「危険性を意識した上で上手に使う」

つい先日、名古屋市内でLINEを使った強盗致傷事件が発生したというニュースが目に留まりました。被害者は、犯人とLINE上で知り合い、「これから遊ぼう」と約束して住所を伝えたところ、家に来て暴行を加えられた上に現金を奪われたそうです。

LINEとはスマートフォン等の携帯電話やパソコンで無料通話とメッセージの送信ができる人気の無料アプリケーションです。実際、私も家族や友人とのやりとりはほとんどLINEを使っています。複数の人で同時にやり取りをすることも可能なので、打ち合わせ等をするときにも非常に便利です。
また、スタンプ機能もあり、文字の代わりに画像を送ることによって、自分の今の感情を簡単に表現することもできます。

今まで、便利なアプリとしか思っていなかったので、このアプリの危険性について意識したことはありませんでしたが、今回の事件を知り、考えてみることにしました。

よく指摘される危険性としては、利用するにあたって電話番号の登録が必要なため、何かしらの不具合が発生してしまった時にその情報が流出してしまう恐れがあること、新規に契約した携帯電話の番号を以前誰かが使用しており、かつ他のLINEユーザーのアドレス帳に載っている状態だった場合、見知らぬ人の友達リストに表示されてしまう恐れがあることだそうです。

実際に、母のタブレットにLINEを設定したときに見知らぬ人からメッセージが届くということがありました。上記の事件の被害者も犯人とLINE上で知り合ったということですので、同じようなことがあったのではと推測されます。様々な人と気軽に連絡をとれる便利なツールではありますが、その反面、コミュニケーション相手の素性がよくわからない状態で安易に自分の個人情報を相手に伝えてしまうことによって、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうという危険性もはらんでいます。

ただ、便利なものであることには変わりはないため、そのような危険性があることを十分に理解した上で上手に活用していきたいと思います。