ある金融機関調査によると中小企業の実施したい経営改善施策No.1は新販路開拓、No.2はリーダー育成だそうです。企業により経営者育成、管理部門の充実、ボトムアップなど課題は色々でしょうが、どの業種もリーダー育成への関心が高いようです。
お客様から人事のお話(お悩み?)を聞かせていただくことも多々あるので、最近読んだマネジメントの内容を少し紹介したいと思います。
まず、「リーダーとは?」と聞かれたらどう答えますか?
大別すると、カリスマ的な統率力あるリーダーと部下の働く環境を整え、サポートに徹し、自分が最前線で動くことは控えるリーダーの2種類があり、求められるものが違うと思います。
創業期や個人経営は前者のリーダーが適し、組織の成長・存続を考えると後者のリーダーも必要です。
約300人のリーダーインタビューを元にした優れたリーダーの共通要素とは・・・
・「周囲に良い影響を与えて結果を出す人」
仕事を振るときに 部下が「仕事を断ると評価が下がるから引受ける」と考えるか「面白そうだから引き受ける」と考えるかはリーダーの魅力で、仕事の成果に大きく影響するからです。
・「めげない」ように周囲から見える人(本人はめげていても前向きで利他的だから、周囲が惹かれる)
・他人の要約編集した情報ではなく自分自身の目・耳で得る「情報収集力がある」こと
・ 相談に対し「説教せず傾聴できること」
とありました。最初からは難しいので、理想のリーダーの真似をする、演じるうちに数年で身についていくそうです。
リーダーの要素は特別な能力ではなく、人として公私共に大切な事だと思います。
「演じる」と聞くと偽りの自分のようですが、なりたい自分を想像し、近づけるよう演じていくことは必要なのだ、と肯定的に考えるようにしようと思いました。
後者のリーダーはいわゆる華のあるリーダーとは違う気がするので、社内発掘すると次世代リーダー「人財」がいるかもしれませんね。