「一万時間の法則」

 「一万時間の法則」という言葉をご存じですか?
 
 元プロ野球選手の工藤公康さんが、ある雑誌のコラムでご自身の夢を語っていました。
 「近年は、『一万時間の法則』といって、練習を続けていけば、誰でもプロと同等の技術を習得できるといわれるようになりました。
 親に経験や能力がないから子供にもないだろうと道を閉ざしてしまうことがあってはならないと思うのです。
 そこで、プロ・スポーツ選手を目指す子どもたちのためのアカデミーを作りたい」と。
 この「一万時間の法則」は、心理学者のマルコム・グラッドウェルさんが調査や統計を基に導きだしたもので、作曲家やチェスのプレーヤーら、様々な分野の成功者たちの多くは、その分野に精通するまでに一万時間同じことを繰り返していたというものです。
 それだけの熱意や精神力を持って進んでいけば、たとえ才能はなくても努力の量が質を生むということを表しています。

 これは成功のための一つの法則にすぎませんが、たゆまぬ努力や経験が成功に結びつくことを示しています。
 わたし自身の経験を振り返ってみても、さすがに一万時間とまではいきませんが、継続して努力していたことが、やがて力になっていたということは何度もありました。

 ただ、この法則でいくと、一万時間も継続できる環境や条件・好機が整っている必要があり、その上での天才ということにはなりますが・・・。

 いずれにしても、極めたいことが見つかったら、外部要因も不可欠ですが、自分自身の努力でその道の天才になれるかもしれないという可能性があるのは、とても夢を与えてくれるものだなと嬉しく思えました。