タイにおける日本の漫画事情

先日タイに行ってきました。寺院めぐり、ゾウ乗り体験等たくさん思い出はありますが、その中でも特に印象深かったことがあります。それは、日本の漫画の人気の高さです。

バンコク内のショッピングモールの中には紀伊国屋や東京堂書店など日系書店が必ずといっていいほど入っており、タイ語に翻訳された日本の漫画が充実していました。また、ちょうど日本フェスタ(Japan Festa Bangkok)が開催されており、日本の漫画のキャラクターのコスプレをしているタイの人達であふれかえっていました。

タイに日本の漫画が浸透しはじめたのは1970~80年代頃だそうです。タイの大衆紙「タイラット」紙上で「ドラえもん」の連載が始まり、テレビでも放映されて単行本にもなりました。他にも「一休さん」「Dr.スランプアラレちゃん」なども放映されていました。

バンコクの中心地であるサイアムスクエアには数多くの漫画専門店が存在しており、日本の漫画が一冊35バーツ(約110円)程度で売られています。以前は一冊5バーツ(約15円)程で借りることができる貸本屋も人気があったそうです。
言語の壁もなく、気軽に購入できる日本の漫画はタイの若者の間で急速に広まり、タイの漫画市場における日本の漫画のシェア率は現在85-90%と言われるまでになっているそうです。この数字からも人気の高さがうかがえます。
ちなみに人気ランキングは、1位 「名探偵コナン」、2位「ONE PIECE」、3位「NARUTO」だそうです。日本でも人気の漫画ばかりですね。

以前海外における日本の漫画の人気の高さをニュースで取り上げていたため、知ってはいたのですが、直接目にしてみるとタイの人と共有できるものができた気がしてとてもうれしくなりました。
これからももっといろんな国に日本の漫画が広まってほしいと思います。