「環境に優しいカバン」

 先日ふらっと立ち寄ったお店でカバンを購入しました。理由はカバンのデザインと軽さに一目惚れしたからです。カバンのタグをよく見ると、「ブーツを再利用」と書かれていました。

 言われてみるとカバンの生地は確かにブーツに使用されているような素材であり、他のカバンにも「ソファーを再利用」などのタグが付いており様々なものから再利用されて出来ているようでした。本当に多種類のカバンが並べられていたのですが、そこのメーカーは「ソファーや消防服」など本来の用途で使用できずに廃棄されてしまう資源を再利用しているところでした。

 そのメーカーについて気になり調べてみると、「捨てられる素材に 命をもういちど」ということをテーマにしている「MODECO」というエコロジーブランドでした。具体的には「端材」や「規格外の素材」「型落ち品番」などの理由で使用できるのに捨てられてしまう素材を利用してバッグを作っています。

 廃棄物となる素材であるため、提供する側にとっては不要であったものが、そのメーカーにとっては宝物です。捨てられてしまう素材ならではの良さもそこにはありました。それは捨てられてしまう素材だからこそ形も色も質感も異なり、オリジナルのデザインになります。また一見すると、リサイクル商品に見えないところが多くのお客をつかんでいるようです。

 それぞれの分野ではもう破棄するものが重宝され、新しいものを生み出し、消費者に新しい価値を提供されていることに新鮮さと共感を覚えました。購入した私自身まで少しだけ環境に優しくできたという暖かい気持ちになれました。環境にも優しく、素敵なものを提供できるそんな企業が増え、私もそこに貢献できたらと思いました。