト!」と決めてからは、読まずにためる罪悪感から開放されました。中身を全部読む!と決めると、まとまった時間が必要ですが、目次に目を通すことで内容の把握と、興味ある記事に早く出会うことができます。
  
 アウトラインの調整を上手くしながら、自分を律する手段として公私共に今後も続けていきたいと思います。